こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
ケンタウルス系のオーバードライブはお持ちですか?
ギターの音色のおいしいところをグッと持ち上げてくれて、ブースターにもなり、プリアンプ的にも使える、TS系(チューブスクリーマー系)と並んで人気のジャンル。
しかし、オリジナルの値段は高騰し、何十万円もしますし、ブッティック系も数万円という値段がザラです。
長い間、筆者にとっては高嶺の花すぎて、物欲対象から完全に外れていましたし、そもそも音色がどんなのかすらわからない、「幻のエフェクター」でした。
ここ数年間で変化がおとずれます。
手に入りやすい価格帯のクローンが発売されたり、マルチエフェクターにモデリングが搭載されたりと、ずっと身近な存在になったケンタウルス系。
手に入る値段となった今では、ギタリストとして一つは持っておきたいところです。
こんなもんなんぼあってもいいですからね、とミルクボーイも言っています。
でも、ここ最近でも次々と新しいモデルが発売されていて迷ってしまいます。
悩み出したら何日でも眠れぬ夜が続いてしまいます。
とりわけケンタウルス系のクローンは、ほかのペダルに比べて高価なモデルも多いので、失敗した時のリスクが高いです。
精神的ダメージもでかいです。
かといって安いモデルを買ったとても肝心な音がイマイチだったとしたら元も子もないですよね。
ということで、そんな不安をこの記事で一緒に解消していきましょう。
動画でケンタの雰囲気を掴む
Rimoが所有するケンタウルス系はエレクトロハーモニクスのSoul food。
そして2台持ちしているZoomのマルチストンプMS50Gにもモデリングが搭載されています。
参考:ギター機材オタクがMS50Gが最強マルチエフェクターである理由をまとめる
この2機種と、動画でサウンドをいくつも聴いたことで、「ケンタウルス系ってこんな音」というイメージはできました。
比較動画の中で、1番わかりやすかった動画をご紹介しますのでご覧ください。
比較に使われたペダルたちは、どれも人気のモデルで、激安ものからブティックものまで広い価格帯を並べての比較となっています。
非常に興味深いです。
ケンタウルス系の特徴
ケンタウルス系のペダルの特徴は、動画を見ればよくイメージできたと思います。
- 高音を心地よく毛羽立たせる
- 中音をプッシュする
繊細さと力強さを同時にあたえるのが大きな特徴です。
この他のさまざまなクローンを聴き比べましたが、似ているかどうかと言われると、総じてどのクローンもその2つ部分に関してはほぼクリアしているといっていいです。
筆者はブラインドテストしても、当てられる自信は全くありません。
追記:有名ギターチャンネル「Andertons Music Co」で面白い企画をやっていました。
「ケンタウルス系ペダル10種を、ブラインドテストで価格順に並べる」というもの。もちろん本物もあり。
50分の動画なので長いですが、英語が分からなくても楽しめます。
結果は動画をご覧いただくとして…めちゃくちゃ悩んで、何回も弾き直して、回答してます。それくら似てるということですよね。
ただし、この2つの音色の特徴「以外」の部分で、異なる特徴が各モデルにはあります。
その特徴を「個性」とポジティブに受け取るか、「本家と違う」と拒んでしまうか、あなたがどう受け取るかで選ぶべきタイプは違ってくるでしょう。
ただし、繰り返しますがどのモデルもよくできていますので、どこまでこだわって、いくら払うかはあなた次第です。
自分のニーズをはっきりさせよう
数あるクローンの中から自分に合ったケンタウルスを選ぶために、自分が何がしたいかをはっきりさせて、外観や機能の違いから検討してみてください。
- 見た目にも本物の雰囲気が欲しい
- ボードに収まる小さいものがいい
- 本家にできないより細かい設定がしたい
このようなニーズプラス、自分の所有欲を満たすことのできる価格帯のものを選ぶのがいいですね。
見た目にも本物の雰囲気が欲しい
やっぱり見た目、あの外観に憧れる!という方におすすめなモデルたち。
スタジオデイドリーム
本物は買えない、でもなるべく似ているものがいい、という方の大本命です。
見た目だけでなく音質も本格的で、側面のスイッチで細かい設定ができるのも嬉しいところ。
誰がみても「ボードにケンタ入れてます」とわかるアピール度の高さはやはり説得力がありますし、みているだけでニヤけてしまいます。
JRAD
見た目は似ていて欲しいけど、もう少し小さければ…というわがままに答えてくれるモデル。音もかなりそっくりだと評価が高い本格派です。シルバーとゴールド、両方あります。
それぞれが本物のシルバー、ゴールドに寄せていっていて、メーカーの本気を感じます。
ボードに収まる小さいものがいい
音は好きだけど、自分のエフェクターボードにはあのサイズが入る余地はないよ、という方におすすめなモデル。
モスキー
驚異の低価格を実現したミニサイズ。
3000円を切る安さで、発売と同時に爆売れしているモデルです。ケンタウルス系の入門にはぴったり。出音の線が少し細いですが、雰囲気は十分出ています。
タムナス
玄人好みのブランドワンプラーから発売されているミニサイズ。
サイズは小さくても音は本気でいきたい方にぴったりなモデル。バージョン2が出ていることからも、支持者の多さがうかがえます。
ネイチャーサウンド
シンプルな見た目に「ケンタウルス感」はありませんが、コンポーネントにもこだわったハンドメイド。そしてミニサイズ。硬派なボードにぴったりな一台。
エフェクターボードを覗いても、どうやってあの枯れた音が出ているのか一見わからないという通なペダルです。
本家にないより細かい設定がしたい
音色そのものは好きだけど、ローが出ないとか歪みが足りないとか、若干の不満点を持つ方におすすめなモデル。
サンフィッシュオーディオ
「ケンタウルスがもう少し歪めば…」という願いを叶えてくれるのがこのペダル。ミニスイッチでハイゲインモードに切り替え可能です。また、本家にはない2バンドイコライザーが付いているので、歪ませた時に余分なハイを下げたり、足りないローを出したりもできます。
ボンディエフェクツ
ギタリストの田淵ひさこさんが使用することで知られるこのモデル。
2バンドスイッチにクリッピングの切り替えのスイッチがあり、見た目も個性的で質感も高い。この上品な水色、たまりませんね。
ロイス
ケンタウルスとRATが一台になった、非常に個性的なモデルです。名前のごとく、スイスアーミーナイフのVictorinoxっぽい外観もめちゃ可愛い、注目度抜群のモデルです。
品質も高く、ビンテージでウォームなサウンドを求めている方にはど真ん中な一台です。
もちろん、ケンタと、RATでそれぞれ独立したコントロールができます。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
冒頭でも述べましたが、ケンタウルスのクローンはTS系と並んで人気のジャンルです。
それだけに、ほんのわずかなところまでこだわって独自の個性を出しているペダルばかりです。
購入にあたってはほんとうに悩むところですが、初めにMoskyかSoul foodを買って雰囲気を掴んでみて、その後自分のニーズを確かめてからこだわりの一台を探すのがおすすめです。
こんなん、なんぼあってもいいですからね。
ケンタウルス 系以外にもオーバードライブペダルはたくさんありますが、迷いすぎて決められない!という方のヒントとなる記事もありますので、併せてご覧ください。
参考:オーバードライブ難民にならないための基礎知識 おすすめも
それでは、Love Guitar!
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