耳コピが10倍できるようになる耳コピのコツ4つとおすすめツール3選

耳コピができない、できるようになりたいと思いながら、何だか難しそう、才能やセンスが必要なのでは、悩んでいるギタリストは多いのではないでしょうか。

結論を先に言うと、耳コピは誰でもできるようになります

センスや絶対音感は必要ないです。きちんとコツを掴めば耳コピはできます。

今回はそのやり方とコツについて、ギター歴25年以上のRimo(@RimoGT)がお話しさせていただきます。

耳コピができるメリット:圧倒的にギターが上達する

最近では、情報が充実しているので、欲しい譜面はどこかしらに落ちています。ですから、そもそも耳コピっているの?TAB譜とか映像を見ればいいんじゃないの?と言う疑問をもたれている方もいると思います。

しかし、耳コピができることによって圧倒的なメリットが出てきます。そのメリットは大きく3つあります。

楽譜やTAB譜のない曲が弾くことができる

楽譜やTAB譜の間違いに気づくことができる

表現力がアップする

もう少し詳しく解説していきます。

楽譜やTAB譜のない曲が弾くことができる

こんな経験はありませんか?

リリースされたばっかりの最新曲、超かっこいい!弾いてみたい!でもどうやって弾いているのかわからない・・・

この曲のこの部分だけコピーしたい!でも譜面がない、または譜面はあるけど1冊丸々買うほどでもないな・・・

バンドで演奏する曲を決めていて、やりたい曲があるけど、譜面がないから諦めよう・・・

この譜面欲しいなぁ、でも5000円近くするのか・・・金欠だからやめとこう・・・

譜面は手に入れたけど、この曲複雑で、読むの大変だな、ページをめくるの面倒だな・・・

耳コピ力があれば、

気になったあの曲を誰よりも早く弾けます。

ちょっとしたフレーズをその場で演奏できます。

バンドで演奏できる曲の幅が広がります。

楽譜代が節約できます。

譜面を見る手間や時間が節約できます。

楽譜やTAB譜の間違いに気づくことができる

たまに譜面をみていて、何だこの押さえ方は?とか、その通り弾いているのに、なんか違うような・・・と言う経験はありませんか?耳コピ力が身についてくれば、それを修正するスキルが身につきます。譜面を書いている人も人間です。ミスもあります。

また、分析ソフトが採譜して、人間が押さえられない指遣いのTAB譜を作成することも少なくありません。実際の演奏とは異なるTAB譜が世の中には溢れています。

基本的に、本人が演奏しているものを基にしたTAB譜以外は、どこかしら間違っていると思っていいです。ギターは同じフレーズでも押さえ方が何通りも存在する楽器なので、TAB譜も1通りにはならないのが珍しいことではありません。

逆に、オリジナルの押さえ方が自分にとっては難しい場合、運指を変えて弾いてみるというスキルが身につくのも、耳コピ力をつけるメリットです。

表現力がアップする

譜面の情報というのは、限界があります。音の高さと長さがルールに従って記述されているものです。

しかし、楽器というものは表現のために人間が弾いているものです。ほんの少しの音のアクセントの付け方、音符のタメなど、よく聞いてみないと気がつかないことが沢山あります。

耳コピは、譜面には表れない微妙な音のニュアンスを聞き取る力が養われます。聞き取ることができれば演奏することもできます。

音に艶を出す、メリハリを持たせるといった演奏ができるようになれば、圧倒的な表現身に付けることができます。

耳コピができない理由:答えを予測する力が不足しているから

耳コピのメリットは分かったけど、やっぱり大変そう、めんどくさそう・・・というイメージを持たれている方もいるでしょう。

やってみたけど、全くできなかった、という方も中にはいらっしゃることかと思います。

しかし、それには理由があります。

耳コピできない理由は、答えを予測する力が不足しているからです

もう少し具体的に言うと以下になります。

耳コピする曲の知識不足

音楽理論の理解不足

曲の難易度が高すぎる

完璧を求め過ぎている

耳コピのコツを紹介

確かに、耳コピ力は1日で身につくものではありません。結構大変な作業を伴います。

耳コピは、知っていることが多ければ多いほどすぐできるようになります。手品のタネを知っているかいないかと同じです。だから、知らないことが多い初めのうちは大変に感じてしまい、挫折しやすいんですよね。

しかし、やり方とコツを知っていれば、耳コピ力は効率的に上げることが可能です。そして、耳コピ力の向上は長い目で見れば上達への近道になります。また、耳コピができた時の、あのパズルのピースがハマったような感覚はたまりません!

