「ギターを弾いているけど、ちっともうまくならない!」「同じタイミングで始めたアイツも、自分よりあとに始めたアイツも、自分よりうまいかも…」ギタリストなら誰もが一度は感じたことがありますよね。
何とかしないといけないと思いながら、結局何をしていいかわからず気持ちが焦るばかり…挙句の果てに、自分にセンスや才能がないから?などと自分を責める始末…。
そんなことはありません。うまくなるのにセンスや才能は全く必要ないのです。
例えば「メジャーデビューする」とか、「全く新しい音楽ジャンルを開拓する」とかいうのはセンスや才能を必要をするかもしれませんが、「うまくなるかどうか」に焦点を当てた場合、心の持ちようと考え方しだいで無理なく誰でもギターはどんどんうまくなります。
本題の前に自己紹介
こんにちは、Rimo(@RimoGT)です。ギターを25年以上弾いています。
今でもギター大好きで毎日ギターを愛でています。そして今でもワクワク感は衰えることなく、心の底から楽しみながらギターを弾いています。
しかし過去の自分は、楽しめない時期がありました。
全くうまくならない期間が何度も何度も訪れましたし、弾けない自分が歯がゆくて歯がゆくて、ギターを投げ捨ててしまいたい気持ちになったことや、ギターを止めたいと思ったことも数知れません。
逆に熱中しすぎて、「燃え尽き症候群」になってしまい、ギターを握ることすらできなくなったこともあります。
しかし、何のために弾くのか、何を表現したいのかなどを悩みながら、そのたびに心を整理し、再びギターを弾くことを選んだ結果、今があります。
今回お話することはその過程によって学んだものの一つです。
人からみればギターなんてたかが趣味ですし、アマチュアギタリストが何を大げさなことを言っているんだと思われるかもしれませんが、それくらい私にとってギターはかけがえのないものです。
みなさんが、ギターを生涯の趣味として続けていくための参考になれば幸いです。
それではいってみましょう。
当てはまっていませんか?効率の悪いやり方
・休日にのみかためて練習しようとする
・練習しても記録を残さない
いまの時点で、あなたが上の2つに当てはまっていれば、この先もうまくなる速度は遅く、最悪のばあい挫折してしまうかもしれません…。この記事を読むことで自分がうまくならない本当の理由が分かり、確実にうまくなることができます。では、詳しくみていきましょう。
休日にのみかためて練習することの問題点
平日は学業やお仕事があり、「休日にがっつり練習する」という方は多いのではないでしょうか。
しかし、1週間に1回かためて練習するのは、非常に非効率なことが科学的にもわかっています。
人間は忘れる生き物です。1週間もあれば、先週弾いたこと、弾いて感じたこと、来週にやろうと思ったことなど、ほとんどきれいさっぱり忘れてしまっています。
なので、1週間後には、ほぼ先週と変わらない状態からの再スタートと考えていいでしょう。
解決策:かためて練習せず、平日にも練習する
せっかく覚えたことを綺麗さっぱり忘れないためには、平日に練習を組み込むのが効果的。
人間は思い出すことで脳の記憶が強化される性質があります。
毎日繰り返される動作によって徐々に脳が「これは大事なことだな」と認識し始めて、一生忘れないものとなります。
それがすなわちうまくなるということに繋がってきます。
このメカニズムを詳しく知りたい方は、「使える脳の鍛え方」という本に載っていますので読んでみてください。
具体的な練習のやり方
休日の練習と平日の練習の役割を変えてみましょう。
平日は、新しいことに手を付けるのではなく、「休日に行ったことの復習」程度にとどめておきます。ギターを平日にも練習することで、先週末にがっつり練習した記憶が何度も呼び戻され、強化されていきます。
とはいいながら、多くの方は平日は学業もしくは仕事をし、塾もある、残業もある、その忙しい合間を縫ってギターを弾くことになります。
ですから、「平日の練習はちょっと…」という方も多いでしょう。
しかし、平日練習の目的は「記憶の強化」にありますので、本当に時間のない場合は、5分から10分程度、思い出す・忘れない程度につま弾く程度でも何もしないよりは十分に効果があります。
さらに、家に帰ってから5分は確保できると思います。無理せず実行できるので、自己嫌悪に陥ることもありません。
5分の練習でほんとに効果があるの?と疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
確実に効果があります。
詳しくは、「小さな習慣」という本を読んでみることをお勧めします。Rimoはこの本にある考え方を参考に、実践し効果をあげています。
休日の練習はというと、平日に行ったことを強化しながら、新しいことを取り入れていく。プレイの幅がさらに広がっていくでしょう。
「小さな習慣」についてもう少し深堀した記事がありますので、興味のある方はその記事も併せてご覧下さい。
参考:ギターどのくらい練習すれば上手くなるのか その答えとやり方を解説します
練習を記録に残さない問題点
ギターを手に取って、目いっぱい弾いて、片づけて「あー楽しかったー!」。これはこれで得るものは何もないとは言いませんが、先ほども述べたように、人間は過ぎたことをあっという間に忘れていきます。まして、自分はその時に何を考えたのかなんて、練習が終わった数分後にはほとんど思い出せないでしょう。
解決策:ノートをつける
だから、ノートを付けることをお勧めします。「記録って演奏の録音とか録画のことじゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし、多くのギター奏者は録画や録音の重要性を理解しているのに、やる人とやらない人がいるのはなぜでしょう?
それは、自分で聞くのが怖い、見合う効果があるか疑問、というような理由もありますし、何といってもめんどくさい。
練習と合わせて毎回録音や録画行うとなると、あとで見返したり、データの管理をしたり、わずらわしい行為がついて回るので、練習するという一連の動作にかなり高い心理的な障壁がのしかかってきます。
ですから、現状すでに即座に録音できる録音環境を構築していて継続できる自信があればいいですが、毎回録画や録音を練習とセットで行う手間を考えると、「ノートをとること」が一番継続できる行為ではないでしょうか。
録画や録音を行ったときも、最終的にはそれを自分で後で見返して、分析した結果を言語化して自分にフィードバックすることで初めて意味があることになりますので、いっそのこと録画や録音は省略しましょう。
具体的なノートのつけ方
それでは、具体的なノートのつけ方をひとつ紹介しておきましょう。まず、その日に練習したことを書きます。
次に、それに対して自分が感じたことを書く。できたこと、できなかったことを中心に思ったことをメモします。
最後に、その感じたことに対して自分でツッコミをいれるのです。前と変わってない!とか、進化している!とか、だから次回ははこうしよう、というところまで書けたら終了。
このやり方は、「マッキンゼー流仕事がはかどるノート術」という本を参考に自分でアレンジしたノート術です。
まとめ
今回のまとめです。
ギターが劇的に上手くなるためには、
- 平日にも練習する
- 練習を記録に残す
ギターを弾く誰もが、「うまくなりたい、できるだけ早く」と考えるものです。
しかし、残念ながら練習しない限り決してうまくはなりませんし、モチベーションというのは長期的には上がったり下がったりを繰り返しますから、気合や根性だけでは継続できません。
とはいえ、せっかく時間を費やした練習の成果は、できる限り無駄にせず、かつモチベーションがどん底まで下がった時でもギターがうまくなり続けられる方法を、今回は提案させていただきました。
この方法が習慣化してしまえば、うまくなっていくことが継続的に実感できますから、ギターとずっと付き合っていける手助けになるでしょう。
最後に、習慣化するためのコツについて書いた記事をご紹介しますので参考にされてください。
参考:ギターをどのくらい練習すれば上手くなるのか その答えとやり方を解説します
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、Love Guitar!
コメント