こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
今回は期待の高まる新製品、NUX MG-30について。
今もっとも勢いのあるギターデバイスメーカーと言っても過言ではないNUXから、またまたマルチエフェクターが発表されました。
その名もMG-30。
人気ユーチューブ山口和也さんのチャンネルでも発売に先駆けて紹介されています。
欲しいものがまた一つ増えた!という悩みを抱えたギタリストは数知れず。
一方で、サムネイルのメッセージを見て「ん?」と思われた方、鋭い。かなりの機材オタクです。
「32bitの感触」という言葉に、私はちょっと違和感を覚えました。
というのも、このMG-30の下位機種である「MG-300」も、32bitなのです。
上位機種で、しかも後から発売される製品の1番の推しポイントがそこだとしたら…、何だか微妙な感じが漂います。
『MG-30よりMG-300の方がいいんじゃないの?』
そんな疑問も浮かんできました。
『他のライバルと比べてどうなの?』
という点も気になります。
そこんとこをきっちり押さえた上で、MG-30は『買い』なのかどうかをみていきましょう!
結論
MG-30の最大のライバルは、MG-300。
これにつきます。
MG-30は、しっかりMG-300の上位機種です。
しかしMG-300は良くでき過ぎています。
しっかりと自分が何がしたいかを確かめて購入するのが良さそうです。
他メーカーとの比較で言えば、性能も価格も抜きん出ていて、MG-30の一人勝ち状態だと言えます。
MG-30のライバルたちはこちら
このモデルのガチンコライバルになる機種はこちら。
まずは、Hotone Ampero One。
そしてもう一つ、Mooer GE-200。
これら2機種は同機能の同価格帯であるライバルです。
フットペダル付き
3フットスイッチ
価格は3万円から4万円
ざっくり言えば、こんなモデルです。
このクラスは「できて当たり前」
最近のマルチエフェクターは、進化が著しいです。
下位機種である1万円から3万円のモデルであっても、
多彩な音色
チューナー
ルーパー
リズムマシン
などがついているのが今や当たり前になっています。
それより一つ上であるこの3万円台クラスでは、当然そういった機能はどの機種も持っていますので差別化できるポイントではありません。
もっと言えば、操作性も良く、選べる音色の数も200以上あって、練習・録音・ライブと、どれをこなすのも合格点が取れる、そんな性能を持った製品がひしめき合うのがこのクラスの特徴です。
それを踏まえた上でライバルとの比較をしてみましょう。
MG-30の一人勝ち
冒頭でも触れましたが、性能面ではMG-30が一人勝ちです。
まずは音質。MG-30は32bitで、ライバル24bit。数字が多いほど音質がいいので、当然音がいい。
次に拡張性。センドリターン端子がMG-30のみついています。
これはもう一つ上の4万円以上のクラスと同等のスペックで、ライバルにはない機能。
「やっぱり歪みはアナログでないと」「歪みだけはこだわりのペダルを」という方には非常に強力な機能です。
引き分けポイント
もちろん、他の機種も負けっぱなしではないです。
大型カラーディスプレイ
PCと連動したサウンドエディット
エフェクターの接続順の変更
IR付のオーディオインタフェイス機能
フットスイッチ付属(Ampero one)
このような機能は他のライバルにも備わっています。
ライバルは弟分 NUX MG-300
冒頭でも触れましたが、現時点での本当のライバルは弟分のMG-300です。
音質面では、32bit。これはMG-30と同じスペックです。
MG-300とMG-30は、クラスこそ違えど、同等の音がなります。
しかも、ライバルを圧倒する16720円という衝撃の価格でありながら、他の同クラスのライバル製品が持ち合わせていない機能である、
リアンプ機能
エフェクト接続順の変更
ドラムマシン
IR機能
という恐ろしいコストパフォーマンスをもつ機種となっています。
できが良すぎますね…。
結局、MG-30は買いなのか?
