こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
アドリブを長らくやっているけど、なかなかうまくならないという方、多くいらっしゃると思います。
ほとんどのギタリストが、アドリブ初心者の代名詞である、ペンタ1発、スケール一発のアドリブから抜け出せないまま苦しんでいます。
自分には才能がないから、もしくは時間がないから、と諦めていませんか?
現時点でペンタ1発のアドリブができるのであれば、そこを抜け出すのに才能も時間も必要ありません。
「理論やコードをたくさん勉強して、何度も何度もトレーニングしないといけない」って言われ、難解な理論の話をされた?
ペンタ一発を抜け出すのに必要なのは、膨大な知識と訓練ではなく、たった一つの簡単なスケールの形と、それを使うタイミング。
これさえ覚えてしまえばいいのです。
脱初心者のために覚えるべき「変タトニックスケール」
そのスケールが「変タトニックスケール」です。
使うタイミングは、セブンスコード上です。
これ以上の難解な理論やトレーニングは不要です。
ペンタ1発を覚えたときのような感覚で、セブンスコードが出てきたらこのスケールをなぞるように弾いてみてください。
アドリブ全体が劇的に盛り上がります。
新しいテクニックはいりません。
運指で迷うこともありません。ペンタと同じ感覚で弾けばいいです。
なぜセブンスコードで「変タトニック」を弾くのが脱初心者につながるのか?を説明すると、
初心者がハマりがちなことは、特にセブンスコードで起こります。
セブンスコードは1番盛り上げたいコード。
セブンスコードはペンタやメジャースケール1発で適当に弾くと音を外しやすい。
盛り上げたいのに音が外れるから適当感がモロに出て、しまりのない演奏になる。
ということです。
それを解決するのが、「変タトニックスケール」。
詳細な説明は別の記事で解説しています。
こちらも併せて読むとより理解がしやすいです。
参考:
今回は、「変タトニック」の指板上の全てポジションを紹介していきます。
Aマイナーペンタの6弦ルートのポジションである「5フレット付近のポジション」を先に覚えるのがオススメです。
それでは、いってみましょう。
変タトニック 全ポジション
今回はキーCメジャーを想定して、G7で使えるGメジャー変タトニックスケールを紹介していきます。
6弦ルート 3フレット付近
まずは3フレット付近の、6弦ルートのポジション。
一見難しそうですが、ペンタとそう変わらないやさしいスケールです。
4弦と3弦が、「段違い」になったような形をしていますね。これが変タトニックの1番の特徴です。
この形に慣れるのがポイントです。
指づかいは、ペンタの時と同じでいいです。
人差指と薬指を使う人が多いでしょう。
G7メジャーコードを鳴らして、このスケールを適当に弾いてみてください。何を弾いてもピッタリとサウンドすると思います。
ペンタ一発の時のようにビクビクする必要はもうありません。
5フレット付近
続いて、5フレット付近。
Aマイナーペンタは、ほぼ全員が5フレットがルートのポジションから覚え始めたでしょうから、まずここのポジションを覚えると実践で扱いやすいでしょう。
ペンタとの配置の違いを確かめながら弾いてみてください。
2弦と1弦が「段違い」のポジションとなっています。
7フレット付近
次は、7フレット付近。
5弦と2弦にルート音があります。
7フレットと9フレット上に音が縦に並んでいるので、形は比較的覚えやすいです。
「段違い」ポジションは5弦と4弦にあります。
5弦ルート 10フレット付近
続いて、10フレット付近。
このポジションが5弦ルートになります。
パッと見、6弦ルートのペンタに似ています。が、なんとなく変。
それが「変タトニック」。覚えやすさはこれが1番かも?
「段違い」ポジションは、3弦と2弦にくるので段違いになっていませんね。
12フレット付近
最後に12フレット付近。
「段違い」ポジションは6弦と5弦。
12フレットに4つの弦の音がそろっているので、それを中心に形を覚えていきましょう。
ブルースでも使える
今回はキーCメジャーでのG7で使えるポジションを紹介しましたが、ブルース進行のA7、D7、E7でもポジションを平行移動するだけ、もちろん使えます。
ルートをGからずらして、ポジションを確認してみてください。
Aなら右→に2フレット
Eなら左←に3フレット
Dなら左←に5フレット
です。
マイナーペンタと変タトニック、両方のスケールを演奏することでより多彩なメロディになります。
ポジションだけ覚えて、あとは機械的に(適当に)弾くだけでとても美しい響きになります。
ぜひ実践して楽しんでください。
最後に
筆者は長らく、アドリブ演奏に憧れて、音楽理論を学び、トレーニングをしてきました。しかし、アドリブ演奏のスタートラインにも立てませんでした。
しかし、その原因を作っていたのは自分でした。
アドリブが難しくしていたのは、自分自身だと気づいたのです。
全て習得するのは大変だけど、全部できるようになる必要はない。
次に習得することが何かがわかれば、前に進むことができる。
その「次」が何なのかがずっとわかりませんでした。何をやっても進んでいる気がしませんでした。
しかし、この「変タトニック」のおかげで、前に進むことができ、またアドリブを楽しめるようになりました。
皆さんにも、楽しくアドリブを上達してもらえたらと思い、今回の記事を書きました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
「変タトニック」の解説記事をまだ読んでいない方は、併せてご覧ください。
参考:アドリブ初心者は卒業!“変タトニック”スケールを使うだけ。
また、もっとたくさんのフレーズを増やしたい人は教則本「ギター無窮動」の基礎編がおすすめ。レビュー記事をぜひ読んでみてくださいね。
参考:ギター無窮動を挫折した人 基礎トレーニング編【教本レビュー】
それでは、Love Guitar!
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