それではコツについてご紹介していきます。

耳コピしたい曲のジャンルやミュージシャンのよく使うテクニックを習得する

いきなり新しいジャンルや初めて弾くミュージシャンの耳コピは、難易度が高くなります。ですから、2、3曲は、弾きたいジャンルやミュージシャンの曲を楽譜やTAB譜を見て弾けるようになることが近道です。それくらいの演奏スキルになったら、耳コピにチャレンジしてみましょう。

同じようなテクニックが出てくるはずですので、耳コピはグッとやりやすくなるはずです。

コピーしたいミュージシャンがよく使うチューニングの情報なども耳コピには外せない情報です。

また初めのうちは和音が聞き取れないことがよくありますが、ミュージシャンによってよく使う押さえ方というのがありますから、響きがこれまでに自分が弾いたことのあるコードに近いものがないかを探りながらコピーしてみましょう。

音楽理論の基礎を習得する

曲が心地よく聞こえるのは、音楽理論という確立したルールのもとで作られているからです。そのルールを知っておくだけで、耳コピが一気にできるようになります。どこから覚えていいのかわからない、という人は、まずは優しい本から学びましょう。

その中で、まずは「曲のキー」と「ダイアトニックコード」と「スケール」について学んでください。

曲の中で使われる音と、音の並びはルールに沿って使われています。そのルールが理解できれば、音をコピーするのに指板の上を闇雲に1フレットずつ探っていくという作業がなくなるのでスピードが一気に上がります。

再生速度を落として耳コピする

何回聴いても聞き取れない場合があると思います。聴きなれない速いフレーズか、弾いたことのないコードか。

そういった場合は、曲の再生速度を落として繰り返し聞いてみてください。再生速度を変えられるアプリをダウンロードすればできるようになります。速いフレーズというのは、各ミュージシャンの得意なフレーズである可能性がありますから、聞き取れない場合は、似たようなフレーズが他の曲に登場していないかチェックして、そちらもスロー再生してみましょう。

100点をとろうとしない。

自分の演奏力を上回る曲の耳コピというのは難しいです。1フレーズコピーするのに何時間もかかることだってあります。筆者もそんな経験を何度もしてきました。でも、それだけ学びが多いと言えます。しかし、ある程度の大雑把さは必要です。

先ほども少し触れましたが、採譜のプロでも機械でも間違うことはザラです。本当にどうやって弾いているかを正確に知ろうとするのであれば本人の演奏を見るしかありません。ですから80点ででいい。細かいところは初めは気にしない。というスタンスで臨みましょう。

耳コピにおすすめのツール

筆者が使っているおすすめの耳コピツールをご紹介します。

ハヤえもん

速度と音程を変えられるプレイヤーです。このアプリのいいところは、操作がめっちゃ簡単。そして無料。

部分的に繰り返しさせることも簡単にできます。いらない機能を一切排除して、シンプルに操作できるこのアプリが筆者のお気に入りです。

カバーアート

Apple版はこちら Android版はこちら

Ultimate Guitar: Chords & Tab

どうしても聞き取れない時や、ある程度の答え合わせにこのアプリを使っています。

TAB譜を検索により見つけることができます。ただし、これはユーザーが投稿して載せていいるTAB譜なので、精度はまちまちです。だからこそ、自分の耳で原曲を確認しながらコピーするととっても耳が良くなります。

Cover art

Apple版はこちら Android版はこちら

最後まで読み通せる音楽理論の本

ギターマガジンから出版されている音楽理論の本。宮脇俊朗さんのわかりやすい解説で、タイトル通り最後まで読み通せる内容になっています。

初めての音楽理論を学ぶ本としては最適な一冊です。

Kindle Unlimitedなら、月額980円でこの本を無料で読むことができます。
興味のある方はこちらから。

まとめ

筆者が耳コピを始めたての頃は、1小節をコピーするのに何時間もかかったりしました。

当時は苦労しましたが、耳コピ力があって救われたことが何度もありますから、これからも磨いていきたいです。

TABが手軽に手に入る今だからこそ、自分のプレイが際立つのは耳の良さ、表現力の豊かさじゃないかなと思っています。

あなたが耳コピやってみようかなという気持ちになっていただければ幸いです。

それでは、Love Guitar!

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