下位機種のMG−300がこれだけ良くできているので、ぶっちゃけMG-30が本当に必要な人というのは限られてくると思います。
MG-30がMG−300より高性能なポイント
音色の多さ
これはMG-300がライバルに劣っていたポイントで、50そこそこしかありませんでした。
そこをカバーすべく、MG-30は200以上の音色があります。
アンプシミュレーターも、マーシャルやフェンダーといったど定番以外に、フリードマンやウーバーシャルなんかのハイゲインも搭載しているのが嬉しいところ。
そして信頼の音質32bit。
必殺! CTLスイッチ
機能的にもっとも違うポイントがCTLスイッチがあることです。
ギターソロのなど、「ここぞ!」の音色切り替えのために一発踏むためのスイッチが搭載されています。これがあるだけでライブでも十分使える戦闘力を手にしたことになります。
センドリターン端子
先ほども述べましたが、センドリターン端子があるのも大きなポイントです。
自分のサウンドシステムの中核は、お気に入りのこのペダルがないと成り立たない!というこだわり派のあなたには外せない武器であるはず。
この機能がついている分、値段がMG-300に比べて1万円以上高い製品になりますが、その性能差に納得ができるのであれば迷わず買いです。
3万円台前半で発売されるとのことですから、ライバル機種よりも価格面でも優っています。
発売のタイミング
もう一つ注意しておきたいのは、今がマルチエフェクターの技術が大きくスペックアップするタイミングにあるということ。
今回紹介したMooer GE-200やHotone Ampero oneといったライバル機種は、発売してから時間が経っているので、ぼちぼちモデルチェンジした機種が出てくるのではないかなと思われます。
そうなると、どの機種のビットレートも32bitになるでしょうし、センドリターン端子も備わってくる機種も現れるでしょう。
例えばMooerは、アンプの音色を丸々モデリングしてしまうという驚きの「プロファイリング機能」がこのクラスにも導入されるか?が注目ポイントですし、他のメーカーからもあっと驚く目玉の新技術が搭載される可能性があります。
ディスプレイの美しさやタッチパネルのヌルヌル感も、発売が後になればなるほど向上しています。
そういう意味ではびっくりするような真新しいポイントがないのがMG-30の弱点と言えるかも知れませんね。
しかし、
待っていてもどんどん魅力的な新製品が出るのでキリがない!
今、新しいマルチが必要!
という理由がある方は、ダントツの高音質で使いやすい、ハイコスパなMG-30がライバルより超絶おすすめです。
そこまで急ぎの理由がない方や、次の新技術を手に入れたい方は、ライバルの次のモデルが出揃ってからでも遅くはないでしょう。
ただし、値段では1番お買い得なのは変わらないと予想しています。
最後に
今、マルチエフェクターの進化がすごいスピードで起こっています。
ギタリストとしては、これまでやりたかったあんなことやこんなことが、手の届く価格でできるようになり、とってもワクワクします。
だからこそ、本当に欲しい機材が現れたタイミングでの金欠は痛いです。自分に合った買いタイミングをしっかりと見極めたいところです。
気になる発売時期は、2021年4月下旬とのこと!楽しみですね!
4月20日、ついに発売開始されました!
今後も話題の商品については比較記事を載せていきますので、参考にしてくださいね。
今回最強のライバルとして登場したMG-300ってどんなモデルかが気になる方は、ライバル比較した記事がありますので併せてご覧いただくとよりわかりやすいです。
参考:話題のNUX MG-300は買い?ライバルと徹底比較してみた
MG-30では少しスペック不足…ライブや録音でもう少しガッツリ使い倒したい!という方は、もう1つ上のクラスのマルチがおすすめ。その中でも最新のZoom G6を中心に比較した記事がありますのでそちらをご覧ください。
参考:Zoom G6日本先行発売!ライバル機種との違いを比較してみた
それでは、Love Guitar!
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