こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
練習をしているのに、なかなかかっこいいアドリブができず悩んでいる方は多いです。
スケールを完璧に覚えて、フレーズを反復練習して、これで大丈夫!と意気込んでもいざオケに合わせて弾いてみるとしっくりこない。こんなはずじゃないのに。
悩んで悩んで、どんどん新しいスケールやフレーズに手を出してしまっていませんか?
うまい人の演奏と一体何が違うのでしょうか。
そこにはちゃんと理由があります。
理由を明らかにしたうえで、0.5秒であなたのフレーズが劇的にかっこよくなる方法をご紹介します。
それではいってみましょう。
拍に意識が向いているか
結論を先に申し上げますと、アドリブがダサくなる理由は、「拍」に意識が向いていないからです。
こんな弾き方をしてませんか?
ここで、例を二つほど出します。
一つ目の例。
オケの4カウントが「カッカッカッカッ」と鳴ったあと、あなたはどういう演奏をするでしょうか。
小節の一拍めから「タカタカ」とスケールっぽい上昇フレーズをついつい弾いてしまう癖がついていないでしょうか。
二つ目の例。
バッキングがない状態で、フリー演奏する場面。家でとりあえずギターを持って弾きはじめる時なんかはまさにフリー演奏です。
この時も、なんとなく手グセをポロポロと弾いてしまっていないでしょうか。
拍を意識しない演奏は、厳しい言い方をすればただの指の運動です。音楽ではなく、ついでに音が鳴っているだけです。
音楽ってそもそも何?
音楽の三大要素といわれるものがあります。
リズム、メロディ、ハーモニーです。
メロディとハーモニーは、ギターの弦押さえて弦をはじけば自動的に発生しますが、リズムは自分自身で意識して作らない限り生まれません。
逆の言い方をすれば、リズムさえ意識できれば、メロディとハーモニーはギターが自動的に作ってくれます。
今回お話するのは、リズムといってもシビアな「リズム感」の話ではありません。
「突っ込んでる」とか「もたってる」とか、ちょっとしたニュアンスの話ではなく、単純に「何拍目に音を出すか」「何拍分、音を伸ばすか」です。
適当に弾いたらズンドコ節まっしぐら
意識しないと、ダウンピッキングから始まるフレーズを弾いてしまうのが普通です。
右手はピッキングをダウンアップ、ダウンアップ、それに合わせて左手の指を押さえる動きになりがちです。
結果、「タタタタ」という単調なフレーズになります。
よっぽど練られたフレーズでなければ、ズンドコ節のダサいフレーズになります。
特にペンタトニックのフレーズは小節の頭からダウンで音を出したらズンドコ節一直線です。
スケール練習をメトロノームに合わせてコツコツ練習している人がおちいりやすい現象です。
私もまさに長い間ズンドコギタリストでした。
具体的な改善策
どうすればズンドコフレーズから脱却できるのでしょうか?
よく言われるのは、日本の童謡がズンドコ節だから、幼少期からズンドコ節が植え付けられてしまっているという説。
筆者は関係ないと思っています。
ちゃんと知識と意識をリズムに持っていけばカッコいいフレーズが弾けます。
フレーズそのものは変える必要はありません。
方法1 1拍おいて弾く
4カウントのあと、1拍おいて2拍目から弾いてみる。
「カッカッカッカッ ウンタカタカタカ」
方法2 1拍先に弾き始める
4カウントめに弾き始める。
「カッカッカッタカ タカタカタカタカ」
方法3 音符の長さを変える
「カッカッカッカッ タータカタカタカ」
他にもまだまだたくさんありますが、音符のタイミングや長さを変えるだけでグッと音楽的になったのはお分かりいただけると思います。いつものフレーズが全く違った印象でサウンドしたはずです。
また、上のカタカナを読むだけでも、リズムが感じられたと思います。
言われてみればものすごく単純なことですが、ギターを弾くとなかなか意識できていないポイントですよね。
日頃から、演奏する時はカウントを頭の中で鳴らして、何拍めに音をどれだけ伸ばすかをイメージする癖づけをするのをおすすめします。
速いフレーズや難しいフレーズを弾かなくても、リズミックなフレーズは人を惹きつけることができます。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
自分でいろんなリズムを作れるようになれば、ギターのアドリブがもっとかっこよくなりますし、演奏が楽しくなります。
いつも弾いているフレーズの弾くタイミングと長さを工夫して、さまざまなバリエーションをストックしていってください。
もう少しリズムについて詳しく学びたい方は、おすすめの本がありますので、その本のレビューも参考にしてみてください。
参考:「ギターが下手」、原因の90%はリズム感 を学んでみた【おすすめ教本】
独学の弱点は、こういった積極的なリズムトレーニングの有無にあると言えます。レッスンを受けるとリズムはかなり集中的に練習することになるんですよね。
レッスンってどんなんだろう?とちょっと気になる方は、過去にRimoがレッスンを受けた時の体験記を読んでみてください。雰囲気が掴めると思います。
参考:ギターレッスンって実際どうなの? 一歩踏み出す前の葛藤【体験記】
それでは、Love Guitar!
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