こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
FlammaのプリアンプFS06の注目度はいまだに衰えることなく、気になっている方、すでに手に入れた方、かなり数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
Rimo Blogで2021年3月にご紹介した記事が、あっという間に全記事中ぶっちぎりトップのアクセス数となり、6月現在もダントツの1位をキープしています。
参考:話題のプリアンプFLAMMAのFS06を買って得する人、損する人。
その記事の中で、FS06の最大の特徴であり最大の魅力は
オーソドックスだがリアルなサウンド
コンパクトで直感的な操作性
圧倒的なコスパ
とお伝えしました。
操作が簡単で、コスパが良いのは製品と値段を見ればわかりることです。
が、「どの程度リアルなん?」という疑問は残りますよね。
しかし搭載されているモデルは高級アンプに分類されるものばかりなので、実際に弾いてみることは難しいです。
全モデルを実際に弾いたこと・聞いたことがある人はほとんどいないと思います。
ということで今回は「どの程度リアルなん?」の疑問に応えるために、
「FS06のリアルさの度合い」がわかる本物との比較まとめ
をしてみました。
本物はどんな音がするのか、実際に聞いて見てください。
そして、どんな特徴のあるアンプなのかをご紹介していきます。
それではいってみましょう。
「FS06のリアルさの度合い」がわかるまとめ
まず初めに、手元にFS06がないという方はこちらの演奏動画をご覧になることをおすすめします。
数ある紹介動画の中でも、FS06のサウンドがしっかりと伝わるクオリティの録音環境と演奏となっています。
(各モデルを試奏している2分52秒から内容が始まります。)
うーん、良い音ですね。操作がやりやすいのも魅力です。これが1万円切ってるなんて改めてすごいです。
本物を聴いてみる
続いて、「本物」を順に見ていきましょう。
全部で7モデルあるので、気になるアンプだけ見ていただければと思います。
また、各アンプの特徴を解説いたしますので、その特徴を知った上で耳を澄ませて、あらためて「FS06のリアルさの度合い」を確認してみてください。
Fender Blues Deluxe
フェンダーアンプの代表格、真空管のプリプリサウンドが存分に堪能できるモデル。
スペックでは40Wと数字だけ見ると控えめですが、実物は爆音が鳴ります。
透き通ったクリーンサウンド、暖かいコンプレッションのかかるドライブサウンドが病みつきになります。
安いギターを繋いでも「ギターらしい音に化ける」、そんなアンプ。
コンボアンプならではのしっかりとした箱感のある中音、安定感のある低音、抜けのよい高音が特徴です。
エフェクターのかかりも非常に良いです。
VOX AC30
VOXのアンプ全般にいえる音の特徴は、「鼻詰まりサウンド」と呼ばれるブリっとした中音が持ち上がったサウンド。
歪みはこれまた個性的で、バリッとした高音成分が強く出ます。
ロックといえばこの音をイメージされる方も多いかもしれませんね。
コードをかき鳴らした時の元気なサウンドがVOXにはよく似合います。
Two Rock Coral
日本ではあまり馴染みのないアンプの部類に入ると思います。
「このアンプは知らないから、さらっと流した」という方も多いのでは。
Two RockのアンプはZoomのマルチに搭載されていたり、MooerやWarlusからシミュレーターが出ていたりと、何気に見たことがあるかもしれません。
B‘zの松本さんが2019年にTwo RockのSilver Sterling Signatureを入手し、ソロアルバム「Bluesman」でも使用しています。
また、YouTubeを中心にご活躍中のスーパーギタリスト、佐々木秀尚さんもTwo RockのGain Master 35を所有しているようです。
そんなTwo Rockのモデルの1つであるCoralは100万円オーバーの超高級アンプで、「幻のアンプ」と言っても良いモデルです。
特徴としては、「フェンダーのように抜けがよくプリプリな響きを持ちながら、マーシャルのように激しく歪む」というイメージです。
