
こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)と申します。
今回は、挫折の淵にあったRimoをもう一度ギタリストにしてくれた、Verocity effects pedalsさんの歪み系ペダルのお話。
その後編になります。前編はこちら。
後編は、「ペダルとの衝撃的な出会いとこのペダルの素晴らしさ」編です。
前編では、Verocityとの出会いついては長さの関係上トントンと進めてお話しいたしましたが、今回はどのように出会ったか、そして使ってみてどうなのかという部分にフォーカスしたお話です。
どうか最後まで楽しんでください。
それでは、いってみましょう。
きっかけはYouTube
YouTubeの山口和也さんの人気コーナー「タメシビキ」。
Rimoも楽しみにしているチャンネルの一つだ。
その日のタイトルは、「JC120が真空管アンプに大化け!話題のギタープリアンプVerocity effec …」と途中まで表示されている。
さらにサムネイルには「SNSで話題のプリアンプが強力すぎる」の文字。
ふうん、JCがうんぬんというのはまあよくある謳い文句だが、SNSで話題になって機材が売れるなんて、時代は変わったなー、などといかにもオジサンぽいことをぼんやりと考えていた。
Rimoはちょっと前に歪みペダル買ったばかりで、もはやドロ沼化していたタイミングの真っ只中だった。
それでも気にはなるから一応見てみよう…と思いクリック。
はじめて音を聴いた印象は、「リアルなアンプっぽい音が出るペダルだなぁ」。
弾いている山口さんもテンション上がって楽しそうに弾いているように見えたし、ジャズコをこれだけしっかり鳴らせるのはすごいなと感じた。
やっぱり買わない
そこで、Rimoの心のブレーキが発動。
「でも、Laneyでもトライアンプでもないしな…」
動画の中で店員さんの「お値段はそれなりにする」という言葉もあって、第一印象は「いいペダル」でおしまい。それ以上でもそれ以下でもなく。
それだけでは終わらなかった
しばらくして、またあの「タメシビキ」動画が気になった。
欲しい音色とは違うが、音質は現存のペダルタイプのプリアンプで群を抜いているのは間違いない。
そして何回か動画を見た。
気がつけば、検索ワードに「Verocity effects」と打っていた。
Verocity effectsのハイゲイン系の商品ページにたどり着き、上からフリックしてページを送っていく。
「ディーゼル、レクチ、ボグナー、マーシャル…ふんふんなるほどね。」
定番モノか…やはり沼からは抜け出せそうにないな…半分落胆しつつ、その辺りから人差し指をピッピッと飛ばして早送りモード。
“L-NY”
「ん?今の何?」
寝転がっていたベッドの上で思わず起き上がる。
L-NY-B2
Laney GH100L VH100Rのクランチ及びハイゲインチャンネルをエミュレート。
出典:VeroCity effects pedals
目を疑う。さらに説明文を読み進める。
ハイゲインチャンネルにおいてshredderには堪らないピッキングの食いつき、スピード感において、最も速くshred可能なペダル。BPM200以上も楽々可能。更には実記同様のDrive段をOn/OFF出来るBoostスイッチ搭載。
出典:VeroCity effects pedals
「間違いない、自分の知っているあのLaneyのVH100のことだ…」
すぐにYouTubeに戻り、”Verocity”と検索。
“L-NY-B2”の動画があった。ドキドキしながら再生ボタンをクリックしてみるのだった…。
つくり手が自らの動画で本物と弾き比べ
YouTube動画には、Verocity自ら本物アンプとの弾き比べ動画をアップしている。
レビュー動画といえば、ユーザーやミュージシャンが実機とエミュレートを弾き比べをやっているのはよく見る内容だ。
しかしそれとは違い、つくり手が自ら弾き比べをやるなんて、相当な自信と覚悟が必要だと思う。
そこまで録音環境のよい動画ではなかったが、何度も、何度も動画を見た。アンプの音とペダルの音が同じかどうかだけを確かめた。
もうドロ沼から抜け出したい。このペダルが答えであってくれ。
結局、自分の耳を信じてみることにした。
購入、そして受け取りまでのワクワク感
この後、トライアンプのエミュレートもあることを知り、そちらの動画も何回も確認して、同時に2つ購入した。
受注生産ということもあり、Rimoが日本に帰るタイミングに合わせて早めに注文した。
オッサンになっても、こんなに待ち遠しい気持ちになるのかと思うほど待ち焦がれた。
そして、鳴らしてみた結果は前編にあるとおりだ。
Verocityにノックアウトされた
手にいれて、使用して感じること。
Verocityのペダルの素晴らしいところは、各モデル特有の細かい部分まで妥協なく再現されていること。
Laneyにしろトライアンプにしろ、音の立ち上がり、音の広がり、倍音の出方、どれをとっても「そうそう、これこれ」と思わせてくれる。実機が好きな人が、なぜその実機が好きなのかをよくわかっている。相当研究されているのではないかと思う。
またプリアンプとしても良くできていて、全音域音にわたって美しく鳴り、音の張りがすごく気持ちいい。
また、アナログ回路で実現していまっているのだからさらに驚きだ。
こんな小さな筐体であの音を出すには、様々な課題をクリアしたに違いない。
耳が超絶いい人と、回路設計のスペシャリストと、何よりギターアンプをこよなく愛する人たちにしかなし得ない凄技。
情熱の結晶。その想いを、確かに僕は受け取った。
歪み系ペダルの旅はこうして終わった。
これから大切に弾いていこうと思う。
メインの歪みが、自分の一番好きな音が、いつでも出せる。自己満足かもしれないが、ギタリストにとって本当に幸せなことだ。
Verocity effects pedalsさんには本当に感謝申し上げたい。
後日談
そして、後で気付いたこと。
Verocityのラインナップに、Laneyのクリーンチャンネルをエミュレートしたペダルがあるではないか。
これは…良さそう…だな…。
歪み系ペダルの旅は終わっても、他のペダルの旅はまだまだ終わりそうにない。
最後に
以上、Verocityの歪みペダルとの「馴れ初め」のお話でした。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
まだ前編を読まれていない方は、こちらからどうぞ。
参考:Verocityのペダルと出会って歪みエフェクター探しの旅が終わった(前編)
この記事の最後に、文中に出てくる山口和也さんの「タメシビキ動画」と、L-NY-B2の紹介動画を貼っておきます。
また、この旅で学んだ、歪みの良さを最大限に引き出すための知識や、練習用アンプついても記事にしていますので、よかったら併せてご覧ください。
参考:家で大型真空管アンプフルテンでブチギレられたので練習用アンプの考察まとめ
それでは、Love Guitar!
山口和也さんが紹介するVeroCity
Laneyとの弾き比べ
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