こんにちは、ギタリストのRImo(@RimoGT)です。
あなたがギタリストであれば、英語ができるようになりたいと思うことはありませんか?
ギタリストは普通の人に比べて洋楽を聴く頻度は高いでしょうし、時には自分が歌う、自分がハモリを担当する、なんてこともあると思います。その際、英語ができたら、歌詞の意味を理解し、カッコいい発音で歌えますよね。
プロ志向の方だと、アメリカへ留学することもできますし、海外の人と直接コミュニケーションが取れます。
また、海外アーティストのインタビューやNAMMショーの最新現地レポートを英語でいち早く情報を得たり、何かとギタリストにとってメリットがあります。
英語はロック
英語って、何気ない言葉でも響きがすでにロックなんですよね。カッコいい。
ロックは、英語というロックな言語から生まれた音楽だと個人的に思っています。
英語ができると、ロックになれる。
そんな憧れをずっと抱いていました。
ギタリストが英語習得に向いている理由
あなたがギタリストで、英語ができるようになりたいならぜひギターを英語で知ることをおすすめします。
理由は3つあって、
1つ目は、ギターの最新のトレンドは、いつでもアメリカかイギリスです。英語の情報がいつでも最も有益です。
2つ目はギターが好き、という好奇心が英語習得に利用できるからです。本当に自分が知りたいこと=ギター を知るためには、労力は惜しいと感じないはず。
3つ目はあなたがギタリストの時点で、英語力の習得に最も効果的な方法を経験済みだからです。
これまでの筆者の経験談を交えながらご説明します。
それでは、いってみましょう。
筆者の英語はギターでできている
筆者は中学の頃にギターを始めました。そして洋楽に興味を持ち、好きな海外バンドの歌を練習しまくりました。
英語の曲を自分のバンドでも歌ったりもしました。
日本語と英語のリズムの取り方や発音の違いは、音楽で体感したことが基礎を作るのに良かったと思います。
また、英語の教則ビデオを見たり、英語の音楽雑誌を読んだり、とにかく英語は音楽と触れ合うための手段でした。
大好きなギターのためには、英語を使うことは「勉強」だとか「苦しいこと」だとか感じたことはありません。知りたいことを知るために英語を使う、ただそれだけでした。
流石に受験英語は嫌いで、無理やり単語を覚えた感はありますが、テストのために英語を勉強しようという気はなかったです。
社会人になっても英語はついてくる
そして会社に入ってからトイックの試験を受けさせられました。はじめての点数は500点手前でした。
もうちょっと取れると思っていましたが、テストに「オーバードライブでアンプをブーストする方法」や「両手タッピングのときの右手のポジション」などの話は全く出てきません。
知らないビジネス的な表現につまづいていたことに気付きました。
そこで今まで馴染みのなかったビジネスの表現や単語をちょっとずつ覚えていきました。
700点を超えた頃に英語での仕事をもらえるようになり、今は仕事で2回めの海外赴任中で、英語を使って生活しています。
ギター英語習得のポイント
全てこれまでのギターで学んだ英語の経験のおかげだと思います。
筆者はネイティブの日本人ですので、一般的にイメージされる「英語ができる人」のようにペラペラと話すことはできません。
しかし生活と仕事は特に困ることなくできています。
受験やトイックのために英語を学んだのではなく、ロックになるために学んだので、英語で話すことに恐怖心はありません。
ポイントは2つあって、
・自分がよく使う表現は、ギターでいうところの「手癖フレーズ」としてストックし、つなぎ合わせる
・わからないことに対して何がどうわからないかを聞くための表現を身につけておく
この二つができればほとんどの場面で対応できます。
ギターのアドリブと同じで、反復練習して本番で実践する、の繰り返しで身についてきました。
とっかかりは何でもいい
好きなギタリストの話を聞く、最新の製品レビューを見る。とっかかりはテーマが好きなことであれば何でもいいと思います。
筆者は今でもギターに関する情報を英語で収集します。
何となく理解できればオッケー、わからないことは基本放置。何回も出てきたり重要そうな表現の意味だけ、調べます。
昔、リッチーコッツェンのインタビューで、spontaneousという単語を連発していましたが意味がわからず辞書で調べて、アーティストっぽい表現だな思ったことを今でも覚えています。
またSuhrのギターやエフェクターが欲しくてたまらなくなった時に(今でもたまに突如として発作が起こります)、Versatileだとやたら強調していました。意味を調べるとSuhrの製品コンセプトにぴったりハマる単語だなと感じました。
会話は、耳コピで上達
一方、会話については、見たり聴いたりするだけでは上達しませんでした。
