自作エフェクターボードはおすすめしない理由は…。失敗しないエフェボの組み方

エフェクター ボードの配列を考える瞬間は、ギタリスト・ベーシストにとっては至福のひとときですよね。妄想し始めたら止まらなくなります。

実際に組んでいくとなると、できれば持っているもの全部置きたい!予算も限りがあるから出来るだけ安く仕上げたい!と考えたりもします。エフェクターのことを考えると、楽しい悩みは尽きません。

Rimo(@RimoGT)はギターを25年以上やってきて、ボードを作ってはペダルを取っ替え引っ替えやって失敗も多くしてきました。エフェクター ボードを組むにあたって、押さえておくべきポイントがいくつかあることに気づいたので、今回はRimoの失敗談を交えながらご紹介していきます。

ボードはエフェクターを守るもの

Rimoはすのこエフェクターボードで1回やらかしています。ホームセンターで買ってきたすのこでボードを組んでいました。

お気に入りのエフェクターを並べ、ついに完成!早速アンプの元へ運んで鳴らしてみようとボードを持ち上げた瞬間、ボードの継ぎ目が破損し、バラバラになりました・・・。

ボードには「機材の保護」という目的があります。固定方法を含めた安定感があるかが重要です。エフェクターが脱落したり、ボードが壊れたりするのは論外です。クラッシュしたら全ての機材が破損します。機材は安いものではありませんし、何より演奏できなくなったら周りの人たちに迷惑がかかります。

ボードは、機材を守るためにしっかりしたものを選びましょう。

運ぶのは自分

Rimoは過去に巨大なエフェクターボードを作ってやらかしています。

見落としてはいけないポイントを強調しておくと、ボードの役割はただペダルを並べるためではなく、「運搬のしやすさ」という目的を持っていることです。

そこでまず意識して欲しいのは「エフェクターの数」。エフェクター1つの時はあまり感じませんが数が増えるとどんどん重くなります。そして、エフェクターの数が増えるとボードがでかくなり、重くなります。ケーブルの数も増えます。電源も増えます。スイッチャーを導入しないと制御できなくなり、さらにでかくなります。となると、一気に重量が増えるので注意してください。数をいかに少なくできるか。運ぶのは自分です。

「車の移動だから大丈夫」と言っても、スタジオによってはエレベーターがない2階に部屋があったりします。そこまで運ぶのに手がちぎれそうになりながら大汗をかいて運び、その後練習・・・毎回そんなことをやっていると、「自分は一体何をしているんだろう」という虚しさでいっぱいになります。

ボードは、持ち運べる重さかどうかを気にして組みましょう。

予算がかかるのはボード本体ではない

安く仕上げるために、ワイヤーネットやDIYでも代用可能ですが、実質ボードでお金がかかるのは、ボード本体ではないということを知っておいてください。

すのこがこっぱみじんになった後、RimoはTokyu Handsへ向かいました。木材をカットして作成し、今度は頑丈なボードが完成しました。2000円くらいでした。

しかし、持ち運びのケースをどうするかまでを考えていませんでした。その後ボードが入るケースを色々と探したんですが、安いのがなくて結局プラス4000円のトータル6000円。手間と時間をかけて、既製品を買った方が安いくらいのボードが出来上がりました。

ボードそのものは安い。ケースが結構高い。

「コンセプトやテーマ」を決め、まとまり感のあるきれいなボードを目指す

どんな場面での使用を想定したボードか、答えられますか?

Rimoは一時期、エフェクターにハマってしまって、特に歪み系ペダルはしょっちゅう買いました。コンパクトエフェクターだけでマルチっぽいことをやりたくなったんです。あるあるですよね。でも、ある時冷静に自分のペダルボードを眺めてみると、なんかダサいんですよね。見た目というか雰囲気が。

ネットで見るこの手のかっこいいボードって、なんとなく音の方向性がわかるんですよ。どんなこだわりがあるかも見てわかるんですよね。でもRimoのボードはというと、ただのつぎはぎボードというか、統一感のなさが全面にでたお粗末なボードを作ってしまいました。愕然としました。何がしたいのかが、はっきりしていなかったんですよね。

例えばバンドで使うのであれば、そのバンドのサウンドを表現するためのペダルだけを載せる。手持ちの全部のペダルを載せる必要があるかよく考えてください。使わないエフェクターはラインナップから外しましょう。数が多いとセッティングが複雑になる上に、ノイズやトラブルの原因にもなります。

この際不要なものを売って、いるものを買い直す、といった棚卸しをしてみるのもいいかもしれませんね。

Rimoは今はボードのテーマを決めて、5個から6個で一つのボードとして完結するところに落ち着いています。

見たら音の方向性がわかるようなボードにしましょう。

まとめ

今回の内容をもう一度おさらいしましょう。

  1. ボードは、機材を守るためにしっかりしたものを選びましょう。
  2. ボードは、持ち運べる重さかどうかを気にして組みましょう。
  3. ボードそのものは安い。ケースが結構高い。
  4. 見たら音の方向性がわかるようなボードにしましょう。

エフェクターボードは、ギタリスト、ベーシストにとっては自分だけの小宇宙です。人それぞれのこだわりが出るものですから、今回ご紹介した失敗談を参考にして、長く付き合っていけるボードを作成していただければと思います。

Rimoが現在使用しているボードも紹介しておきますね。

また、エフェクターボードがお手持ちのモバイルバッテリーで簡単に「モバイルボード」に変身する裏技を紹介した記事もありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

参考:手持ちのモバイルバッテリーでエフェボがワイヤレス、ノイズレスに

それでは、Love Guitar!

コメント

タイトルとURLをコピーしました