たった1音で浮遊感を出せちゃうドリアンフレーズ

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

浮遊感のあるフレーズが弾きたい!

でも難しい理論とか知らないし…

と悩んでいませんか?

心配いりません。ペンタトニックに、たった1音加えるだけで、フワッフワのフレーズを自由自在に弾くことができます。

「理論」と身構えることなく、ペンタトニック+1音だけで悩みは解決です!

この記事は、「ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート」の第11回です。

参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、フレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「たった1音で浮遊感が出せちゃうフレーズ」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#11のフレーズをお聴きください。

(動画は#11の4弦分56秒から再生されます。)

何とも言えない浮遊感のあるフレーズです。そこまで特別なことをしてないように見えますが、いざ自分でこういう雰囲気のフレーズを弾きたいと思っても適当に弾くとなかなか出せないんですよね。

それを今回マスターしてしまいましょう。

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認していきます。

指板がどう映っているのか

この人にはフレーズを弾きながら指板がどう映っているのか、解説していきます。

スケールで確認 その1

キーCのフレーズ、この人には指板に5弦ルートのCマイナーペンタトニックが見えています。

このボックスポジションは、6弦、5弦、4弦は規則的に並んでいるので、手癖フレーズを持っている人が多いです。

その反面、1弦、2弦、3弦がいびつなので、ここを弾きこなせる人は少ないかもしれませんね。

ここでは、ペンタトニックを弾きこなすことが目的ではなく、ここにペンタがあるというイメージをもつだけで大丈夫です。

フレーズとペンタスケールを重ねてみましょう。

フレーズに使われる7音のうち、5音がCマイナーペンタに含まれる音になっています。

スケールで確認 その2

同時に、5弦ルートのCドリアンスケールが見えています。

難しそう!と思った方は、そんな名前のスケールがあるんだな、くらいに考えてもらえば結構です。

ここは話の本題ではないのでサラッと流してください。

ポイントは、青丸の音。ドリアンノート。

このスケールの最も特徴的な響きを持つ音です。

正式には「ドリアンノート」という言い方はしませんが、ドリアンスケールの使い手であるポールギルバート氏がこの音を指す時にそう言っていますので本ブログでも同じく「ドリアンノート」と呼びます。

ドリアンノートはこのフレーズの最も重要な音で、浮遊感の正体はドリアンノートによるものです。

詳しくはあとで説明しますね。

Cドリアンにフレーズを重ねるとこんな感じ。

フレーズの7音のうち7音全てがCドリアンスケールに含まれる音です。

そして、ドリアンノートがしっかりとフレーズに使われていますね。そこだけ確認していただければOKです。

どのような音の構成になっているのか

1音目にドリアンノート

2音目以降はスケール上下

こんな構成。

いきなりドリアンノートで浮遊感を演出!

その後はスケールのその他の音を上下しています。

1音目にのみドリアンノートを持ってくることで、

「あれ?俺たち今一瞬、宙に浮かんでなかったか?」

そんな感じです。

ドリアンスケールは、ドリアンノート以外の音階がマイナースケールと一緒。

ですからドリアンノートを弾かない限り特にドリアンの浮遊感を感じることはできません。

たとえドリアンスケール全体を一生懸命覚えても、ドリアンノートがスケールの中のどこにあるかがわからなければ浮遊感の演出ができないというわけです。

逆に言えば、ドリアンノートの場所さえ覚えてしまえば、ドリアンノートを使った浮遊感フレーズがいくらでも作れてしまいます。

次で具体的に説明していきます。

フレーズの肝は

肝はドリアンノートが指板上どこにあるか、そしてどこで使うか。

マイナーペンタトニック+ドリアンノートを指板で確認してみましょう。

基本はペンタトニックを使い、浮遊感が欲しいところでドリアンノートを弾いてみてください。

フワッフワな雰囲気が演出できると思います。

あとは、ドリアンノートの弾く場所、弾く長さを決めればいいわけです。

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#11の4弦分56秒から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

5弦ルート(15フレット)のCマイナーペンタトニックを想定

1音目にドリアンノート、その後はマイナースケールでフレーズを構成

フレーズの肝は、浮遊感を得たい場所でドリアンノートを狙って弾くこと

このように解釈できます。

最後に

今回は#11をご紹介しました。

浮遊感のあるフレーズを弾くと、上級者オーラがビンビンに出せます。かといってドリアンスケールの音階だけを覚えて適当に弾いても、なかなかそれっぽくなりません。

ドリアンノートをピンポイントで挟むことで、浮遊感が出せるんですね。

他のポジションのドリアンノートもぜひ探ってみて、好きなだけ浮遊感フレーズで遊んでみてくださいね!

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

次回:シンプルなメロディを「泣きのチョーキング」で彩るフレーズ

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの目次を覗いてみてください。

前回:速弾きにも使える、ひと手間加えたペンタ下降フレーズ

目次:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

プロフィール
このブログを運営している人
Rimo

ギターコンテンツクリエイター。
ギターブログ運営、ギターのある風景写真撮影、ギターAIイラストレーションなどを手がける、二児のパパ。
このブログでは、『「知る」は『創る』につながってく。」をコンセプトにギター情報を発信しています。「ギターがあって、暮らしは楽しい」を感じていただき、少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。

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