こんにちは、管理人のRimo(@RimoGT)です。
今回はTC electronic Ditto looperについてです。長らく所有しています。
小さくてシンプル、高品質なルーパーで愛用者も多いです。
シンプル作りだからこそ、たくさん使いたくなる。
ルーパーは、「使えば使うほど、上達する」というすごいペダルです。
筆者の便利な使い方をご紹介しながら、このペダルの魅力に触れていきます。
それでは、いってみましょう。
いろんな使い方ができる
1人ジャムセッション
バッキングをループさせて、ひたすらアドリブする。
ルーパーの一番ニーズの高い使われ方ではないでしょうか。
循環コードを鳴らして、色々弾きながら自分のフレーズの引き出しを増やす。
まるで科学者が研究室で実験するかのごとくひたすら没頭し、新しいフレーズを発明したときのワクワク感はたまらないですよね。
ルーパーは嫌な顔一つせず、永遠にあなたの演奏に付き合ってくれます。
メトロノームがわり
ブラッシングやカッティングのミュート音をループさせて、それをメトロノーム代わりに練習。
メトロノームばかりでは味気ないから、生々しいカウントを使う。
カッコよくカウントが録音できたら、スタジオに入っているかのような雰囲気を味わうことができます。
もし自分のカッティングの切れ味が悪ければ、録り直し。これだけでもカッティングの精度向上に役立ちます。
難しいフレーズの確認、練習のお供
今弾いたものは今すぐ確認したい。
特に難しいフレーズは演奏を録音して、その場で聞く。改善点を確認したらすぐ消して、また録音。
録音する行為は緊張感が生まれて練習効率がぐんと上がります。
録音できるのはワントラックで最大5分だから、データ容量とかメディアの管理とか一切気にしちゃダメで、どんどん録ってどんどん消す。
テンションやトライアドの響きを勉強する
例えばルート音にAだけ鳴らして、EとかDとかのペンタトニックを弾いてみる。ルート音が変わると、同じ音階を弾いても響きが全然違うから不思議です。
そんな音楽の勉強に役立ちます。
またコードを弾いたその上にコードを弾いて「アッパーストラクチャートライアド」の響きの確認にも活用できます。
複雑な手の形ができなくても、簡単に音が鳴らせます。
サウンドメイク時の演奏
サウンドメイクするために、機材の設定を変更したい。
つまみを回しては弾いて、弾いてはまたつまみを回し、の繰り返し作業になります。
いっそのことルーパーで音は鳴らしっぱなしにして、つまみをの操作と音を聞くことに専念。
最前段にルーパーをつなげば、永遠にフレーズを弾き続けます。
ルーパーから出る音はまぎれもなく数秒前に自分が弾いた音だから、その音を頼りに作った音は自分の音です。
じっくりと音に耳を傾けて設定を煮詰めていくことができます。
いろんな使い方に適している理由
これまでに紹介した使い方は、他のルーパーでもできます。
ただし、Ditto looperは他のルーパーにはない圧倒的な特徴があるからこそ、こんな使い分けがササっと出来るのです。一つずつ見ていきます。
小さい
上記のような使い方をするにはいつでも近くに置いておきたいところ。
TC electricのミニサイズですので、非常に小さいですから、エフェクターボードに忍ばせておいても邪魔にならないサイズが素晴らしいです。アンプが変わっても、エフェクターボードからさっと外して付け替えることも楽にできます。最前段、最後段の付け替えもラクラク。
大きな機種だと、こうはいきません。
シンプルな設計、簡単な操作
ボリュームノブ一つ、スイッチ一つだけ。
トラックも一つ。
シンプルな操作。
トラックも一つで5分までなので、迷うことなくどんどん録ってどんどん消すためのルーパーです。
トラックがたくさんあると、うまく演奏できたから置いておこうとか、このチャンネルはこのために使おうとか、色々考えるので管理が必要になります。
Ditto looperは余計なことを考えなくてよいです。
音が良い
鳴らしっぱなしにしてサウンドメイクができるのは、音の劣化がないから。
繋いだら音が変わってしまうペダルでは、音づくりどころではありません。
頑丈
ルーパーは何回も踏むペダルです。
踏んで壊れてもらっては困ります。
しかしDittoはボタンもボディもしっかりしています。そこはさすがのTC electronicのクオリティです。
足で操作できる
録音、再生、重ね録り、停止、消去。
全部一つのスイッチを踏んで行います。
今ではさまざまな機種にルーパーが搭載されていますが、マウスをクリックしたり、画面をタップしたり、ボタンの操作に悩んだりせず、ギターを弾いたまんまフットスイッチ一つで操作できるのはこのDitto looperの強みですね。
向いていないこと
Ditto looperも、苦手なことがあります。
保存できるトラックが一つしかないので、ガッツリ多重録音したものをいくつも用意してパフォーマンスしたい方には不向きです。
逆再生や速度変更などもありません。
とはいえ重ね録りの回数制限はありませんので、できることはいくらでもあります。
これからパフォーマンスをしたいと思っている方はまずはこのルーパーから始めるのもありだと思います。
BossのRCシリーズとの比較
筆者はBoss RC-3を使っていました。
リズムマシンが搭載されていて、複数のトラックが録音できるのでいいなと思って購入しました。
しかし、ボタンやダイヤルの操作が面倒だったのと、リズムマシンもおまけ程度、大きさもボスコンサイズでボードを占領するというデメリットがあったので手放してしまいました。
その後、RC-1はシンプルなルーパーとしてDittoより遅れて発売されました。Dittoを意識して作られた競合だと思われます。
シンプルな機能性と見やすいインジケータ、ペダルの拡張ができるので良さそうですが、筆者の重視する大きさやお手軽な操作感でDittoに軍配。
Ditto looerの兄弟機種
ステレオバージョンです。
機能や操作性をより充実したバージョンのX2。
ルーパーをよりしっかり使って音楽を作りたい人向け。
そして最強バージョンのX4。お手軽感はありませんが、ライブパフォーマンスもこれで完璧。
最後に
筆者が一番いいなと思う点は、なんと言っても簡易的で高音質な録音機としてバリバリ使えるところです。録音って、なんだかんだめんどくさいものでつい敬遠されがち。
でも自分の音を聴くことって、上達の近道です。
手軽に録音ができるDitto looperはそこを埋めてくれるエフェクターです。
一台持っていて損はありませんよ。
もちろん通常のルーパーとしての出来も最高です!
練習する環境が整ったら、後は弾きまくるのみ!どれくらい練習すればうまくなるのでしょうか?そんな疑問について考察した記事も併せて楽しんでください。
参考:ギターどのくらい練習すれば上手くなるのか その答えとやり方を解説します
それでは、Love Guitar!
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