こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
本日はJoyoのSweet Baby Overdriveについてのお話です。
はじめに、ギタリストYouTuberの第一人者である瀧澤克成さんがレビュー動画をアップしていますので、音色についてはそちらをご覧ください。発売開始後8年の時を経てレビュー動画が上がることからもこのペダルの良さがわかります。
このペダルのここがすごい エピローグ
Sweet Babyは2012年に発売されました。
当時、話題のブティックペダルメーカーであるMad Professorから発売され人気を博していたオーバードライブSweet Honey Overdriveのコピーとして話題になったペダルです。
この頃は、Joyoの他にもMooerも日本に上陸したてでした。それらをまとめて、「中華ペダル」と呼びました。
「中華ペダル」といえば、2012年より前にも販売されていましたが、「中華ペダル」のメリットはしょせん価格。
安いから、質も悪い、お金がないから我慢して妥協する人のためのペダルでした。
そんな中でも一部だけ、例えば「アリオン」というメーカーのオーバードライブやコーラスは「音がいい」と話題になり、モディファイ品なども出回りました。
が、プラスチックでできたその筐体は、踏んでいるとすぐ壊れる、頼りない作りをしていました。
ですからJoyoが登場した時も、
「どうせ安かろう悪かろうでしょ」
「またコピー天国の変なペダルが売り出されたよ」
と言った感じで、ユーザーの反応はかなり冷ややかでした。ブログや動画でも、人柱的なネタとして扱われることがほとんどでした。
このペダルのここがすごい その1
しかし、ここからJoyoは少しずつ時代を動かしていきます。
Joyoは低価格なコピーモデルを他にもいくつか発売していましたが、高級ブティックペダルをコピーしたというのは珍しいパターンでした。
そもそも高級なものを安く作るなんて無理だろうとも思われていました。
ですから、オリジナルの価格と比較して圧倒的に安いSweet Babyは、高い注目を集めていました。
オリジナルは20,000円に対しJoyoは当時3,000円切っていました。
今は4000円台に値上がりしましたがそれでも十分低価格だといえます。
このペダルのここがすごい その2
コピーモデルは当時も多く存在しました。
チューブスクリーマーが割と多かったです。
「こんなところが似ていて、こんなところが似ていない」というレビューを参考に、買うか買わないかを決めるユーザーもたくさんいました。
ですからコピーモデルを使うユーザーは、コピーモデルの「似ている度合いの限界」を、漠然と持っていました。
しかし、です。
Joyoが発売されたとき、コピーモデルユーザーが全員「!?」となりました。
「音、一緒じゃね?」
「ブラインドテストでは絶対わからん」
「中身一緒じゃないの?」
すごい物議をかもしました。
これまでの「似ている度合いの限界」を明らかに打ち破っていました。
しかし、高価なオリジナルを持っている人たちは心中穏やかではありません。
「奥行きがオリジナルの方が…」
「これって訴えられないの?」
「同じだとしても倫理的に本物買え」
こんな書き込みが山ほどありました。
ここまで言われるくらい、そっくりです。
そして、本物のSweet Honey Overdriveが素晴らしい音色を出すペダルだったので、Joyoも全く同じ、つまり素晴らしい音色を出してしまった、ということです。
ひとつ購入
ということで、筆者も購入しました。
音は文句なしです。同じです。
8年くらい使ってきた今でも、いい音だなと思います。
スイッチが少し弱そうなので、スイッチャーのループに入れて使っていました。
あと見た目はダサいです。再塗装するかケース入れ替えるかしたいくらいダサい。
だからボードに常駐はさせていません。テンションが下がる。
しかし、自分にとってはよく使う音色なので、オリジナル欲しいな…という気になってます。
最後に
冒頭の瀧澤さんの動画をぜひチェックしてみてくださいね。音はめちゃくちゃいいです。最高のオーバードライブです。
ひとつ持っていても全く損はしないペダルですし、筆者は壊れたらもう一台、Joyoかオリジナルを買います。
オリジナルはその後種類が追加されて、ハンドワイヤードともう少し歪みが多いタイプがあります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。参考になりましたら幸いです。
透明感のある歪みが出したいのであれば、RCブースターもおすすめです。
レビュー記事を併せてご覧ください。
参考:踏むだけで音質が激変するRCブースター 機材オタクがその魅力を語る
あなたのギターライフがより良くなりますように。
それでは、Love Guitar!
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