こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
ギターを弾くとき、誰もが経験すること。
「指が思ったように動かない!」
このイライラといったら。どこに怒りをぶつけて良いのやら。
「もっと自由に指が動いたら、ギターを弾くことがもっともっと楽しくなるだろうなぁ…」
こんなことを思うこともあるでしょう。
ちなみに筆者は毎日思います。
指が自由に動くとこんなにハッピー
この方はよしださくらさん。メタルの曲のカバーを中心にYouTubeで配信されています。バンドHAGANEのギタリストとしてもご活躍中です。
かわい…いや、超難曲にも関わらず、楽勝にしかも笑顔で演奏していますね。指が動いてとっても楽しそう。
楽器を演奏する上で、自由に指が動くことを「指の独立」と言いますが、指の独立はプレイヤーにとって何よりも欲しい特殊能力。
そのためのトレーニングは欠かせません。
指の独立といえば定番の、つまらんやつ
指の独立を目指すために行うトレーニングとして代表的なのが「クロマチック練習」です。
いろんな動画やサイトで紹介されています。
Rimo Blogでも、キコルーレイロ直伝のクロマチック練習をご紹介しました。
参考:キコルーレイロの基礎練習 天才のやり方はほんの少し違った【ギター】
効果はありますから、地道にコツコツやり続けることで数ヶ月後、数年後には指が見違えるほど動くようになります。
欠点は、地味なこと。変化を感じにくいこと。つまらないこと。
とにかく、続けることが難しい。
もっと楽しくできない?
音楽は楽しいもの。
だから基礎練習にしても、もっと楽しく、気軽にできて、なおかつどんどん指が独立する方法があれば、最高ですよね。
今回は、クロマチックよりも楽しく、気軽に続けられて、効果抜群のトレーニングを紹介します。
ズバリ、指ドラムが良い
ギターがやたら上手い人で、元々ピアノを弾いていた人は多いです。ピアノはギター以上に、指が独立して動いてなんぼなところがあります。
うらやましいなーと思ったことはありませんか?
しかし、今さらピアノを一から習うなんて、現実的でない。
だから、もっと気軽にできて効果が期待できる「指ドラム」がオススメ。
名前でなんとなく想像がつくと思います。指でドラムのようにリズムをとるだけです。
ただし、パッドを使ってやる本格的なものではなく、もっとお手軽な、いつでもどこでもできるやり方です。
ゴールイメージが大事
ゴールイメージは、こんな感じです。
筆者の大好きなドラマーむらたたむさんの演奏をご覧ください。
いやー、かわい…いえ、カッコいい演奏ですね。そして楽しそう。
4本の手足が自由自在に動いているのが見て取れたと思います。
ドラマーにとっての手足は、ギタリストにとっての指に当たります。
ドラマーの手足の動きを指の動きに置き換えて、狙ったタイミングで狙った指が反応するようにします。
これが、ギタリストの目指したい指の独立になります。
具体的なやり方
まず、好きな曲を聴くか、頭の中で流す。
次に、曲のドラムのパートを指2本でトントンとリズムをとる。自分の太ももでも机でも。
これだけです。
このとき、指のルールを簡単に決めておきます。
例えば、聴いている曲が、ドッ、タン、ドドタンというリズムだったとしましょう。
はじめに使う指を決めます。強化したい2本を選んでください。
今回は中指、薬指とします。
そこで、ドッを中指、タンを薬指が担当させます。
中指、薬指を浮かせてリラックス
中指でバスドラ「ドッ」
薬指でスネア「タン」
その他にタタタタ、という連続したフレーズがある時は中指と薬指を交互にトントンする。
このように、ある程度緩いルールだけを作ってください。
ちょっとした隙間時間で気楽におこなってください。
筆者は車の運転中にハンドルをトントンしたり、仕事の休憩中や待ち時間に机や太ももをトントンしたりします。
気をつけるポイント
狙いは、独立させたい指2本に脳から信号を送って、「軽やかに」「リズミカルに」動かせるようになることです。
ドラマーの手足のように。
過度に完コピにこだわる必要はありませんが、気をつけるポイントは、動かしたい指に他の指がつられないことです。
2本でも効果は絶大です。
慣れてきたら指3本、4本と増やしてもいいです。
意識して欲しいのはタイトさと軽やかさ。
ギターの演奏は弦を「押す方」にのみ意識が集中しがちですが、この方法では押してから元の位置に戻るまでがトンの一つの動作となります。
動かしたい指だけが、動かしたいタイミングで動く。
これが何よりのポイントです。
しつこいようですが、イメージはドラマーの手足のように指を動かすイメージを忘れずに。
この練習はスキマ時間でできます。ギターがなくてもできます。電車の待ち時間、湯船に使っている時間など、あらゆる時に実行できます。
習慣として取り入れることで、1週間、1ヶ月、3ヶ月と時間を重ねるごとにギターの技量に大きな差となって現れてくるでしょう。
最後に
この方法は、武井壮さんのボディコントロール理論からヒントを得ました。今では有名な話になりましたのでご存知の方もいるかもしれません。
武井壮さんは小さい頃に、「人間は思った以上に自分の体をちゃんと使えていない」と考えたそうです。
そこで、スポーツを上手くなるためにはスポーツの練習ではなく、「武井壮を思い通りに動かすための練習」を行いました。
右手と左手を目をつぶって1mmの狂いもなく同じ高さに上げる練習や、テーブルに置いてあるものをイメージ通りに掴む練習など、本人曰く、「日常生活がスポーツであり、トレーニングの場」だとおっしゃっています。
これをギターにも応用できたらな…と思い、考えて、今でも実践しています。
他にも、時間がない時やギターがない時にどうやって練習するかについて考えて実践しています。
こういうのを考えてる時間が実は幸せだったりします。
他にもいろいろとギターがなくても上達できる方法があります。詳細は、記事にしていますので併せてぜひご覧ください。
参考:ギターを弾く時間がなくて挫折寸前だった僕が上手くなった方法5つ
指の独立についてしっかり学びたい!という方は、インストラクターとして定評のある宮脇俊郎さんの本があります。
レビュー記事がありますのでそちらをご覧ください。
参考:指が動くようになる!プロ実践のギター上達法51【教本レビュー】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたがもっともっとギターが楽しく弾けますように。
それでは、Love Guitar!
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