基本は耳コピです。
一般的な英語学習においては、シャドーイング、暗唱、オーバーラッピングなどと細かく分類がありますが、そんなことは置いといて、ざっくり耳コピです。
ギタリストなら耳コピは馴染みがあると思うのですぐに理解して始められますよね。
学校で教わる日本人チックな英語は一切無視して、「完コピ」を目指しました。
学校ではそのことはひた隠し、他の人と同じように日本人チックな英語を話していました。
ギターの細かいニュアンスまでコピーする感覚で、何回も聞いては話す、を繰り返しました。
ただただ、ロックになるために。
ギタリストであるメリットはそれだけではない
そして異文化コミュニケーションの場面においても、ギター英語は活躍してくれます。
音楽の話題は世界共通。だから会話に困らない。
しかも「自分はギターを弾いている」ということはコミュニケーションを円滑にするのにとても役立ちます。
趣味があること日本人同士でもコミュニケーションのプラスに働きますよね。
なおのこと、ロックを産み育てた英語圏の人たちにとって、あなたがギタリストであることはあなたが受け入れられる可能性をずっと広げてくれます。
このように、英語ができることは、ギターライフのみならず人生にとって有利に働きます。英語ができて損することは何一つありません。
そして舞台へ
その後、思い切ってライブに出演するのと同じように、外国人が集まる店に行って、話しに行きました。
何回か通ううちに友達ができ、友達とお店以外でも遊ぶようになり、英語を話すことに慣れていきました。
地域のイベントに行ってみたり、自分のライブに誘ったり、BBQしたり…いい思い出です。
気になる異性とのチャンスが巡ってくる
その後、気になる異性ができて、言いたいことが英語で何と言えばいいのかわからずに、チャンスを逃したこともありました。
あのもどかしさといったら…!
その気持ちをバネにもっと英語が話せるようになりたいと思ったものでした。
仲の良い友人もできる
一番中の良かったドイツ人の留学生は、映画が大好きで、映画を見て英語を勉強したそうです。
そんな彼は、映画を制作するハリウッドの会社に就職するんだと行って、日本を去って行きました。彼の夢は実現したのかな…。
ギター英語のスタートにおすすめ
筆者のギターと英語上達の密かな関係についてお話ししました。
とっかかりとして、筆者のおすすめのギター動画チャンネルを紹介いたします。
Steve Terreberryのギターチャンネルです。
登録者数が200万人を超える、世界で最も有名なギターユーチューバーです。
毎回ふざけた顔のサムネイルで笑わせてくれます。動画内でもモノマネあり、コスプレあり、下ネタありで英語が分からなくても楽しめる内容がほとんどです。
驚くべきことに、そんなコメディアンのような彼のギターの腕前は超一流。ふざけた顔をしながらスーパーテクニックを披露する様子が世界中の人たちを釘付けにし、ギターエンターテインメントとして確固たる地位を築き上げています。
結構早口なので聞き取れない人は字幕ありにして見てください。
ただし「お勉強」ではないので、理解できた、できなかったと一喜一憂せずに、動画を楽しんで、気になるところは調べる程度に留めておくのがお勧めです。
ギターのうまいニイちゃんがふざけた顔でモノマネしたりコスプレしたりする動画にそんなにムキになる必要はありません。
そして待ち受ける明るい未来
この動画から、関連動画の英語のギターチャンネルをたどっていけば英語漬けのギター漬けになれます。
最新のギター事情、注目のギタリスト、発売前の最新エフェクターやアンプの情報がいち早く知ることができます。
大好きなものに関して気になる情報は、知りたいという意欲が強く働きます。その時には勝手に調べ始めている自分がいることに気づくでしょう。
最後に
興味があるのかないのかよくわからない動画をダラダラ観るのはほどほどに。
また教科書やテキストの無味乾燥な英語にしがみつくのもほどほどに。
大好きなギターに触れられる動画を見る習慣を取り入れることで、spontaneousな学習とversatileなスキルを手に入れましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
耳コピができないよ!とお困りのあなた。
耳コピが劇的にできるようになる方法についての記事をぜひご一読ください。
参考:耳コピが10倍できるようになる耳コピのコツ4つとおすすめツール3選
YouTubeをダラダラ見てしまっている!というあなたはこちらの記事を参考にされてください。
参考:警告!YouTubeのギターレッスン動画は意味がない!?
それでは、Love Guitar!
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