こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
FlammaのFS06使ってますか?
音質よし、操作性良し、コンパクトで価格よしの最強プリアンプであり、発売時は話題騒然で一瞬で売り切れたFS06。
Flammaの名が世に知れ渡ることになったこの機材、最近は供給も増えているようですが、依然としてバカ売れ状態が続いています。
もう手元に届いて、練習に、録音にと使用している方も多くいらっしゃると思います。
とても優秀なペダルですから、大半の方はその音に満足しているはず。
しかし人間とはわがままなもので、使っていくうちにちょっとずつ、
「もっと音質が良くならないかな…」
「ちょっとここがイマイチ…」
と考え出すもの。
段々と使用者から同じような意見が出てきているのも事実。
今回はFS06の弱点、不満点をご紹介したいと思います。
また、そういった不満を解消してさらなるグレードアップするための方法をお話しいたします。
これを知れば、Kemperを超えられるかも?
今回ご紹介するグレードアップの方法は、王道のやり方ですので、すでに機材を使いこなすための知識とスキルを持つ方には新しさはないと思います。ご了承ください。
FS06は初めてのプリアンプとして手に入れた方も多いので、そういった方には参考になると思います。
それではいってみましょう。
Flamma FS06の不満点
キャビネットシミュレーターの音がイマイチ
自分の機材に繋いでみて、想像していたような
フェンダーのカラッとした箱なり
マーシャルのズンズンと重い音圧
がイマイチ出ないなぁと感じた方はいると思います。
それは、キャビネットによるものです。
キャビネットはギターサウンドを作る上でとても重要な部分で、ある意味ギター本体よりも音色を左右する機材と言っても過言ではありません。
不満点、というと言い過ぎかも知れませんが、改善して欲しい点として多いのがFS06の「キャビネットシミュレーターの音」です。
製品が「プリアンプ」なので仕方ないかも知れませんが、キャビネットシミュレータの質はそこそこです。
宅録で使っている人はキャビシミュをOFFにして別のキャビシミュを使っている人もいるようですね。
確かに、7つの個性的なプリアンプを忠実にモデリングしているので、それに比べるとちょっと力不足な感じは否めません。
フェンダーのBlues Deluxeはスピーカー1発のコンボアンプ
VoxのAC30はスピーカー2発のコンボアンプ
マーシャルPlexiはスピーカ4発のスタックアンプ
このようにキャビネットもさまざまですから、やはり「らしさ」を出すのにはキャビの設定にも細かい設定ができた方が良いですね。
艶感がもう少し欲しい
続いては音の艶。
10年前のシミュレーターに比べたら格段に良くなっていますが、オリジナルのフルチューブ王様アンプのサウンドと聴き比べると、もっと艶感が欲しくなります。
このエフェクター特有のクセというか若干の硬さがあるので改善できるならしたい、という感じ。
Kemperでも音のクセがあるので、安いからクセがあるということではないと思います。
2ch仕様しかない
5150やメサブギーは、3ch仕様となっているのに対し、FS06は2ch切り替えとなっています。
「クリーン、クランチ、ディストーションと弾き分けしたい」
「ディストーションはソロの時にもう1段階深い歪みが欲しい」
というニーズが出てきます。
そうなると、2chでは足りなくなってしまいます。
この悩みは、FS06に限ったことではないですが、せっかくいいプリアンプなのでその悩みもクリアしたいところです。
以上、3つがFS06の不満点でした。
これらを改善すれば、FS06のポテンシャルをさらに引き上げて、より良質なサウンドが得られます。
その方法を次にご紹介していきます。
FS06をグレードアップする方法
今回ご紹介するグレードアップの方法は3つ。
キャビネットシミュレータをグレードアップする
先ほども言いましたが、キャビネットは非常に重要です。
それが良くわかる動画をご紹介します。
Youtubeのメタルギター界では有名なOla Englundさんの動画です。
エングルのフルチューブですら、ライン直では使える音にならない。キャビシミュを入れるだけでいきなりギターサウンドが生々しく変わるのがお分かりいただけると思います。
