こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)といいます。
さて、低価格で多機能なマルチエフェクター 、NUX MG-300が発売になりました。
山口和也さんの動画でも紹介されて、その機能性と圧倒的なコストパフォーマンスに気になっている人は多いのではないでしょうか。
NUX MG-300のライバルには、BossのGT-1やMooreのGE150があげられます。
この3機種はどれも非常に優秀で、練習、録音、ライブまで一通りのことはできてしまいます。
なのにコンパクトなボディ、さらに20,000円前後で買えてしまうのだから、技術の進歩は本当にすごいですね。
だからこそこの3つ、何がどう違うのか?気になるところですよね。
今回は、NUX MG-300の特徴と、どんな人にとって「買い」で、どんな人は「買いじゃない」のかについて、GT-1とGE150と比較しながらお話ししていきます。
それでは、いってみましょう。
NUX MG-300は買いか?
結論を先にお話ししますと、
練習も録音もライブも一台でこなしたい!
いい音は欲しい、でも価格は少しでもおさえたい!
こんな方はNUX MG-300はぴったりです。
MG-300のここがすごい!
まずはじめに、ライバル2機種にはない、MG-300ならではの特徴をご説明しましょう。
直感的でモチベがあがる画面
NUX MG-300がライバルの2機種にアドバンテージをとっている点は、カラー液晶でエフェクターの画像が表示されていることです。
絵で表示する方法はZoomのエフェクターやスマホのギターアプリなどが採用していて、エフェクターの絵が画面に映ることでいま自分が何の音を出しているのかが目でぱっとみてわかる。
直感的なサウンドメイクに大きな武器になります。
そしてかわいいのでテンションがあがります。文字だけだとどうしてもドライな感じがしますから、この機能は非常にポイントが高いです。あの有名メーカーのあのエフェクターの音を操っているんだなという高揚感がたまりません。
ライバルと差をつける高音質
MG-300はサンプリング周波数が48kHz、32bitのA/Dコンバータ32bitと、他の2機種よりもハイスペックな処理ができるので、より高解像度のギターサウンドを奏でることができます。音質にこだわりたい人には嬉しいですね。
ちなみに他の2機種は44.1kHz/24bitなので、決してスペック的に低いわけではありませんが、そのさらに上をいっているのですから驚き。
とっても小さい、軽い!
大きさは、GE150より数ミリ大きいだけで、ほぼ同じ。GT-1よりは幅が25%程度小さい。
重さは、MG-300は754g。GT-1は1.3kgで、GE150は1kgなので、めちゃくちゃ軽いです。
ライブに持って行ってもかさばらないし、部屋に出しっぱなしでも机の上に置いても邪魔になるサイズではないですね。
録音にもこだわれる、リアンプ機能付き
3台のうち1番録音に特化していると言えるのがリアンプ機能付き。弾く時も撮る時も気持ちいい音色にこだわりたい人には嬉しい機能です。
そして、価格が安い!
他の2機種が20000円ちょいなのに対し、MG-300は衝撃の16720円ですから、ずいぶんと攻めて来ましたね。ユーザーからしたらありがたいです。
MG-300のちょっといいところ
他にも、2機種に勝るとも劣らないポイントがありますので紹介していきます。
エフェクターの順番が変えられる
エフェクターの接続順番が変えられます。これはGT-1はできますがGE150はできない機能です。ブースターの位置など、接続順番を変えてより作り込んだサウンドメイクをしたい人には欲しい機能ですね。
練習が楽しくなるドラムマシン付き
GT-1にはドラムマシンがありませんが、MG-300にはバッチリ搭載されています。練習にドラムが加わるだけで、モチベーションがぐんと上がります。
録音にこだわれる その2 IR機能付き
スピーカーキャビネットの種類やマイクのポジションが変えられるIRを搭載しています。
もう録音機材全処分しちゃっても良い感じですね。
イマイチなところ
ここまで読んだ人は、音も良いし安くて機能も多い、MG-300最高じゃん!と思ったんじゃないでしょうか。
他の2機種よりイマイチだなという点ももちろんあります。気になる人は別モデルの方が無難かなと思います。
エフェクター数が少ない
音質は1番でしたが、エフェクターの数は56種類と1番少ないです。GT-1が108種類、GE150が151種類。
もちろん一通り定番の音は揃っていますし、多ければ良いというものでもないですが、マルチにはとにかくたくさんの音色が欲しいという人は不向きです。
操作ボタンが少ない
欲を言えば、GT-1のように歪み、空間、残響など個別の操作ボタンがあればなおよしですね。あのボタン超便利。
さらに、GT-1にはCTLスイッチというのがあって、ここぞというときに踏むともう一つ別の音を呼び出すことができます。これが演奏中に強力な武器になってくれます。
ボディが大きいGT-1だから配置できるのかもしれませんが。
一方のMG-300は操作ボタンが小さい上に少ないので、足で操作するにはGT-1の方が使い勝手が良さそうです。
電池駆動できない
筆者はアダプターが嫌いなので、マイナスポイントです。GT-1は電池駆動できます。
できれば電池駆動、もっと欲を言えばバッテリー駆動が良かった…。
総合評価 MG-300はどうなのか?
録音機能がライバルにないくらい充実しているので、マルチエフェクターだけでなく録音環境も手に入れたいという方は間違いなく「買い」です。
外に持ち出す荷物はできるだけ小さく軽くしたいという方や、機材を整理したいという方にも、多機能で小さくて軽いMG-300は超おすすめですね。
エフェクターをたくさん使って色々な音色を作って演奏したいという方はMooer GE150が適しています。
ガンガンライブやスタジオで使いたい!という方は頑丈で操作性の良いBOSS GT-1がいいですね。
最後に
このカテゴリーは、今1番ギタリストのやりたいことが詰まっていますので、一台持っておくとかなりできることの幅が広がります。
今回比較した3機種はどれも性能もよくてカッコいいですから、手元にあればきっと大活躍してくれるはずです。
今回はここまでです。少しでも参考になれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
追加 2021年4月20日、兄貴分であるMG-30が発売になりました!
より多彩な音色、必殺CTRLスイッチ搭載の上位モデルが気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
参考:勢いが止まらない!NUX、今度は多機能マルチMG-30!本当に買いなのか!?
マルチエフェクターといえば、忘れてはならないのがZoomのMS50Gです。言わずと知れたコスパ最強の名器。
そのMS50Gの簡単にできる「裏技」を使って、8万円クラスのマルチエフェクターHX Stompを超えることができます。その裏技を紹介した記事がありますのでそちらも併せてご覧ください。
参考:【ギター】8千円のMS50Gが8万円のHX Stompを超えた裏技
最後に、サウンドの悩みと並んで「フレーズの引き出しが増えない…」という悩みを抱えているギタリストは少なくありません。
「ギターが弾ける人だけが知っている指板の見え方」さえ知れば、たった3分で一生忘れないフレーズに早変わりします。
歌うようにギターが弾きたい!フレーズの引き出しを圧倒的に増やしたい!という方は参考にされて下さいね。
参考:シリーズ【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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