GIUギターコンテスト!ペンタ一発では音痴になる理由と解決策

10月から始まった、GIUが主催するギターコンテスト。案内はこちら

自分のギター演奏をTwitterにアップすると、優秀者には豪華商品が!

開始直後からすごい盛り上がりを見せており、日に日にTwitterに多くの演奏動画がアップされていますね。ここ最近はTwitterをみるのがいつも以上に楽しいです。

こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。

投稿されるアツいギタープレイから、とても良い刺激をいただいております。

これから投稿しようとして今練習している方や、これを機にアドリブに挑戦してみよう!という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

アドリブを初めて間もない方には、「ペンタ一発」か「メジャースケール一発」で弾き切る作戦で挑もうとしている方が結構いると思います。

そんな方は、今回のオケはGメジャー、それに合わせて演奏してみて、こう思いませんでしたか?

Gメジャーペンタトニックで弾いているのに、最後の方でなんか音痴になる

Gメジャースケールのフレーズが一番盛り上がるところでしっくりこず、焦って音を詰め込むも音が外れて聞こえる。

そう、その違和感は間違っていません。

今回のこのオケは、「ペンタ一発、メジャースケール一発で弾けないようなコード進行」になっているんです。

筆者は長らくペンタ一発、メジャースケール一発でしかアドリブができないギタリストでした。

今回のコンテストのような、一発で弾けないコード進行だとまともに演奏ができませんでした。

「なんか音痴になる」という理由でこれまでコンテストの応募を何回も見送った経験があります。

この記事が少しでも、当時の筆者と同じ悩みを抱いているギタリストの救いになり、1人でも多くの方が参加できるきっかけを作ることができればと思い、今回このテーマを取り上げさせていただきました。

「難しいコード進行とかコード理論とかわからないよ!」という方、安心してください。

今回の記事を読んで、ポイントを1つ知ってしまえば、今感じている違和感がなくなり、いい演奏ができるはずです。

挑戦する上で予備知識として知っておいて損はありません。

それでは、いってみましょう。

結論 Cm7とB7の部分はGメジャー一発で弾かない

GIUギターコンテストのオケのコード進行は、下の動画ようになっています。

キーはGです。

今回の結論を申し上げますと、曲の11小節めのCm7と、13小節めのB7はGメジャーペンタもしくはGメジャースケールで乗り切ろうとすると、途端に音痴になります。

最後の最後、一番盛り上がってくるところなので、カッコよく決めたいところですよね!

ですから、11小節めと13小節めは作戦を変更する必要があります

なぜ音痴になるのか

ペンタやメジャースケール一発で、なぜ音痴になるのか理由を簡単に説明します。

キーGの基本となるコードは下の7つになります。

これらをダイアトニックコードと呼びます。

GAmBmCDEmF#m♭5

表をみてわかるように、Cm7とB7はダイアトニックコードに含まれていません

Cm7の構成音はC、E♭、G、B♭

B7の構成音はB、D#、F#、A

です。Gメジャースケールにない音が含まれています(赤字)。

ということは、Gのペンタやメジャースケールにない響きになります。よってスケールをそのまま使うと音が濁って音痴に聞こえてしまうわけです。

(具体的な理論は割愛しますが、勉強してみようかなと思う方は、いろいろなサイトで詳しく解説されていますので調べてみてください。Cm7はサブドミナントマイナー、B7はセカンダリードミナントと解釈できます。)

音痴にならないための解決策

では、どうすればいいでしょうか。

いくつかアイディアを提示しますので、演奏ヒントにしてくださいね。

コードを弾く、コードトーンを弾く

音を外してしまう心配が全くないやり方です。

11小節めと13小節めになったら、それぞれCm7、B7のコードまたはコードトーンを弾きます

ストロークをかっこよく決めれば終盤がグッと締まること間違いなし。

コードトーンの1音を1小節ずっと伸ばして弾くのもカッコいいですよね。

別のペンタ、別のメジャースケールを使う

Cm7には、

Cマイナーペンタ

Gマイナーペンタ

が使えます。

B7には、

Eメジャースケール(厳密にはBミクソリディアンスケール

がコードとよく合います。

Fメジャーペンタも使えます。かなりスリリングな響きになります。

余裕のあるかたは、コードトーンがどこにあるのかも確かめて、フレーズを組み立ててみてください。

他にもアイディアはまだまだありますので、やり方の一つとして参考にしてください。

特に、現状ペンタ一発かメジャースケール一発でアドリブをしてしまっている人は、これらのアプローチをまずは試してみることをお勧めします。

今まで音痴になっていた部分が、バッキングと馴染むと思います。

曲のどこを弾いているか意識

11小節めと13小節めにこれらのアイディアを織り込みますので、自分がいまどこを弾いているのかをロストしないことがポイントです。

はじめは動画を見ながらタイミングを掴むのがいいかもしれません。

1音1音しっかりと弾く

また、これらのアイディアで演奏することで音を外す心配がなくなります。

ですから、やみくもに音の数を増やそうとせず、メロディをしっかりとバッキングのリズムに乗せることで美しいフレーズになると思います。

以前記事にした「ニュアンス」を大事にして、1音1音丁寧に弾くとより魅力的な演奏になります。

参考:ギターが下手に聞こえる最大の理由は「ニュアンス」!ニュアンスを身につける簡単な方法

今回の審査員の方々は、ニュアンスをつけて弾くのが激ウマな方たちばかりなので、音のツヤや色気の感じられる演奏は高評価が得られると思います。

まとめ

今回のまとめです。

GIUのギターコンテストのオケは、ペンタ一発やメジャー一発では音痴になる。

理由は、11小節めと13小節めはダイアトニックコードでないコードだから。

11小節めと13小節めだけ、違うアイデアで弾こう。

音のニュアンスを大切に。

締め切りは10月31日の24:00ですね!

それまでに、どんな素晴らしい演奏が聴けるのでしょうか、とっても楽しみです。

そして各賞は誰の手に?

プレイヤーの方々、めいっぱい楽しみましょう!

そしてGIUの方々、素晴らしい企画をありがとうございます!

関連記事として、先ほど述べた「ニュアンス」技術の向上のための記事をもう一度ご紹介いたします。

ニュアンスの良し悪しは審査の重要なポイントになりますし、プレイの質を向上させるのに必ず必要になってきますのでご参考にされてください。

参考:ギターが下手に聞こえる最大の理由は「ニュアンス」!ニュアンスを身につける簡単な方法

また、こういったコンテストの開催が決まってから慌てて練習して撃沈しないように、日頃からの準備が大切ですよね。

普段の練習から、コツコツと基礎を固めましょう。天才キコルーレイロが伝授する、とっても簡単で効果抜群の基礎練習がおすすめです。そちらの記事も参考にされてください。

参考:キコルーレイロの基礎練習 天才のやり方はほんの少し違った【ギター】

今回の記事はこれで終了です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立てたなら幸いです。

それでは、Love Guitar!

プロフィール
このブログを運営している人
Rimo

ギターコンテンツクリエイター。
ギターブログ運営、ギターのある風景写真撮影、ギターAIイラストレーションなどを手がける、二児のパパ。
このブログでは、『「知る」は『創る』につながってく。」をコンセプトにギター情報を発信しています。「ギターがあって、暮らしは楽しい」を感じていただき、少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。

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