
今さらSD-1? いや、だからこそ迷うんです
オーバードライブペダルといえば、必ずといっていいほど名前が挙がる「BOSS SD-1」。
ギターを弾く人なら、一度は目にしたことがあるであろう黄色い筐体です。
その“名機”の、より高品位なWAZA CRAFT版「SD-1W」――
「定番で十分なのか?」
「いや、せっかくなら“技”と書いてある方が良いのか?」
そんな葛藤がスタート。
この記事は、この2台を本気で比較して長いこと悩み抜いた僕の記録です。
スペックの違いはもちろん、音・用途・価格・最終的な選び方まで、リアルな目線でお届けします。
(記事執筆:Rimo (@RimoGt))
スペック比較|基本は同じ。でも、違いは確かにある
■ SD-1(スタンダードモデル)
- 実売価格:5,000〜6,000円前後(悩んだ当時)
- 歪みすぎず、ミドルが前に出る。ローはスッキリ処理される
- クランチ〜ハイゲインのブースター用途に最適
- まさに“使える音”。即戦力で、セッティングも楽
■ SD-1W(WAZA CRAFTモデル)
- 実売価格:12,000〜14,000円前後(悩んだ当時)
- スタンダードモード:SD-1と同等(だが音の解像度が高い)
- カスタムモード:ローが太く、単体でも主役級の歪み
- より広い音作りが可能で、立体感と存在感が◎
正直、どっちが良いかは「使い方」で決まる
SD-1は“ギターを引き立てる職人肌”
余計な味付けをせず、音の芯だけをグッと前に出してくれる。
特にマーシャル系との相性が抜群で、「あとちょっと押し出したい」という時に最高の仕事をしてくれます。
バンドでギターが埋もれがちな人、音作りに迷子になりたくない人にはベストな選択。
SD-1Wは“自分が主役”な音を作りたい人向け
カスタムモードをONにすると、ローがしっかり出てきて、1台で“完成された歪み”が作れます。
自宅の小型アンプでも満足感のある音を出せるので、宅録や練習メインの人にもフィット。
“音の余裕感”が欲しいなら、間違いなくこちら。
価格差は2倍以上。でも、満足度も2倍か?
ここで悩むのが価格。
SD-1は5,000円台、対するSD-1Wはその倍以上。
じゃあ、倍の価値があるのか?
答えはこうです👇
- 自宅で軽く弾く → SD-1で十分
- バンドやスタジオで音量を出す → SD-1Wの真価がわかる
- 単体で歪みを作りたい → SD-1W(特にカスタムモード)
- ブースター運用メイン → SD-1のほうが向いている
なお、音量を上げないと差は分かりにくいです。
SD-1Wの立体感やローの太さは、空気が震えるような音量になって初めて感じられるレベル。
あなたはどっち派? 迷ったときの簡易チャート
質問 | YESならコレ |
---|---|
自宅練習がメイン? | SD-1でOK |
スタジオ・ライブでも使う? | SD-1Wが本領発揮 |
単体で歪みを作りたい? | SD-1Wのカスタムモード |
ブースターとして使う? | SD-1がベスト |
音に“奥行き”が欲しい? | SD-1Wで満たされる |
僕が選んだのは――あえてのSD-1
結論から言えば、僕が選んだのはSD-1。
理由はシンプル。
ハイゲインディストーションの“引き立て役”としてベストだったから。
SD-1は中域がグッと出て、ローをうまくカットしてくれる。
ディストーションのもっさり感がスッと引き締まり、“抜け”のいい音になるんです。
Levelは高め、Driveは控えめ。
この使い方で、まさに狙い通りのサウンドになりました。
SD-1Wの音も間違いなく良かったです。
でも僕の用途には、シンプルで余計な主張をしないSD-1がちょうど良かった。
なにより、この価格でこの音が出る安心感。
悩んで買ったのに、使い始めたら「なんでもっと早く買わなかったんだろ」と思うほどでした。
(今どんどん値上がりしていますね…SD-1もWAZAも)
最終結論:優劣じゃない。“自分の立ち位置”で選ぼう
SD-1もSD-1Wも、どちらも素晴らしいペダルです。
選ぶべき基準は「どっちが上か」ではなく、「自分のスタイルに合っているか」。
- 気軽に音を整えたい → SD-1
- 音そのものを作り込みたい → SD-1W
- ブースターとして名脇役を求める → SD-1
- ペダル一台で完結させたい → SD-1W
ギタリストにとって、機材選びは旅のようなもの。
その中に“SD-1という名所”があったことが、僕にとっては大きな収穫でした。
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あなたはどちらを選びましたか?
あなたが選んだのはSD-1?それともSD-1W?
ぜひコメントやSNSで、あなたの選択とその理由を教えてください。
“ギタリストの数だけ答えがある”。
その過程を楽しめる人は、きっと一生ギターといい関係でいられると思います。
今回は以上になります。お読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Love guitar!
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