【ギター】間違いだらけのピック選び

ギタリスト、ベーシストにとって、ピッキングの悩みは尽きることがありませんよね。ピッキングはギタリストの永遠のテーマ。

演奏はフィンガリングをピッキングのたった2つで成り立っています。ピッキングのことについて考えるのは自然な流れです。

むしろピッキングに悩みがない人は上達の止まった人と言っていい。それくらいピッキングは奥が深い。だからこそ面白いわけです。

というわけで今回はピッキングテクニックの上達についてです。

このテーマはシリーズ化してお話しします。今回はその第1回となります。

第2回 ピックの持ち方 第3回 関節の動かし方 第4回 ピッキング練習も併せてどうぞ。

アマチュアだからこそ理解して欲しい

管理人のRimo(@RimoGT)といいます。25年趣味としてギターを弾いています。毎日ピッキングのことを考えます。

私はこれまで、うまく弾けなくて、悩んで挫折するたび、右腕ごと捨ててしまいたくなるくらい腹が立つ気持ちを押さえながら、ピッキングのやり方をそのつど見直してきました。

今回は、自分がぶち当たった壁をどうやって克服してきたか、経験談を踏まえてマニアックな視点で説明していきます。

ピッキングに関する記事を読んでいるとたまに「結局ピッキングに正解はありません。自力で見つけましょう」と説明してある、理不尽なコメントがありますが、それはあまりにも乱暴な返答だと思います。

私は「自力で見つけるもんだ」と信じてやってきたので、まともなレベルになるまでかなり時間がかかりました。

特に私を含めたアマチュアのギタリストにとっては、プロの方に比べて練習時間もそれほど多く取れませんし、うまいギタリストのプレイを直接見ることができる機会というのは少ないです。

だからこそ、根性論でやみくもに突き詰めるより、きちんとポイントを押さえた上で、自分にあったスタイルを身につけるのは、アマチュアこそ重要だと個人的に考えています。

アマチュアの方は、ギター以外の学業や本業で忙しいです。ですから、筆者がどうやってその中で上達してきたかをお伝えしますので、自分の経験と照らし合わせて、ぜひ参考にしていただければと思います。

ピッキングがうまくいかない原因は大きく4つ

ピッキングがうまくいかない原因は大きく4つあると考えています。

  • ピック選びを間違えていた
  • ピックの持ち方を間違えていた
  • 関節の動かし方を間違えていた
  • 練習方法を間違えていた

今回のトピックはボリュームが多くなりましたので、全4回に分けて説明していきます。今回は第1回「ピック選び」についてお話しします。

私は、ピック選びに失敗し、散々ギター人生を棒に降ってきました。適切なピック選びができていれば、今頃はドームツアーに出ていたことでしょう。さておき、ギター演奏においてピック選びは上達に直結するといっても過言ではない重要な要素です。

ピック選びに大切なポイント3つ

ピックを選ぶ際に大切なポイントが3つあります。

  • 使用するギターとピックの相性
  • 音楽ジャンルとピックの相性
  • 自分とピックの相性

順に、Rimoの失敗談と共に解説していきます。

使用するギターとピックの相性を無視して失敗

私は初め、ポールギルバートが好きだったので、ポールギルバートピックを買いました。たまたま始める前から自分の弾きたいスタイルが決まっていたので、自動的にこの選択ができたわけですが、今振り返れば、すごくラッキーだったなと思います。

演奏していた曲はハードロックやヘヴィメタルで、いい感じに弾けていたし、上達もそれなりにスムーズでした。

2年くらい経って、イングヴェイが弾きたくなったのでイングヴェイピックを買ったんですね。分厚くて硬いピックです。

そしたら、全く弾けなくなりました。

今まで通りの弾き方だと、弾いた弦が持っていかれる感じになってうまくアタックできないんです。それでも、「気分はイングヴェイ」だったので、ピックは頑なに当分の間使い続け、迷走しました。

結果、弱く、滑らすようなピッキングになってしまいました。その時のサウンドは酷かったです。

結局ポールピックに戻しましたが、元の弾き方に戻すのに時間かかりました。別にイングヴェイピックが悪いというわけではなく、ストラトでの速弾きだとイングヴェイピックは進化を発揮します。御大の音色をバリバリ奏でてくれます。

ギターとピックの相性って大事だなと思い知らされました。

ちなみにその後いろんなギターを所有しますが、ポールギルバートピックとIbanezギターを使って演奏するHR /HMの相性は抜群だな感じています。

音楽ジャンルとピックの相性を無視して失敗

しかし、まだそこまでピックの重要性に気づいていなかったRimoは、ビッグバンド形式のバンドに加入したのを気に、ストラトキャスターを購入します。

そして、「チャキチャキしたカッティングもマスターしたい」と思い立って、ポールピックのままひたすらカッティング練習をしていました。

たくさん練習して試行錯誤を繰り返しましたが、結局一つも弾けるようにならず、ずっとカッチカチのカッティングで誤魔化して弾いていました。当時のバンドメンバーには申し訳ないばかりです。

