ドリアンスケールで意表を突くクールなフレーズ

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

「結局、ドリアンスケールってどうやって使たらええねん!?」

…と、思うことありません?

Rimoブログではこのシリーズで2回、ドリアンスケールを使ったフレーズを紹介しました。

参考:ドリアンスケールで色っぽく奏でるブルースフレーズ

参考:たった1音で浮遊感を出せちゃうドリアンフレーズ

が、それでもやはり、ドリアンスケールの使い方がピンとこないまま弾き続けてしまう、“ドリアンスケール難民”が増え続ける一方…。

ということで、今回もドリアンフレーズいきます。

ドリアンを使ったフレーズを、それがドリアンのフレーズだとわかって弾いていけば、自ずと道は開けてくるはずです。

それでは、フレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「ドリアンスケールで意表を突くクールなフレーズ」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#27のフレーズをお聴きください。

(動画は#27の13分52秒から再生されます。)

序盤で、ペンタフレーズなんだなと思わせといて、途中なんだかモヤッとホワッとしましたよね?

これがドリアンの魔力です。

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。

指板がどう映っているのか

コードで確認

キーGのフレーズ、5弦10フレットと2弦8フレットにルートのGがあります。

このフレーズのGコードのコードトーンは次のようになっています。

このポジションは、6本または5本の弦をまとめてジャランと鳴らせるコードがないので、イメージが湧きにくと思います。

よくわからない!という方はひとまずルート(R)の場所だけ把握すれば大丈夫。

フレーズと重ねて関係を見てみましょう。

スケールで確認

同時に、2弦ルートのGmペンタのボックスが見えています。

Gmペンタを重ねるとこんな感じ。

フレーズの4音のうち3音がGmペンタに含まれる音です。

そして残り1音が、今回の主役であるドリアンスケールの音です。

このフレーズのポイント

ドリアンスケールの詳しい説明はここではいたしませんが、ここで使われる「3弦9フレットの音」は、ペンタでもマイナースケールでも使われない、ドリアンスケール特有の音です。

この音だけ少し異質な響きを持っているのが、フレーズを聴いたときに感じ取ることができたのではないでしょうか?

ここではドリアン「スケール」ではなく、ドリアンの「音」を単発で覚えましょう。

この音をペンタフレーズの中に一発叩き込むことで、とても印象的なフレーズに化けるわけです。

フレーズの音の構成を考える

音の構成を見てみましょう。

今回はフレーズを3つの構成に分けます。

1.ペンタフレーズ その1

2.ドリアンフレーズ

3.ペンタフレーズ その2

分けずに丸々覚えても悪くないですが、このフレーズはドラマ性があるので、どこに山場があるのかを理解するために分けました。

また、そのままアドリブに使うにはこのフレーズは少々長いですので、短く切って習得した方が自分のアドリブに取り入れるのに役立ちます。

順番に見ていきましょう。

ペンタフレーズ その1

オーソドックスなペンタ上昇フレーズです。

2音めのクォーターチョーキング、4音めの全音チョーキングでしっかりとギターらしいニュアンスを含ませます。

4音目の全音チョーキングは人差し指なので手強いです。

音痴になるとカッコ悪いので、うまくできない場合は10フレットにスライドアップで代用してもOK。

その方がネオソウルっぽくてむしろ今風かも。

ドリアンフレーズ

この音がキモ!

次はこのフレーズのポイントであるドリアンの部分です。

このフレーズの3音めがシビれますよね。この独特な響きを自分の感覚で覚えておきましょう。

そして、ここぞのタイミングでドリアンの音を叩き込んでください。

武器としていつでも使えるように、ペンタとの位置関係を覚えておくとよいです。

ペンタフレーズ その2

ペンタの下降です。

このフレーズそのものは特に難しいことはないと思いますが、前のフレーズの最後が3弦でそこからの1弦への弦飛びがあるので少々手強いです。

しかし、この音程差がまたクールなのでバチッと決めたいですね。

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#27の13分52秒から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

Gmコード、Gmペンタトニックを想定

ドリアンの特徴音、3弦9フレットが決め手!

フレーズは三部構成。ペンタ、ドリアン、ペンタのイメージで。

このように解釈できます。

最後に

今回は#27をご紹介しました。

ドリアンの独特な雰囲気を、いつでもどこでも狙って弾けるようになれば、ギターの表現力が分厚くなります。

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。

参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

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