個人的には全モデルの中でこの方向性のサウンドが一番好みです。
知名度の低さから見逃されがちなこのアンプですが、めちゃくちゃ良い音がするのでぜひ耳を澄ませて聴いてみてください。
Marshall Plexi50
言わずと知れたアンプの王様、みんなの憧れMarshall。
Plexi50はマーシャルの中でもガッツリ歪ませることができるモデルで、いわゆる「ギャーーーーン」というイメージのサウンドそのものです。
クリーンで弾いてもわずかに歪んでいる感じが特徴です。
ロックだけでなくJ-popやアニソンでも馴染みの良い、粘り気のある王道ディストーションが出せます。
Friedman BE-100
すっかり定番化した感のあるFriedman BE-100。
とはいえ「モデリングが定番化しただけ」で、ライブハウスやスタジオには置いてあることはまずないですから、実物を弾いたことがある人は少ないでしょう。
このアンプは「改造マーシャル」で、音の方向性はマーシャルですが、さらに深い歪と広いレンジを持ったサウンドが特徴です。
メタルなどゾンゾンザクザクやる人にはもってこいのモデル。
それにしても動画のAkira Takasakiが生きる伝説すぎてカッコ良い…。
Mesa Boogie MarkV
ハイゲインアンプの王道メサブギー 。
特徴はふくよかな中低音、ブリブリの轟音ディストーション。
実物を弾いてみると、もう音の壁。
ゴリゴリのサウンドがお腹に押し寄せてくる感じがします。硬派なメタルサウンドやメロコアなど、地を這うようなベースとツーバスのドラムに負けない図太いサウンドが欲しいという方は本領を発揮してくれます。
(序盤は商品紹介なので、スキップします。試奏が始まる3分38秒から再生されます)
Peavy 5150
言わずと知れた伝説のギタリスト、エディヴァンヘイレンのアンプ。
ギターの歴史を作ったエディのサウンドそのものです。
音の系統としてはマーシャルで、マーシャルよりさらに倍音が多くギラギラとした元気の良いサウンドが特徴。
多くのギターキッズが憧れた、一つの理想とも言われたギターサウンドです。
まとめ
以上、7モデルの「本物」のサウンドでした。
それぞれ個性的で、どれも素晴らしい音色です。
一方のFS06、「リアルさの度合い」は、どの程度でしたか?
違いを探そうと思えば見つけられなくはないですが、個人的には7モデルとも特徴を捉えていて良い線いっていると思います。
FS06はあくまで「プリアンプ」ですので、本物の「キャビネットの鳴り」や「マイクの空気感」はもちろん再現できていません。
そのあたりは別の方法でアプローチできます。
そこを差し引いて考えれば、音質的に全く問題ないレベルにあるのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
それでもやっぱり本物を手に入れたい、そう思った方もいらっしゃると思います。
しかし、動画をご覧になってわかると思いますが、どのアンプも巨大で、音も巨大。
家に置いて録音に使うのはそれなりの覚悟が必要です。
あなたにとって大切な、いろいろなものを失うことは間違いありません笑
練習、録音、ライブと幅広い用途でいろんな音楽ジャンルに対応した音色が出せるFS06が手元にあれば、強力にあなたをサポートしてくれる武器となるでしょう。
気に入ったモデルが1個か2個しかないという人でも、アンプシミュレーターはこのレベルの再現度なら1万円はしますから、買って損はありません。
残念ながらFS06には自分の求めるアンプモデルがなかった!という方や、もっとリアルなサウンドが欲しい!という方は、Verocityがおすすめです。
筆者が、本物とモデリングどちらでいくべきか苦悩し、何度も失敗して、最終的な答えを見つけるまでの道のりを書いたこちらの記事を参考にされてください。
参考:Verocityのペダルと出会って歪みエフェクター探しの旅が終わった
今回はここまでになります。読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
それでは、Love Guitar!
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