結局「自分にはこういうプレイスタイルは向いていないんだな」と勝手に結論づけてそれ以上カッティングスキル追い求めるのを諦めてしまいました。

今思えば、カッティングにティアドロップのハードピックが向いているわけもありません。

ジャンルによって、多用されるテクニックというものがあります。それにあったピックというものが存在するわけです。「自分にあっている」と思ったピックも、万能ではないことを思い知らされました。

今頃になって心底理解し始めたRimoは、カッティングを習得するために、大きめのソフトピックを買って弾いてみました。なんでもっと早く気がつかなかったのかと思うほど、弾きやすいです。あらためて練習中です。

自分とピックの相性を無視して失敗

Ibanezとポールギルバートピックの相性の良さは先ほど説明しましたが、ギター一つに大して相性のいいピックは一つしかないかというと、当然そんなことはありません。

やはり、自分が弾きやすいかどうかという要素はとても大切です。

Rimoはとても手汗をかく体質なので、ポールピックを弾いていた頃はよく滑ってずれたり、すっぽ抜けたりしていたのが悩みでした。

ポールピックを長年愛用してしばらく経った後、形状と材質が同じで、指の当たる部分に滑り止め防止のザラザラした加工がされているモデルが発売されているのを発見しました。

まさに、自分にうってつけのピックがある!と思って即買いしました。それ以降、このピックをずっと大量買して常にストックしています。

「滑るから買い換えた」という経験を例に挙げましたが、もちろんもっと深刻な「弾きにくい」「上達しない」という悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。

そういう方は、楽器屋さんに行った時にはぜひ、こまめにピック売り場に行っていただいて、自分にもっとしっくりくるピックはないかな?とこまめにチェックしてみてください。また、たいていのピックは1枚100円程度なので、気になるピックがあればその出費を惜しまず購入してみることをおすすめします。

ピック選びで見直して欲しいこと

ピッキングに悩みがある方は、ギター・音楽ジャンル・自分との相性という視点でもう一度見直してみてはいかがでしょうか。基本的なことですが、見落とされがちな大切な要素です。

自分のギターにあったピックを選びましょう

ギターによって、弦の張り具合、弦の間隔、音の出方が違います。何となく今のピックを使っている方は、引っかかりとしなりのバランスが適切か、音の雰囲気が自分の出したいものと一致しているかを確認してみてください。

1つのピックだけだと評価のしようがありませんから、硬さや形状の異なるピックと比較して試してみましょう。

自分の演奏するジャンル・多用するテクニックにあったピックを選びましょう

自分が演奏するジャンルのトップミュージシャンがどんな物を使っているかチェックしてみてください。

たまにそのジャンルで他の人と違うタイプのギターを使っている人がいますが、個性を重視しての選択肢である可能性があります。多くの人に好まれる組み合わせには理由があります。まずはそのジャンルで王道とされる組み合わせで演奏ができるようになってからの方が遠回りを防げるかもしれません。

今の自分にあったピックがないか、チェックする癖をつけましょう

いきなり一つのピックに決めるのではなく、何種類か試してみてください。

また、自分の演奏も時間の経過によって変わってきます。定期的に、もっと今の自分にあったものが他にないかチェックしましょう。

まとめ

それでは今回のまとめです。

ピッキングのうまくいかない原因の一つとして、「ピック選びが間違っている」があります。

ピック選びには3つの大切なポイントがあります。
 1. ギターとピックの相性
 2. 音楽ジャンルとピックの相性
 3. 自分とピックの相性

それぞれの相性の良し悪しを確かめながら、自分の成長度合いに合わせて定期的にいろんなピックをチェックしましょう

普段軽視されがちなピックですが、演奏スタイルに応じて自分にぴったりな1枚を見つけてみてください。

第2回は、ピックの持ち方編になります。第3回 関節の動かし方 第4回 ピッキング練習も併せてどうぞ。

それでは、Love Guitar!

プロフィール
このブログを運営している人
Rimo

ギターコンテンツクリエイター。
ギターブログ運営、ギターのある風景写真撮影、ギターAIイラストレーションなどを手がける、二児のパパ。
このブログでは、『「知る」は『創る』につながってく。」をコンセプトにギター情報を発信しています。「ギターがあって、暮らしは楽しい」を感じていただき、少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。

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