こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
こんな悩みはありませんか?
スケールを覚えたけど、どうやってフレーズに活かせばいいのかわからない
アドリブは、スケールを上下するのがやっとだ
メジャースケール、イオリアン、ミクソリディアン…どれも同じようなもん?くらいの理解度だ
音楽理論を学び始めると、「スケール」や「モード」という概念に出会います。
スケールもモードも「音階」である、と。
これがまた厄介でして、言っていることはシンプルなんだけど、わかったようなわからないような…。
で、それをどう使うのかというと、またわかったようなわからないような…。
色んな音階を学んでも学んでも、このモヤモヤは消えません。
なので結論、「ま、いっか。」となってしまう人が多いのではないかと思います。
Rimoがそうでした。
モヤモヤしたまま、スケールをたくさん覚えて、練習した結果、どうなるか。
モヤモヤしたフレーズしか弾けないギタリストの出来上がり!
スケールは知っているけど、いざ演奏するとモヤモヤしたフレーズしか出てこない…
心配ご無用。そんな悩みを解消するためには、ある考え方を身につけるだけでいいんです。
それを今回のフレーズを使って、解説しています。
今回はミクソリディアンを取り上げていますが、リディアンでもハーモニックマイナーでも、考え方は基本的には同じです。
それではいってみましょう!
今回は、「わかったようでわからない、ミクソリディアンを理解するためのフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#16のフレーズをお聴きください。
(動画は#16の7分23秒から再生されます。)
明るくて、力がみなぎるというか、ワクワクするような雰囲気のあるフレーズですね。
この感じが、ミクソリディアンスケールのもつ特有の響きです。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーDのフレーズ、この人には指板に5弦ルートのD7コードの構成音が見えています。
このフレーズとD7コードの構成音を重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる6音のうち、4音がD7コードに含まれる音になっています。
ちなみに5弦ルートのD7と重ねるとこんな感じになります。このイメージもあわせて持たれていた方がより実践的です。
スケールで確認
同時に、5弦ルートのDミクソリディアンが見えています。
フレーズを重ねるとこんな感じ。
フレーズの6音のうち6音全てがDミクソリディアンに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
一見すると、ミクソリディアンスケールの音をなんとなく上下しているだけのように見えます。
しかし、初心者から1つ抜け出したいなら「なんとなく」は禁物。なんとなく弾いていては、ペンタ一発、メジャースケール一発の演奏から抜け出すことはできません。
もちろん、スケール一発の演奏が悪いという意味ではありません。狙ってスケール一発なのか、スケール一発しかできないからスケール一発なのか、では大きく意味が違います。できれば、狙ってできるようになりたいものです。
さて、音の構成です。
D7のコードトーンをメインの骨組みにしつつ
Dミクソリディアンのトーンで繋ぐ
というイメージです。
どういうことなのか、具体的に次の項で解説していきます。
フレーズの肝は
具体的に見ていきます。D7のコードトーンをおさらい。この音がフレーズの骨組みとなります。
Dミクソリディアンスケールには音が7つ含まれていますが、まずはこのコードトーン4つがメロディのベースになるんだという概念が、今回の肝になります。
フレーズを順に見ていきましょう。
- D7のコードトーンへスライドアップ。
2. 次に、ミクソリディアンの音をパタパタと経過して下降。やや緊張感が生まれています。
3. そして、D7のコードトーンからD7のコードトーンへ向かって上昇。安定した美しい響き。
4. フレーズの最後も、D7コードトーンからD7コードトーンへの上昇。
1.と3.と4.はコードトーンがメインで、2.はミクソリディアンのトーンがメインに使われているのがおわかりいただけたかと思います。
スケールの音をランダムに弾くのではなく、コードトーンとそうでない音を配合しながら音が構成されています。
このメリハリがミソ。
コードトーンとスケールのトーン、これらの配合のバランスに絶対的な正解はありませんが、始めのうちは基礎を身につけるという意味でコードトーンの配合を多めにするのがおすすめです。
意図を持ってバランスをコントロールすることで、演奏の「あてずっぽう感」が消えて、聴いている側をより惹きつけることができます。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#16の7分23秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
5弦ルート(5フレット)のD7コード、Dミクソリディアンを想定
D7のコードトーンを骨組みにしつつ
Dミクソリディアンで繋ぐ
このように解釈できます。
最後に
今回は#16をご紹介しました。
スケールをやみくもに上がったり下がったりするのではなく、コードトーンを意識することで演奏にメリハリが出る、の理解が深まるフレーズでした。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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