ペンタを知っていれば楽勝でオルタードを覚えられる方法

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGT)です。

おしゃれフレーズを弾きたい、ギタリストの永遠の願いです。

おしゃれフレーズを弾くには、

ニュアンスをつける

リズムを工夫する

モチーフを使う

などいくつかの手法がありますが、響きで魅せるならなんといっても王様オルタードスケールです。

オルタードスケールのもつ独特の緊張感や浮遊感といったら、もう圧倒的オシャレ。

フレーズが格段に華やかになります。

しかし、オルタードスケールの複雑さといったら。

指板上で見るとこんなです。

Gオルタードスケール

見た瞬間にお疲れさまでしたと言いたくなりますよね。

どれだけ一生懸命に丸暗記しようとしても、どれだけ必死に理論を学んでも、結果的にわかることは「複雑」。

なかなか音階を指板に結びつけることができません。

次の日には綺麗さっぱり忘れてしまいます。

でも、安心してください。

なんと、ペンタトニックスケールを使うことができれば、オルタードは7割がた理解したも同然。

オルタードも、「ペンタ的な解釈」をすることによって、ロックギターでペンタバリバリに突き進んできたギタリストも簡単に理解することができるようになります。

オルタードにはコテンパンにされてきた。でも…

かくいうRimoも、オルタードスケールに苦しめられた1人です。

私は、

ロックばっかり弾いてきた

楽譜を読むと日が暮れる

もちろん音楽学校など出ていない

という人間です。

スケールの反復練習して丸暗記しても、年齢を重ねるごとに落ちる記憶力ではザルのように抜け落ちていきます。

視点を変えてオルタードスケールではなく、フレーズを先に覚えようともしました。

しかし、ますます「?」が増すばかり。

今回ご紹介するのは「それでもなんとかならないか」と思って試行錯誤したのちに出会った覚え方です。

Rimoが考えたのではなく、ギターの教則本にたまに書いてあるやり方がベースになっています。

しかしこの覚え方は、私のように専門教育を受けず楽譜もすらすら読めない人でも、独学でオルタードを学びたい!と思っている方にはとても馴染みのある覚え方なので、ご紹介します。

これを読めばこんなメリットが

この覚え方を知っておけば、

オルタードスケールの、ポジションが簡単に理解できる

オルタードフレーズが、スケールのどの部分を使っているかが理解できる

オルタードテンションと、元のコードトーンの位置が把握できる

という状態になり、今後オシャレなオルタードフレーズに出会っても覚えるのが早くなったり、自分でフレーズを作るのに大いに役立ちます。

それでは、行ってみましょう。

オルタードの中にペンタ?

あらためて、オルタードスケールを見てみます。

Gオルタードスケール(●がルート音)

容赦ない不規則感です。

ただし、これにも規則性があります。

過去の記事でもその規則性について書いたものがありますので、併せて読んでいただければ理解がさらに深まります。

もちろん、難しい理論抜き。楽譜が読めなくても指板で理解できる内容です。

参考:暗記不要!オルタードスケールを一生忘れなくなるたった1つのコツ【挫折知らず】

参考:指板でわかるやさしいオルタードスケール。楽譜もTAB譜も必要ない。

今回は、オルタードの「ペンタトニック的解釈」です。

このオルタードスケールを注意深くみてみると、ペンタトニックが現れてきます。

一番馴染みのある形は、6フレットから9フレット付近。

ここにペンタトニックがあります。

通常、Cメジャーキーの曲はCメジャーペンタトニックを使いますよね。

途中、Cメジャーキーの曲の中に、盛り上げどころでG7コードが出てきます。

そのG7上で、

曲キー(C)の半音上(D♭)ペンタトニック」が使えます。

そこに、もう2音くっつければオルタードの完成です。

これがオルタードスケールの配置となります。(ちなみに、①はコードのルート、②は長3度です。)

丸々一から覚えると難しいオルタードも、「ペンタ+2音」と分けることで、覚えるのがグッと楽になりますし、運指もペンタトニック+αで組み立てていけるので演奏もしやすくなります。

さらに覚えやすくするために、特徴的な形を切り取ってみます。

ペンタトニックを2つに分けてみる

ペンタトニックの指板上の形は、

パターン1 1音半が弦2本連続する

パターン2 1音が弦3本連続する

この2つのパターンの繰り返しで指板上に現れます。

それぞれの形と+2音の関係を表すと次のようになります。

ペンタの音は赤丸、「+2音」は青丸で表します。

パターン1。赤丸のように、ペンタは1音半間隔で上下に2つ並んでいるところがある。その間に+2音加える。
パターン2。赤丸のように、ペンタは1音間隔で3つ並んでいるところがある。その真ん中の両側に+2音加える。

あらためて全てを表示します。6弦と1弦の音程は同じですので同じ音の並びになります。

このような2つの法則が、指板上全てに成り立ちます。

オルタードスケールは、「半音上ペンタ+2音」!