(3分0秒から試奏が始まります。)
この動画でもご紹介されている、MooerのRadarはおすすめです。
発売からしばらく経ちましたが、そのコンパクトな筐体から想像できない音質はいまだに多くの人から指示されている人気のキャビネットシミュレータです。
FS06より高いやん!と思う方もいるかも知れませんね。
そういう方は、ひとまずFS06に搭載されているキャビシミュかアプリに入っているキャビシミュでも十分いい音が出せるので、それで問題ないと思います。
「次のアンプシミュレータに買い替えようかな?」という時期が来たら、アンプシミュレータに手を出す前にキャビネットシミュレータを導入することを視野に入れておけばいいでしょう。
音に艶を与える
FS06に、ブースターやバッファを追加することで、音に艶が加わります。
すっかりお馴染みとなったアイテムですが、聴いた感じはそこまで劇的な変化はないので、敬遠されている方も多いと思いますが、実際弾いてみるとその弾きやすさに手放せなくなるエフェクターです。
真空管搭載のモデルもありますが、価格が高いですし、真空管なしのペダルでも素晴らしいトーンが出るモデルが数多くあります。
その中でも低価格でおすすめなものをご紹介しますね。
「FS06の前に繋ぐのか、後ろに繋ぐのか」ということに関しては、実際に繋ぎ変えてみて、自分の好みの音が出る方を選んでください。
後段に繋いだ方のカラーがより強く出る、という特徴があります。
tc electronic Spark
原音に忠実で、ノイズレス。作りも良くて見た目もかっこいい。
Effects bakery Cream pan booster
脅威の3000円台で手に入る高品質ブースター。日本製なのもいいですね。
ブースターで3ch仕様にする
ここ一番でもう1段階歪みを加えるためには、ブースターを使います。
またブースター?と思われるかも知れませんが、先程のブースターとは使い方が違います。
歪みをさらに加えるために使います。使う時だけONにします。
ブースターは追及すると奥が深く、常に新商品が出続ける激戦エフェクターですので選ぶのに苦労するペダルです。
RimoがおすすめなのはIbanezから発売されているTS miniです。ブースターの王道中の王道チューブスクリーマのミニバージョン。
ブースター探しの泥沼にハマっても、結局TSに戻ってくる人も数多くいるほど。やっぱりいい音なんですよね。
他に気に入ったブースターに心変わりしてしまっても、「一家に一台TS」というくらいの優れたサウンドを出してくれるので、持っていて間違いはないでしょう。
しかも低価格。
もちろん、FS06をプッシュさせても非常に気持ちのいいトーンを出してくれます。
まとめ
今回のまとめです。
FS06の不満点
キャビネットシミュレータがそこそこ
もう少し艶感が欲しい
3ch欲しい
だからといって使えない、ということはありませんが、使用者の中にはこのような意見が多いです。Rimoも同感です。
グレードアップ方法
音圧をリアルにするため、キャビシミュを追加する
艶を出すため、バッファを追加する
歪みを切り替えるため、ブースターを追加する
これら3つの方法は全て王道の方法ですが、FS06はそれに素直に応えてくれる良質な機材と言えます。
この 3点をグレードアップすれば、敵なしの機材になり、Kemperに勝るとも劣らないサウンドが得られるでしょう。
機材を組み合わせて音を追及して行くのもまた、ギターの楽しみです。
あれこれと悩んでお気に入りのサウンドを手に入れてください。
今回は以上となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
キャビシミュ、チューブスクリーマーについてもう少し詳しく紹介した記事がありますので、興味のある方はぜひ併せてご覧になってください。
参考:キャビシミュペダルで歪みペダルがクオリティ爆上がり!
参考:【ギター】ペダルオタクが語る、TS系選びで気をつけたいことと、おすすめTSペダル5選
それでは、Love Guitar!
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