
今回はMXR EVH 5150 overdriveのレビューです。
2万円と決して安くないペダルですが、筆者は楽器店にて迷うことなく買いました。
エディの音としてかなり完成度が高いですし、エフェクターとしてもすごく質が良いです。
欲しかったけど、買わなかったブラウンサウンド

エディヴァンヘイレンのサウンドは「ブラウンサウンド」と呼ばれ、全盛期だった1980年代のハードロックシーンにおいて一つの理想形とされていました。
それゆえブラウンサウンドを狙った歪み系ペダルは数多く販売されています。
筆者(@RimoGT)はエディが好きなのでブラウンサウンドのエフェクターはいくつか試しましたがしっくりきたものはありませんでした。
しかし、このペダルは即買い。
これまでのものと何が違ったのでしょうか。
筆者が5150 overdriveを即買いした理由
ブラウンサウンドではなく、5150サウンドである
ブラウンサウンドという言葉は結局あいまいで、エディが弾く音すべてがブラウンサウンドという人もいれば、初期の改造マーシャル時代がブラウンだという人もいます。
実際、ファーストアルバムと最新アルバムを聴き比べると、音色は結構変わっているのがわかると思います。
こんなことをわざわざ言う理由は、ブラウンサウンドのエフェクターって、マーシャルっぽい音色の製品があるからです。
マーシャル系なら他にいっぱいあるから、購入には踏み切れないなと思っていました。
しかしこのペダルは、EVH 5150と謳っているだけあって、EVH 5150の音が鳴ります。再現度はかなり高いです。ボス社のカタナシリーズのブラウンよりエディっぽいです。
また、オーバードライブという名前ですが、歪みの度合いはボス社のオーバードライブとは違います。5150のドライブチャンネルですので、ガッツリ歪みます。
本人監修
実際のところ、どこまで開発に踏み込んだのか定かではないですが、エディ本人が音を耳にして「え?この音アンプの音じゃないの!?」と大絶賛しています。
これもどこまで本気で言っているのかはわかりませんが、決して大袈裟ではない気がします。
音の広がり感、ピッキング時の立ち上がり、サスティン、倍音の感じ、どれをとってもエディです。どうやってセッティングしてもエディっぽい音がなります。
個人的には、過去のどのブラウンペダルより、エディだと思います。
ついついヴァンヘイレンの曲を弾きたくなります。
シンプルな操作
ディストーションペダルにはミニスイッチがこれでもか!というくらい3つも4つも付いている商品がありますが、筆者はあれが苦手です。
汎用性を持たせてお得感を出しているんだとは思いますが…。あのスイッチって、たいがい耳を済まさないとわからない程度の変化じゃないですか?
いる?って思っちゃいます。
その点5150オーバードライブはシンプル。
ボリューム、ゲイン、3バンドEQ。
ギターアンプ触ったことがある人なら誰でもわかります。効きもしっかりしていますがどこにセットしても使える音になるのもとても好感が持てますね。
ノイズゲート、ブーストスイッチ
ノイズゲートはありがたいです。
そんなにノイズが多いペダルではないですが、ノイズゲートがあるので遠慮なくフルテンにできます。
ブーストスイッチは、小さいので演奏中に切り替えられないのが残念。
エコープレックスの「かけっぱなし」をイメージしているんでしょうか?
足で操作できるスイッチが付いていたら言うことなかったんですけどね。ブーストオンしっぱなしで使っています。
エディ好き以外は使えるか

このペダルはエディ好きには間違いなく「買い」なペダルです。
一方、普通のディストーションペダルとしてはどうか?を考えてみます。
好きな人は多いはず
音色は、かつてハードロックの理想形といわれただけあって、カッコいい音です。粘りとバイト感と厚みのあるサウンドは好きな人は多いでしょう。
スイッチ類のつくりもしっかりしています。
見た目も、エディラインが入っていますが黒基調でマットな質感なので、落ち着いていてカッコいいです。
メタラーはここだけ注意
歪みに関していえば、ゲインをあげれば単体でメタルもいけます。ただし極端なドンシャリは苦手で、中音域をゴッソリスクープした音は作れませんのでそこは注意。
また、ゲインをあげても音の輪郭が割と残ってくれるので、ブーミーな音色を作りたい人にも不向きです。
ブーストスイッチが本当に惜しい
先程も触れましたが、ブーストスイッチが足で操作できないのが悩ましいですね…。
演奏中にブーストのオンオフしたい人は、前段でゲインブーストするか、後段でクリーンブーストするかどちらか必要です。
付属のブーストスイッチをオンした音がカッコいいので、後段クリーンブーストして音色は変えずにボリュームだけあげる方がいいかなと個人的には思いますが、未だ決めかねています。
ほんとに惜しい。ただ、欠点はそれくらいです。欠点を加味しても十分に魅力のあるペダルであるといえます。
まとめ
以上、EVH 5150オーバードライブを使ってみて感じたことでした。
歪みペダルとして本当に良くできているので、とても気に入っています。
これまでに数多くの歪みペダルを所有してきましたが、これは間違いなく最高の部類に入ります。
このペダルを中心に、フェイザーとフランジャーとワウを繋げて、「ブラウン専用ボード」を組んだら楽しそう…などと妄想しています。
参考になりましたら幸いです。
お気に入りのディストーションペダルを見つけたい!という方はこちらの記事を併せてご覧下さい。
参考:ポチる前に見て欲しいディストーションエフェクターの選び方
また、気に入ったディストーションペダルをもっと良い音にしたい!という方はこちらの記事をどうぞ。
参考:キャビシミュペダルであなたの歪みペダルは別物に生まれ変わる
それでは、Love Guitar!
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