こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
いよいよ、ZoomのマルチエフェクターG6が発売されました。日本先行発売だそうで、待っていた人には嬉しい限りですね。
G6は、4つのエフェクター切り替え用のフットスイッチにエクスプレッションペダルを持つ筐体になりますので、ライブ、練習、録音とギタリストが出会うシーンを全てこれ一台で全てをこなしてくれるようなスペックとなっています。
なおかつフラッグシップモデルよりコンパクトかつ軽量で、機動力も兼ね合わせており、プロアマ問わず幅広い層からニーズのあるカテゴリです。
このクラスのマルチエフェクターの購入を検討されている方は、中級者から上級者の、マルチエフェクターをこれまで複数台所有していてそろそろ新しいマルチに買い換えようとしている方か、もしくは初心者の頃に買ったマルチからステップアップしたモデルを活用したいという方ではないかと思います。
多くのギタリストの「欲しい」を形にしたG6ですが、同時にライバル機種もよくできていて、その存在も無視できません。
G6と同じカテゴリに入るのは、HotoneのAmperoと、MooerのGE250となります。
さまざまな機能とスペックの違いがあり、結局どれが一番いいか、悩みが尽きないと思います。
また4万円の買い物ですから、後悔のないよう、最も自分に合ったモデルをチョイスしたいところですよね。
ということで今回は、G6は、Ampero、GE250に比べてどこが凄いのか?そして弱点はないのか?について記事にしていきます。
それではいってみましょう!
斬新な外観で注目を惹く
まず目に引くのはG11のデザインを引き継いだカーボン調の外観。これまでのマルチは金属やプラスチックであったため、それとは違うメカメカしさは他のエフェクターと一線を画すものとなっています。
車やバイクが好きな人には特にグッとくるデザイン。
逆に「ゴツい」と感じる人がいるかも知れませんね。AmpereやGE250のスッキリとクールな外観とは対照的です。
圧倒的な操作性でインスパイアをサポート
次に注目すべきは4.3インチ大画面のカラー液晶。しかもタッチパネルとなっています。
従来のマルチエフェクターの最大の弱点は、操作の複雑さ。
機能が多い反面、どうしてもボタンやツマミが多く、思った音にたどり着く前にくたびれてしまいます。
スマホやタブレットを使い慣れている現代人にとっては、不便さを感じずにはいられません。
ということで、ようやくタッチパネルになったか、というのが正直なところ。アプリのエフェクターを使ったことのある人はわかると思いますが、操作性の良さは段違いです。
ライバルとの比較では、GE250はタッチパネルではありませんし、Ampereには4.0インチのタッチパネルがありますが、操作時の遅れやカクつきが発生します。
G6は最新のプロセッサによりよりスムーズなタッチ操作を実現しています。
また、別売りのBluetooth接続端子をつければ、タブレットと連動してアプリで操作が可能になります。
そいうことで操作性は間違いなくG6が良いといえます。
溢れ出るサウンドのアイデアを、ストレスなく形にできる。G6はあなたの助けになってくれるはずです。
最高水準の音質で最高の演奏を
音質に関して言えば、AmpereもGE250も素晴らしいサウンドです。
が、G6はさらに一つ上をいく音質。
一つ目に、ノイズの少なさ。
ダイナミックレンジはなんと123dB。めちゃくちゃローノイズ。
これはLine6のHelixと同じスペックで、プロの現場でも活躍するHelixと同じクリアな音質が得られます。
Amperoのダイナミックレンジは120dB、GE250は100dB。
二つ目、音の滑らかさでもG6に軍配があがります。
G6のシグナル処理速度は32bitで、ライバル2機種は24bitです。
これもプロユースのクオリティ。レコーディングにおいてもあなたの演奏を最高の音質で表現してくれます。
驚愕の低価格、お財布に優しい
もう一つ大事なポイント、やっぱり価格。
実売価格は、2020年12月時点でAmperoは税込48,180円、GE250は税込49,500円。
対してG6はなんと税込39,600円!
今、このカテゴリのマルチを購入検討されているなら一択ではないでしょうか…?
あなたはミュージシャンですから、音への探究心はなくなることはありません。が、お金はなくなります。「安くて良い」が1番ですよね。
ライバルが負けていないところ
新しい外観、スムーズな操作性、最高水準の音質。G6の素晴らしい点を述べてきましたが、ライバルも優れた点がいくつかありますので、それらについて触れていきましょう。
アコギも弾きたい人
マルチを使ってエレアコも弾きたい!という方は、残念ながらG6に接続することはできません。他の2機種に搭載されているXLR端子は、G6にはありません。
アコースティックシミュレーターで弾くか、マイクでアコギの生音を拾うか…何らかの別の方法で対応が必要です。
お気に入りのアンプの音色で弾きたい人
GE250の最大の武器である、トーンキャプチャ機能。
好きなアンプの音をそのまま本体にコピーしてしまうという驚きの機能がGE250にはあります。
この機能はケンパーで話題になりましたが、今やケンパーだけではないんですね。ミドルクラスのフロアマルチにまで搭載される時代になりました。
「このアンプの音じゃなきゃダメなんだ!」という強いこだわりのある人はGE250の方がオススメです。
しかし、G6にはセンドリターン端子がありますから、好きなアンプやお気に入りのエフェクターをループに組み込むことができます。
ちなみにAmperoにはセンドリターンはありません。
大きさと重さ
G11と比較すればずいぶんとコンパクトなG6ですが、ライバルと比べると最も大きく、重いです。
サイズと重量は以下の通り。
- G6 サイズ 418 × 228 × 65 重量 1.94kg
- Ampero サイズ 320 × 147 × 46 重量 1.41kg
- GE250 サイズ 324 × 162 × 46 重量 1.7kg
他より一回り、二回り大きく、ジュース一本分ほど重いです。最もコンパクトで軽量なのはAmperoです。
大きさと重さを許容できるかは人それぞれですから、ご自身の持ち運ぶ荷物の量やケースの大きさなどを想像しながら考えてみてください。
その他の機能について
その他の機能については、この価格帯の機材ですからあまり大差ないと考えてもらっていいです。
エフェクトやアンプも数が多ければ良いというものでもないですし、基本的には一通り質の良いものが揃っています。
ルーパーやリズムマシン、チューナーも当然搭載されています。
しかし、このクラスの機材を購入する方はこういった機材は他に持っていると想定されますから、決め手になるような要素ではないでしょう。
まとめ
最後にまとめです。
最新技術が惜しげなく搭載されたZoomの渾身のマルチエフェクターとも言える G6は、妥協なき高音質と、圧倒的な操作性、全てをこなす機動力を持ったエフェクターです。
機材をスッキリさせたい。
練習、録音、ライブまで、迷うことなくスマートにこなしたい。
それでも音質は妥協しない。
そんな人にはうってつけの一台です。
購入を検討されている方のお役に立てたなら幸いです。
他のギタリストのレビューが気になる方は、サウンドハウスさんでチェックしてみてください。
もうワンサイズ、コンパクトなエフェクターも欲しいと考えている方は、NuxのMG-300とライバル比較した記事も併せてご覧ください。
参考:話題のNUX MG-300は買い?ライバルと徹底比較してみた
それでは、Love Guitar!
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