ギターのミニアンプは、各社から発売されている人気商品です。手軽に持ち運べて気軽に弾ける。部屋からリビングに。本番前の楽屋で。アウトドアで。
ちょろっとギター弾きたいなーと思った時に小音量でさらっと弾けるのがミニアンプの魅力ですよね。
そんなミニアンプの中でも特に評判の高いBlackstar fly3って実際どうなの?という疑問を解消すべく、3年間使用した筆者が答えていきましょう。
結論からいうと、Blackstar fly3の最大の特徴は「サイズからは想像できない迫力あるサウンドが鳴るミニアンプ」だということです。
ミニアンプを購入した理由
私(@RimoGT)がミニアンプを検討し始めたのは理由があります。
ミニアンプの存在はもちろん知っていた。でも個人的にミニアンプは特有のポコポコとした頼りない低音と、AMラジオのようなジャリジャリした高音しかならないイメージがあったのでこれまで眼中にありませんでした。
元々は大型真空管アンプやアンプシミュレーターでした。
参考: 家で大型真空管アンプフルテンでブチギレられたので練習用アンプの考察まとめ
でも当時、Rimoは子育て真っ最中で、まとまった時間がとれない。
これまでメインで使っていた高音質な機材は、セッティングに結構時間がかかる。
隙間時間に「ちょっと弾きたいな」という気分の時に弾けるアンプが欲しくなりました。
子供が寝たら大きな音が出せないけど、ヘッドホンはわずらわしい。
そしていざ嫁さんから呼ばれた時に、ヘッドホンしてて声が聞こえないのは致命的。
趣味ギターの存続の危機。
そこで技術も進歩してきたし、小音量でも迫力ある音を鳴るものがないか探していたんです。
ミニアンプ購入を検討。でも・・・
そんな中、いろんなメーカーのアンプを検討しました。
が、有名メーカーから出されているアンプでも、ミニアンプになると音質が極端に悪いんですよね。やっぱり低音ポコポコ、高音ジャリジャリ。
「このサイズももうちょっと真面目に開発してくれ!」って思いました。
そこで出会ったのがBlackstar fly3でした。
YouTube観てレビュー読んで、ミニアンプの中では一番良さそうだから、そこまで期待せず買ってみた。くらいの気持ちです。
そしたら見事に裏切ってくれました。もちろんいい意味で。
とにかく音質がミニアンプっぽくない
2年間弾いてきた感想ですが、ちょい弾きには全く不満のないレベルです。
先程述べたようなミニアンプ特有のポコポコ低音とジャリジャリ高音がありません。低音から高音まで、ギターっぽいバランスで鳴ってくれます。
もう少し大きなサイズのアンプで鳴らした音を、そのままダウンサイジングしたような感じです。小音量で鳴らしても、同じようないい音が出ます。
アンプシミュレーターで音を作って、オーディオスピーカーで鳴らしてるんじゃないかと思います。
イコライザーのツマミは一つで、アメリカンとブリティッシュのブレンド量を調整するものらしいです。どこにセットしても、オーソドックスなトーンが出るので使いやすいです。
歪みも秀逸
買った当初、歪みがへぼかったらペダルかます覚悟はあったんですが、それも取り越し苦労でした。そのままで全然いけます。気持ちいいディストーションがかかります。
倍音成分もしっかり出て、奥行きもあります。ミニアンプであることを忘れそうになります。
ピッキングしても程よいコンプレッションがかかって、弾いてて気持ち良いです。
基本的に練習はこればっかり弾いています。
機能に抜けがない
ディレイもちゃんと使えますし、Aux inとヘッドホンアウトもある。
今回購入したものはBluetooth機能はありませんが、Bluetooth対応のモデルもありますから、普段の音楽を聴くのもこれ1台でこなせますね。そっちが後から出ました。ぶっちゃけ買い替えたい。
拡張してステレオになるキットもあります。
ベース用もあります。
電池駆動
電池駆動というのも魅力的です。子供が一階で寝ているなら二階に持って上がり、二階で寝たなら一階に持って降りる。ギターと一緒に移動できる傾向性。ギター、アンプと階段2往復は超めんどくさいですが、1往復ならサッとできます。
単三電池6本と聞いて、はじめはえっ?て思いましたが、電池のもちはめちゃくちゃいいです。今まで一回変えたかな…くらい。
デメリット
メインのアンプとして使えるか?と言われると少し物足りなさを感じますが、それを言っちゃかわいそうですよね。このサイズでは十分すぎます。
録音に関しては、マイキングを上手にやれば迫力のある音が録れるみたいです。ライン録音するにしても他の機材を使った方が無難ですね。
それ以外にデメリットらしいデメリットは特に感じません。
ライバルKatana miniと比べてどう?
直接的なライバルは恐らくBossのKatana miniになるでしょう。実際の比較は動画リンクを載せておきますのでご確認ください。
個人的には、圧倒的にfly3が小さいことと、ボスの歪みが苦手、という理由から完全にfly3に軍配です。
まとめ
お疲れさまでした。
今もなお人気があり、ちょくちょく限定モデルなんかも出るfly3。今回の記事で、魅力が伝わっていただけたら幸いです。
こんな人におすすめ
小さい音でしか鳴らせない
少ない時間でぱっと弾きたい
こまめに場所を変えて弾きたい
という環境にあって、
少しでも良い音で鳴らしたい!
というわがままな要望を持った人にはぴったりのアンプです。
最後に、ミニアンプでも音を出すのが厳しいよ・・・という方はキャビシミュはいかがでしょうか。音の迫力を出しつつ、スピーカーやヘッドホンでも鳴らすことができます。参考記事がありますので、ぜひご覧ください。
それでは、Love Guitar!
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