他のポジションも同じ法則

次に、2番目に覚えやすいポジションもみてみましょう。

3フレットから6フレット付近です。

ここに先ほどの法則で+2音してみます。

3弦4弦が「1音半間隔」。「1音間隔」が4つあるが、1弦と6弦の音程は同じですよね。

先に3・4弦に注目していただければ、パターン1がありますのでわかりやすいと思います。

パターン2の「1音が弦3本連続する」は、6・5弦と2・1弦にわかれて配置されていますが、法則は同じです。

もう1つ別のポジションをみてみましょう。

2弦と3弦がパターン1。4・5・6弦がパターン2。

ギターのチューニングの特性上、3弦と2弦で半音だけ形がずれます。そこだけ注意してください。

他の部分に対しても法則は同じです。

ペンタトニックスケールの記憶があいまいだと訳がわからなくなりますので、自分が確実に覚えているポジションから覚えましょう。

そして、オルタードの暗記に行く前にまずペンタトニックを全て覚えることをお勧めします。

ペンタを全て覚えればオルタードも全て覚えられる…そう思えばペンタを覚える作業のモチベーションも向上すると思いませんか?

ペンタと「+2音」の位置関係の法則を覚えよう!

オルタードの音の使い方を知ろう

スケールの音を把握したら、今度は音の使い方を覚えましょう。

スケールの音を順番に上昇、下降したり、ただ半音上のペンタトニックの音だけを弾いても、なかなかそれっぽいフレーズにはなりません。

フレーズのコピーをしてみる

まずは、オルタードのフレーズをコピーしてみてください。

オルタードのフレーズならなんでもいいです。YouTubeでも検索すればいくらでも出てきます。

おすすめは、「無窮動」か、「無窮動 基礎トレーニング」というベストセラーとなった教本です。

参考:ギター無窮動 挫折の遍歴 それでも弾き続けるために【おすすめ教本】

参考:ギター無窮動を挫折した人 基礎トレーニング編【おすすめ教本】

かっこいいオルタードフレーズが各ページの中にウジャウジャいます。

しかも、オルタードを使っている部分には (Alt) と書いてくれている親切設計。

さて、話を戻しましょう。コピーしたいオルタードフレーズフレーズが決まったら、それを弾くときに先ほどのスケールの形をイメージしながら音をなぞることをやってみてください。

こうすれば丸暗記地獄にハマることはありません。運指も決めやすくなります。

また、出てきたフレーズに、オルタードスケールの他の音を加えたらどうなるか?と遊んだりすることができます

1つの同じフレーズを見たとしても、ただなぞるだけと、手を加えてみるのでは旨みが何倍も違ってきます。

それも、「スケールを把握している」という強みがあってはじめてなせる業です。

スケールがわかると、フレーズが理解しやすい!

自分でフレーズを作ってみる

オルタードの雰囲気が掴めてきたら、いよいよ自分でフレーズを作ってみます。

ただし、ここでは注意が必要です。

それは、半音上ペンタの音を連発しすぎないこと。

程よく「+2音」を混ぜていきます。

ペンタトニックの音を連発し続けると、どんどんエグいフレーズになってきます。

狙ってできない限りは、その奇抜な響きに弾いている本人が耐えられないと思います。

そうなると、聴いている側に「こいつミスったんじゃ?」という印象を与えてしまいます。

半音上ペンタの音を連発しすぎるとエグくなる!

その理由を簡単に解説していきましょう。

オルタードでペンタを弾きまくるとエグくなる理由

前述したオルタードスケール上のペンタの音は全て、「テンションノート」です。

ルート音に対して強烈に外れた響きを持っています。

一方、「+2音」はコードの構成音で、安定した響きになります。

ですから、

半音ペンタの音を増やせばよりエグい響き

「+2音」の音を増やせば安定した響き

これらのバランスを変えることによって、「コードを把握しながらわざと外しているんですよ」、と聴き手に印象付けることができます。

これまでにコピーしたフレーズをこの考えで分析し直してみてください。

そうすることで、2つのバランス感覚は養われていきます。

半音上ペンタと「+2音」のバランスが大事!

まとめ

今回のまとめです。

一見複雑なオルタードも、「半音上ペンタ+2音」で構成されている

半音上ペンタと「+2音」の位置関係を覚えよう!

オルタードスケールがわかると、フレーズも理解しやすい

半音上ペンタと「+2音」のバランスが大事!

オルタードを使ってオシャレに弾いてみたい!でも、難しすぎる!というギタリストが、楽譜なし・指板で理解する方法についてご紹介しました。

もちろん、この記事を読んでも、今日からオルタードフレーズが弾けるようになるというものではありません。

しかし、Rimoのように音楽の専門教育も特に受けていないフツーのロックギタリストが、オルタードスケールを使えるようになるために、指板上で理解するきっかけになったのではないでしょうか。

さらに理解を深めるために、「指板で理解できるオルタード」についての関連記事がありますので、そちらも是非参考にされてください。

参考:暗記不要!オルタードスケールを一生忘れなくなるたった1つのコツ【挫折知らず】

参考:指板でわかるやさしいオルタードスケール。楽譜もTAB譜も必要ない。

また、オルタードフレーズをたくさん知りたい!という方は、無窮動をぜひ手に取ってチェックしてみてください。

参考:ギター無窮動 挫折の遍歴 それでも弾き続けるために【おすすめ教本】

参考:ギター無窮動を挫折した人 基礎トレーニング編【おすすめ教本】

それでは、Love Guitar!

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