【ギター】低下したモチベは物欲では補えない。

こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。

あなたは、毎日楽しくギターを弾いているでしょうか。何か技術的な壁に当たってつまづいていないでしょうか。

全くギターを弾きたいと思わない

こんなことありませんか?

お気に入りのサウンドが出せる環境があるけど、思った演奏ができない。

弾く度にイラッとしてしまう。弾く気が失せてくる。

「とにかく何を弾いても楽しくない」という症状。

これはギター歴が長ければ長いほど、起こる可能性が高いです。

そうなると中々抜け出せないですよね。ヘタをするとそのままギターをやめてしまう。

ギターを弾きたくなくなるまでの過程や理由は人それぞれあるとは思いますが、一度は楽しいと思っていたギターですから、是非とも立ち直りたいですよね。

かくいう私も、何度も「ギターを弾くのが楽しくない」という状態に陥ってしまい、長い間苦しみました。

なのに、それでもギターが好きでした。

ギターは好きなのに、自分の弾くギターは大嫌い。

この矛盾、この心境は自分でも全く説明がつきませんでした。

弾かないから、どんどん下手になる。下手になるからまた弾かなくなる。

まさに泥沼状態です。

「新しい機材を買う」の効果は限定的

モチベーションを上げるために、新しい機材を買ってみる。

そしてTwitterにMNG!(マイニューギア)って投稿してみる。

これでまたギターを楽しく弾くことができる!…でしょうか?

お金を払って新しいものを手に入れると、直後は気持ちが高揚し、またギターを弾くようになりますが、数日経つとまた低モチベーション状態へ逆戻り。

また無駄遣いしてしまったな…という罪悪感に苛まれ、余計にギターを弾けなくなってしまう。

こんなことを何度も何度も繰り返してしまう。

これは買い物依存であり、一過性のストレス解消にしかなりません。

また、「次はもっといい機材を買おう」という気持ちになって、購入する機材の価格はどんどん釣り上がっていくばかり。お金がいくらあっても足りません。

目標を達成したら新しいものを買うというのは効果はありますが、モチベが上がらないからなんとなくポチってしまうのは良くないです。

本当の原因を見つけるべく、自分と向き合う必要があります。

モチベが下がる原因とまずは向き合う

「なぜ大好きなギターを弾きたくないと思うのか?」

弾きたいと思う曲がないから。

上手くならないから。

思いっきり音が出せないから。

仲間がいないから。

思うところを、自分に問いかけてみてください。

新しいものを買ってモチベを上げるというのは、対処療法です。

「肩が凝るからマッサージに行く」「食べ過ぎたから胃薬を飲む」というようなもので、根本の問題解決とはなりません。

モチベが上がらない本当の原因を見つけて、それに対して行動を起こさないとまたすぐにモチベは下がっていきます。

先ほどあげたような問いかけを、さらに掘り下げていきます。

頭の中で考えるだけでは、同じことを堂々めぐりしてしまいますから、紙とペンを使って書いてみることをお勧めします。これがかなり効果を発揮します。

学校の勉強以外で紙に字を書く習慣がない人にとっては抵抗のあるやり方かもしれません。

しかし、

人間は1日に7万回考え事をする

その8割はネガティブなことである

ほとんどは過去に考えたことがあることを思い出している

だそうです。人間は、自らどんどんネガティブに追い込んでいく生き物なのです。

だから、考えていることを文字にして、頭の中で起こっている無限のネガティブループを止めましょう。そうすると自分を客観視できるようになります。

この行為の持つパワーには計り知れないものがあります。

とにかく思いつくまま、自分に問いかけて、書いてみます。

弾きたいと思う曲がないから。

 →どんな曲なら弾きたい?どんな曲が弾きたかった?

上手くならないから。

何が上手くならない?本当に上手くなってない?練習した?

思いっきり音が出せないから。

なぜ音が出せない?思いっきり音が出せるところに行こうとした?

仲間がいないから。

仲間を作ろうとした?どんな仲間が欲しい?それはどこにいる?

