こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGT)です。
ワウペダル、使ってますか?
ギタリストでなくても、ワウというペダルの存在を知らなくても、ワウワウサウンドを聞けば誰しもが「ああ聴いたことある!」となる印象的なサウンド。
ワウワウ、チャカポコはギタリストなら絶対出したいサウンド、ワウがあるだけで音の幅が一気に広がります。
ワウは1台持っておきたいエフェクターですよね。
しかしワウは甘くない
しかし、持ってみて分かる、ワウの欠点。
でかい、重い。
「今日のスタジオ練習、何持って行こうかなー?」
という時に絶対に考えてしまうこと、それは
ワウを持って行くか、否か。
持って行ったら絶対に楽しい。それは間違いない。
しかし、その極上の楽しみを持ってしてもその前に立ちはばかる「デカさと重さ」。
靴のようなデカさ
ワウはでかい。
スニーカーの片足ぐらいある。
ワウがあるだけでバッグをワンサイズ上にあげなければいけない。
バッグパンパン。
ワウをエフェクターボードに入れるにもものすごいスペースを占領する。
ワウがあるだけで、エフェクター2台、3台分のペダルを泣く泣く2軍落ちさせなければならない。
と思ったら微妙にケースの蓋が閉まらない。
せっかく組み変えた後に、途方にくれるギタリストが後を断たない。
泣きたくなる重さ
ワウは重い。
代表的なワウ、クライベイビーでいうと1.7kgある。
新型iPhoneは前作に比べて10g軽くなりました!と言っている時代に、そんなことお構いなしの重量を有している。
それに加えて、ワウをつなぐためのケーブルをもう一本追加で持って行く必要があるから、2kg以上の重量増は確定。
マイケルシェンカーではない多くのギタリストにとって、たまにしか出番のないエフェクターのために払うべき代償が大きすぎる。
クライベイビーで本当に泣いているのはベイビーではなくギタリスト本人だったりする。
ミニワウの登場
そんなギタリストの悩みを解決すべく現れたミニサイズのワウです。
ミニサイズのコンパクトエフェクターが勢力を拡大して市民権を獲得し始めた頃に、ワウもミニサイズが発売されるようになりました。
コンパクトエフェクターと同サイズで重量も500g以下と、取り回しも現実的なレベル。
そして本家のジムダンロップからミニクライベイビーがリリースされて大きな話題を呼びました。
こりゃ良い!と思って買おうとするのですが、ここで問題が。
値段はミニじゃない。
本家のミニサイズは、1万円から2万円くらい。値段はミニではありません。
歪みエフェクターは繋いだらポンと音が出るので、音が良いだの悪いだの好き勝手言えるのですが、ワウは技量がいる数少ないエフェクター。
使いこなせない可能性もあります。
となるとますますウン万円出して買うのを躊躇してしまいます。
そこでみんなの見方、中華エフェクター!となるわけですが、ワウペダルはその特性上、何度も何度も踏みつけます。
耐久性が気になるところです。
安物のチャチいつくりだと、一瞬で壊れそう…。
実際アマゾンレビューを見てみると、音が出なくなったとか壊れたとかいう意見が見られました。
Rimoが選んだミニワウは
散々悩んだ挙句、これなら良さそうだというワウを見つけて購入してみました。
Sonicake VolWahです。
レビューも400近くあり、4星以上がついているので良さそうだな、と。
ということでこのワウをしばらく使ってみたレビューをしていきます。
感想は「良い」です。
ワウの欠点を解消してくれる
ワウとして使える音質・音色
ライバルのミニワウを凌駕する
順に詳しくみていきましょう。
ワウの欠点を解消してくれる
大きさと重さは?
まずはサイズ感から。
Rimoの所有する一番小さなペダルボードの一番右に鎮座しています。
このボードはコンパクトさと多機能を目指して組んだものになりますが、両方をきっちり満たしてくれました。
コンパクトエフェクターとほぼ同サイズ。
高さを比べてみてもコンパクトエフェクターとほとんど変わりませんので、ケースの蓋が閉まらないという心配はありません。
重量も約280グラムと軽量なので、ボードごと片手でも持ち運ぶことができます。
バランス的にもペダル部分が軽くて本体部分に重心があって、ペダルに適度な広さのゴムが装着されていますので、踏んでいて転げたり滑ったりすることはないです。
これは大満足です。
ワウをストレスなく持ち運びできる喜び…ペダルボードに悩まずワウを常駐させ、気が向いたらワウワウチャカポコできる!
