
瑛人さんの歌う「香水」。「きみのドールチェアーンドガッバーナー!」と叫んで昇天した人の数は計り知れません。
弾き語りの初心者に簡単おすすめな曲としても話題となり、もはや殿堂入りした感もありますね。
今回の記事は、香水にこれから挑戦したいと思っている方、今挑戦している方、もう弾けるようになった方、皆さんに読んでもらいたいと思います。
というのもこの曲は、ただ簡単というだけではないのです。
「初心者が爆速で上手くなる要素」がギュッ!と詰まった曲になっているのです。
香水がきっちり弾きこなせるようになれば、あとあとの新しい曲へのチャレンジがグッと楽になります。
今回はその理由について、ギター歴25年以上の筆者(@RimoGT)が解説していきます。同じ練習をするにしても、この理由を知っているのと知らないのではあとあと大きく差がつきます。
それではいってみましょう。
覚えるのが簡単
「香水」はとにかく覚えることが少ない。何よりのメリットです。
少ない手間であっという間に名曲が弾けるようになりますから、ぜひ挑戦していただきたい曲です。
曲をマスターするポイントについて解説していきます。
コードが5種類しかない
ギター初心者が新しい曲に挑戦するときは、押さえ方を調べて、指づかいを調べて、リズムを調べて…と覚えることが山積みです。
調べるだけで結構時間がかかります。いざ練習してもなかなか弾けないと、すごいストレスになります。
一方「香水」はコードが5種類しかありません。G A D F#7 Bm7この5種類だけです(原曲は1カポなので1カポの前提で話します)。
覚えることが少ないので、すぐに練習にとりかかれます。
コード進行が2つしかない
コード進行が2つしかないのも、覚える作業が少なくて良いポイント。
「G A D」
「G A F#7 Bm7」(原曲は1カポなので1カポの前提)
一曲通じてその二つの進行をひたすら繰り返すので、よい反復練習になります。
通常、反復練習はなんせ継続が難しいです。飽きます。なぜなら悲しいことに、人間は飽きる生き物だからです。本能です。
しかし、この素晴らしい歌と共に弾くことで、飽きがこずに楽しみながら継続できます。
音楽の基礎を作れる
また、「香水」にはギターの基礎を学ぶのに良いエッセンスがギュッと詰まっています。
マスターすれば、今後のギター習得においても大きなアドバンテージになります。
コード弾きの基礎を作れる その1
「G 」「A」「 D」はどれも初心者が初めに覚えるべき重要なコードです。
しかもこのGADの反復は、コードチェンジの練習に持ってこいの指づかいになっています。
一曲弾けるようになる頃には、かなり指が動く状態になっているでしょう。
コード弾きの基礎を作れる その2
そしてもう一つ、「F#7」「 Bm7」の反復です。「バレーコード」と呼ばれる、人差し指をベターっと押さえるコードで、初心者の方にははじめは少し難しくて手が痛くなるコードです。
バレーコードが弾けるようになるのが脱初心者の大きな目標になります。
「香水」に出てくるこの2つのコードは手の形が同じで、6弦から押さえるか、5弦から押さえるかの違いしかありませんので覚えやすく、バレーコードの習得には取ってもいい練習になります。
Fコードに比べて少し易しく、小指を使わない上に、押さえる力がFコードより少し弱くてすみます。
しかも、このとても響きも美しいコード進行なので頑張って練習できると思います。この2つのコードの連続が弾ければコード弾きの初心者はほぼ卒業と言っていいでしょう。
ギタリストとしての感覚を養える
テクニック的な面だけではなく、音楽的にも重要な要素が「香水」には含まれています。
「香水」が演奏できるようになると、次のようなメリットがあります。
超重要なコード進行2つは本当に超重要
二つの進行は両方とも王道中の王道パターン。
このコード進行は、今後曲のレパートリーを増やしていく上で、「またお前か」というくらい幾度となく出てきます。
反復することで、知らず知らずのうちに超重要なコード進行の響きを耳にすり込ませることになります。
だから新しい曲で同じコード進行が出てきたときに、「あ、あれだな」と感じ取ることができます。これはギターをやる上で非常に有利に働きます。
「G A D」は「スリーコード」といわれ、「F#7 Bm7」は「ドミナントモーション」と言われます。
詳しく知りたい方は、たくさんの解説がネット上に存在していますので学んでみてください。
ドミナントモーションについては少し難しいかもしれませんが、分からなくても今は気にせず、まずはこの進行の響きを感じましょう。
人前で弾いてみんな楽しい
せっかく弾けるようになっても、誰も知らない曲だと人の反応って寂しいもんです。ギタリストあるあるです。
その点、香水は空前のヒット曲ですから、弾いたら誰もが「おっ」てなります。あなたが披露すれば盛り上がること間違いありません。
自分の弾いたギターでみんなが楽しい気分になる、この感覚。ギタリストとして最高の瞬間をぜひ味わってください。
人前で弾けば、いろんな課題が新たに見つかりますから、次のモチベーションにもつながります。ギタリストとして今自分には何が必要かを肌で感じられるようになります。
まとめ

お疲れさまでした。まとめになります。
「香水」が爆速で上手くなる曲である理由は、上手くなる要素がギュッ!と詰まっているから。
その要素は、
覚えることが少なく、演奏にすぐとりかかれる
シンプルだがいい曲なので、重要頻出コード進行を楽しく習得できる
重要頻出のコード進行が耳で覚えられる。盛り上がれる。ギタリストとしてレベルアップできる
何においても言えることですが、基礎の習得はとても大事です。上手な人は基礎がしっかりしていますし、基礎の大切さを理解しています。
香水を通して弾けれるようになれば、コード弾きに必要な基礎の多くを習得できたといっていいでしょう。
これがあとあと大きな差になって効いてきます。もう弾けるよ!という人も、基礎固めとして日々のルーティンに「香水を一回弾く」を加えてみてはいかがでしょうか?
そしてあなたのギターに乗せて、みんなで「きーみのドールチェガッバーナー!」と叫んでください。
自分のギターと歌で周りが笑顔になれたら、最高ですよね!あなたが香水を弾けるようになることを願っています!
またRimo Blogでは、無限に弾き続けることができてとっても簡単な方法をご紹介した記事もありますので、ご参考に。
参考:「何か弾いてよ」誰でも簡単にギターが無限に弾き続けられる方法
まだ「Fコードを押さえるのが難しよ!」という方は3ステップのコツを書いた記事もあわせてどうぞ。
参考:ギターFコードの押さえ方 簡単3ステップでもう挫折しない
また、香水が弾けるようになったら、次のステップは米津玄師さんの「Lemon」に挑戦してみましょう!
参考:Lemonをギターで弾き語りしたい。「あの難しそうなコード」実は簡単
それでは、Love Guitar!
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