無い物ねだりはせず、しっかりと自分に向き合います。

ここからは、Rimoが悩みを書き出す作業を行なった時のお話をします。

人によって悩みの正体は異なるかも知れませんが、多くの人に当てはまると思いますので参考にしてみてください。

ノートに色々書いてみて、その後整理したら次のような流れになりました。

経験談 「弾きたいけど弾けない曲」の山

趣味でお気楽にギターを続けてきたが、本当に練習に没頭したのは初めの10年くらい。

難曲にも挑戦して、弾けるようになってきた。

そのあたりから、だんだん練習を怠るようになった。

もう、自分の行き着くところまでほぼ到達した、という大きな勘違いをしていた。

いいなと思う曲に出会ったら、ちょっと弾いてみる。ある程度は弾けても、ちゃんと弾けない。

でも、「もうちょっと練習すれば弾けるから、もういいや」と、放り投げてしまっていた。

そこから、じわじわと下手になっていった。

指が全く動かなくなった。前まで弾けていた曲が、全く弾けなくなった。

弾こうとすればするほど、焦って力んで、フォームがぐちゃぐちゃになる。

もはやどうやって弾いていたのかも思い出せない。

気がつけば、「弾きたいけど弾けない曲」だらけになっていた。

弾ける曲は、パワーコードのみの曲。

練習をしなければ、現状維持もできない

これまでの自分のやってきたことに整理がついたので、改めてモヤモヤの正体を考えて、まとめてみました。

練習しないと、どんどん下手になる。

こんな当たり前のことに気づかず、「最も弾けていた頃の自分」がずっと続いていて、「今でも弾けている」と勘違いしていたのが大きな過ちだった。

「弾けるはずの自分」が心のどこかにいるから、ギターは好き。

「実際には弾けない自分」がここにいるから、自分のギターは嫌い。

こんな単純な構図。

————————という結論に至りました。

それがはっきりした時、心は少しスッキリしましたが、怠け者の自分を悔やみました。

さらに、ノートに書き出してみる

そこで、自分が今まで中途半端になっていたテクニックをノートに書き出していきました。

ストリングスキッピング、スウィープ、タッピング…

違う、そんな高度な次元じゃない。

ハンマリング、チョーキング…

これも違う。もっと根本的なこと。

運指とピッキングだ。

それって、基礎の基礎じゃないか…

結局、自分には何も身についていなかったことに気付きました。

これまで、早く上手くなりたい一心で、焦って難しい曲ばかりコピーをして、我流の方法で強引に反復練習をし続けてきました。

そのおかげで、練習した曲はなんとか弾けるようになっていました。

しかし、基礎がないので応用が効かないのです。さらに弾かない期間があると弾けなくなるのです。

そのツケはかなり大きなものでした。

この時、ようやく基礎の大切さが本当に腹落ちしました。

もっと若い頃に気づいていたら…と思うことはありますが、それより一生気づかないまま、最悪ギターをやめてしまっていたことを考えると、気づくことができてよかったなと思っています。

だから、基礎練習を推す

それ以来、筆者は基礎練習を取り入れるようにしています。

はじめはなかなか効果が見えず、フラストレーションが溜まりました。

しかし、過去の大きな後悔を思うと、もうやるべきことは基礎練習しかないのだと再び奮起しました。

飽きが来ないように、さまざまな方法を試しながら、工夫を凝らして続けています。

指が少し動くようになっては喜び、弾けないフレーズにぶち当たっては凹み、この連続です。

それでも、以前とはまるっきり違います。今はギターを弾くのが楽しい。うまくいかなくても。

最後に

今はスマホでタップすればいくらでも情報が手に入ります。

しかし、どれだけ検索してもあなたの心の中のことは表示されません。

自分と向き合う時間を10分、いや5分でも作って、紙に書き出してみてはいかがでしょうか。

あなたの悩みのタネが、見つかるといいですね。

とはいえ、モチベーションが低下する原因は様々です。モヤモヤしてるけどいきなり紙に書き出すのは難しい。

けどなんかやる気が出ないんだよね…という方は、自分のモチベ低下の原因を整理するために役に立つこちらの記事をご一読ください。

参考:ギターをやる気が起きなくなる原因6パターンとその解決方法

参考:ギターが上達しない理由、チェックしてほしいたった一つのこと

ギターで悩むあなたに、少しでも役に立てたなら幸いです。

今回は以上です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、Love Guitar!

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