こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
突然ですが、
あなたの手癖フレーズを弾いてみて下さい。
と言われたらどんなフレーズを弾きますか?
では、
その手癖フレーズだけでステージ上でパフォーマンスしてみて下さい。
こう言われて、「はい、わかりました!」といって演奏できちゃう人はなかなか少ないと思います。
間が持たない!というのが多くのギタリスト の抱える悩みではないでしょうか?
しかし、ステージ上でギターソロのパフォーマンスをするとなると、手癖フレーズを披露して演奏を成立させることが唯一の方法となります。
(火をつけたり、アンプをなぎ倒したりという方法もありますが、それは例外として。)
そんなこと言っても、やっぱり難しいです。じゃあどうすれば「手癖フレーズでライブパフォーマンス」ができるのでしょう?
そのヒントとなるのが今回のフレーズです。
手癖にピッタリなフレーズは?
手癖フレーズをつなぐには?
と言ったことが学べるフレーズです。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「ゼッタイ手癖にしときたいペンタ系速弾きフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#24のフレーズをお聴きください。
(動画は#24の11分56秒から再生されます。)
まさに王道ロックなラインと速弾き。
音程差の広い最近の超絶系のギタープレイに比べると、ど定番というか古臭い感じですけど、弾けたらやっぱりカッコいい、ブレない説得力があります。
しかも、結構長いフレーズなのですごく複雑なことをしているようにも見えますので、とてもステージ映えしそうです。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
長い!
でも大丈夫。解説を読めば、一生忘れない手癖フレーズになります!
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーAのフレーズ、この人には指板に6弦ルートのAmコードが見えています。
このフレーズとAmコードを重ねるとこんな感じ。
ピッタリとは重なりませんが、コードトーンとなる音はバッキングとのなじみが良いので、フレーズの核になりますからイメージを掴んでおいて下さい。
スケールで確認
同時に、6弦ルートのAmペンタのボックスが見えています。
アドリブする上で一番はじめに覚える形、と言ってもいいくらい重要な形です。
Amペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの10音のうち8音がAmペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
割と長いフレーズではありますが、分けて考えると実は「小さな定番フレーズの連続」に過ぎません。
その小さな定番フレーズを習得すれば難易度も下がりますし、組み合わせを変えればアレンジもきくようになります。
フレーズを大きく4つに分けます。
アタマ その1
アタマ その2
ツナギ
シメ
この4つです。それぞれの名前は、説明のためにRimoが勝手につけたものです。業界用語や専門用語ではありませんのであしからず。
順に見ていきましょう。
アタマ その1
アタマは、超定番のフレーズ3音にプラス2音されたもの、と捉えました。
この3音に、プラス2音。
はじめの3音のフレーズは本当に定番中の定番で、響きもロックらしく、めちゃくちゃ使えます。この3音をひたすら連発するだけでもサマになるくらいです。
テクニック的には、3弦をチョーキングをしてから2弦、1弦と上昇するので、左手も右手も意外と難しいと思いますが、しっかりと手に馴染ませて連発できるようになりたいですね。
アタマ その2
次のフレーズは、さきほどの「その1」の兄弟みたいな構成。
さきほどと同じ定番の3音と
4音の下降
はじめの3音は、「その1」と全く一緒。
次の4音もオーソドックスな下降フレーズなので、これも手癖にできるフレーズです。
ツナギ
次もブルースの定番メロディライン。一度は耳にしたことがあるフレーズかと思います。
はじめのチョーキングと、3つめのブルーノートが渋さを生み出すミソ。
音数が多い様に見えますが、3連、3連の合わせて6連と考えればシンプルになります。
シメ
フレーズのシメも、やっぱり定番フレーズ。
ペンタトニックの下降です。
形が覚えやすい、演奏も比較的易しい部類のフレーズです。でもカッコいいトーンなのでこのフレーズもバシバシ連発してOK。
フレーズの肝は
さきほどは理解しやすいためにフレーズを分けて考えましたが、演奏する上でのこのフレーズの肝は、フレーズ全体の「一体感を意識すること」です。
定番フレーズを繋げているだけなので、少々荒っぽくてもサラッと弾けるとかっこいいですね。
つかえずに一気に弾き切れるよう練習、練習!(と、自分にも言い聞かせる…)
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#24の11分56秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
6弦ルート(5フレット)のAmコード、Amペンタトニックを想定
小さな定番フレーズの連続で構成されている
荒っぽくていいのでフレーズの一体感を意識するのが肝
このように解釈できます。
最後に
今回は#24をご紹介しました。
ギタリストのあるある「なんか弾いてよ」の場面に出くわした時に、サラッとこんなフレーズがサラッと弾ければ、ギタリストとしては勝ち確じゃないかなと思います。
ぜひ、一緒に頑張りましょう!
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
次回:平凡なペンタトニックフレーズが「ニュアンス盛り」でここまで変わる。なフレーズ
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
目次:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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