ギターがうまくならずに挫折しかかっているあなた、ギターの基本練習はやっていますか?
野球でいうキャッチボール、素振り、サッカーでいうボールタッチやリフティングなど、どんな世界でも技術を習得するのには必ず基本が存在します。
そして上級者であればあるほど基本がしっかりしていますよね。
例えばイチロー選手の素振りやメッシ選手のリフティングは見ていて惚れ惚れしてしまいます。
ギターも同じで、上達するには基本の習得が不可欠となります。
上級者のフィンガリングやピッキングは基本がしっかりしています。逆に、いろいろな曲を弾けてはいるけど基本がしっかりしていない人はいつまでたっても中級者、と言わざるをえません。
こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)と言います。
私こそが、万年中級者から抜け出せない代表でした。悲しいことにギター歴が長くなればなるほど耳だけは肥えていくので、自分で聞いていても下手なのがわかるんですよね。
自分の弾くギターのダメなところはわかるんですけど、分かっていても指がいうことを聞いてくれない。だんだん弾くのが怖くなって、弾く時間も減っていき、さらに下手になる…。「もうギターやめたい。」何度そう思ったことか。
最後の最後に思い立ったのが、「もう一度基本からやり直そう。」です。
そう思ってから二年近くになりました。長い長いスランプをぬけ、今ではギターを弾くのが再び楽しくなってきました。
今回は、基本練習について、お話ししたいと思います。
それでは、言ってみましょう。
基本練習に対する意識が大事
とはいえ、基本練習をやればどんどんスキルが身につくのかというと、少し誤解があります。
漠然と繰り返しても意味がありません。
基本となる動きが何かを意識して練習し、初めて技術として習得されていきます。
指の動き、手首の動き、第一関節、第二関節、さらには肩や肘、親指、そして押弦していない指の動きまで、一つ一つ丁寧に、「普段意識しないところまであえて意識し」、「自分のイメージした動き通りに体の各部が動くようになる」のが基本練習の目指すところです。
では具体的にどうやって行うのでしょうか。
基本練習をする心構え
あなたに質問です。
今おこなっている(おこなおうとしている)練習は何を上達するためにおこなっていますか?
「動画でオススメと言われて」「効果抜群と言われて」…残念ながらダメです。他人に勧められるがままやっても意味が半減してしまいます。
「運指がうまくなるため」「ストロークがうまくなるため」…いい感じ。でもまだ漠然としすぎています。
目的が具体的であればあるほど、基本練習は効果を発揮します。
例えば
・ある曲のイントロに出てくる「人差し指と中指のトリル」ができないからそれをうまくなるため。
例えば
・ある曲のサビに出てくる「カッティングのアップストロークが連続する」部分のリズムが走らないようにしたい。
ここまで具体的に答えられたら基本練習に十分な意味が見出せるでしょう。
より具体的に習得したいことをイメージできた方が、より良い基本練習ができます。
例えばクロマチック練習でも、
・今日は「脱力」
・今日は「音の粒を揃える」
・今日は「小指と薬指を滑らかに」
など、目的意識を持って行うと、はたから見ると全く同じクロマチック練習を3日連続で行なったとしても、本人は全く違うことを習得していることになります。
「それだったら弾きたい曲じたいを練習したらよくね?」と思われる方もいるでしょう。
もちろん曲の練習をする時にも苦手な部分の反復を行うのは必要だと思います。
しかし、あえて基本練習として時間をとってやるなら、例えば
・超ゆっくりで弾く
・全弦、全フレットで弾く
・1分間続けて弾く
という風に、できないところに集中しつつ、他の弦やフレットにまで拡張して、この際なので得意なプレイになるくらいのつもりでやりこみます。
筆者の経験談
これをやるメリットを筆者の経験からお話ししていきます。
弾けない曲の弾けないパートを練習するだけだと、どうしても習得レベルは不十分になります。だって、ギリギリでも弾けたら「弾けた」と思いたいじゃないですか。
だから、また同じようなフレーズが出てきた時にまた弾けずにつまずくことになりがちです。
20年以上弾いてきて気づいたのですが、挫折した曲の挫折したフレーズって、結局どの曲も似たような指の動きだったりするんですね。
アマチュアの筆者が長年にわたり自分の好きなように適当に弾いてきた結果、招いた大きな弊害です。
運指練習にしろストローク練習にしろ、できないテクニックを放置せず、丁寧に潰していく。こうすることで「テクニックの負債」を残さないようにすることができます。
すごく大事なことだと最近つくづく思います。
まとめ 練習の前に自分の苦手は何なのかをハッキリさせる
あなたも練習中、曲を弾きながら自分が苦手な指の動きは何なのかを意識して弾いてみてください。
そこで、指が動かしにくいフレーズにいくつかであったら、それらに共通点がないか探ってみましょう。
右手の動き?運指パターン?リズム?何でもいいです。
共通点が見つかったら、それを改善するための基本練習に落とし込んで集中して繰り返してください。
例えば6弦1フレットから1弦の一番高い音までその苦手な動きを繰り返して、また低い音に帰ってくる、といった感じで。
またコツとしては、自分の苦手だなと思うことはメモしておくことです。スマホのメモアプリでも何でもいいです。
そしたら、練習したくてウズウズしますし、ギターを持った瞬間に弾くことが決まっていますので非常に効果的。
一つ一つ丁寧に苦手なフレーズをなくしていくことは、とても地味ですし大変ですが、一ヶ月も続ければめちゃくちゃ上達している自分に気づくと思います。
そうなるとギターを弾くのが劇的に楽しくなると思います。
他の練習のアイデアの記事、ピッキングに特化した記事もありますのでそちらも併せてご覧ください
参考:【ギター】ピッキング上達への道 全4回シリーズ
また、天才ギタリスト・キコルーレイロ直伝の練習方法についての記事がありますので、参考にされてください。
参考:キコルーレイロの基礎練習 天才のやり方はほんの少し違った【ギター】
それでは、Love Guitar!
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