耐久性は?
次に耐久性に関して。総じてしっかりしています。
樹脂製のようですが、厚くて硬い材質です。
コンコンと叩いてみてはじめて、「ああ、樹脂なんだな」と感じるくらいパッと持った感じでは薄っぺらさはありませんでした。
そして太めのボルトがペダルの回転軸になっているので、ここがダメになることはなさそう。
次に気になるのはギアやスイッチの部分ですが、動きもこれまでに所有したワウ同レベルだと感じました。
ワウとして使える音質・音色
音質は?
ワウを繋ぐ上で気になるのが音やせ。
特に最近ではバッファに関する情報や製品が増えてきていますので、気にされている方も多いかと思います。
個人的には、著しい音質の劣化や音量の変化は感じません。
ただ、このペダルはワウをオフにするとアクティブのボリュームペダルになりますので、バイパスされません。
それが気になる方はループに入れることで精神衛生を保ってください。
Rimoはボリュームペダルとしても使いたかったのでループには入れていません。
その後段にエレハモのソウルフード(ケンタウルスクローン)のバッファをオンにして信号の強化をしています。
音色は?
次に音色です。
クライベイビーに音色が似ています。
参考まで、ワウはかかり方でざっくり3つに分けることができます。
(あくまで個人的な見解ですが、今後ワウの音色を聴く時の参考にはなるかと思います。)
かかりが強い モーリーなど
かかりが中くらい クライベイビーなど
かかりが弱い ボックスなど
かかりが強いから良いというわけではなく、出したい音の雰囲気によって使い分けるのが良いと思います。
歪みでもオーバードライブ、ディストーション、ハイゲインを使い分けるのと同じ感覚です。
かかりの強いワウは「ウェオ」とか「ミャオ」という感じにかかります。歪みが強めのギターソロなんかには強いインパクトを与えてくれる音色。
かかりが中くらいのワウはいわゆる「ワウワウ」というバランスの取れたかかり方。バッキングにもソロにもバランスよくワウっぽさを装飾できます。
かかりの弱いワウは「オワオワ」と表現するのがしっくりくる、優しいかかり方です。
そして、クライベイビーに音色が近いSonicakeは、中くらいのかかり方。
元をたどると、実はRimoはボリュームペダルが欲しかったのでこれを買ったので、ワウはおまけ程度で考えていたんです。
でも、ワウとして想像以上にしっかり使えることがわかり、嬉しい誤算でした。
ライバルのミニワウを凌駕する
昨年までは、格安ミニワウは結構な種類があったんですけど、今チェックしてみると「壊れる」というレビューの多かったライバルモデルはもう販売していないようです…。
安ミニワウの中ではもう一つ、先駆者的で評判の良かったHotoneのSoul Pressというモデルは、今はモデルチェンジしてSoul Press2が発売されています。
質感も格段に上がって、とても良さそうな感じはしますが値段は本家と変わらない1万円オーバーの価格帯の商品になりました。
低価格帯のミニワウとしてはSonicakeだけが生き残っている状況です。
まとめ
ワウの欠点であるサイズ・重量問題をクリア
しっかりした作り
クライベイビー的良質ワウワウサウンド
そして低価格帯で生き残った
以上のことを考えると、SonicakeのVolWahはとても優秀なペダルです。
ミニワウ欲しいなと考えている方にはぜひお勧めしたいモデルです。
最後に、Rimoの最小エフェクターに使われているボードについてですが、Rockboardというボードを使っています。
ペダルトレインよりも安く、つくりやデザインが非常に優れた良いボードですので、気になる方はこちらの記事も参考にされてください。
参考:ペダルトレイン超え?高コスパで高品質なボードがありました
それでは、Love Guitar!
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