
1. 「フェイザーが欲しい」と思ったら始まる終わらない迷い
ギターを続けていると、いずれ「もう一歩先の音が欲しい」と思う瞬間が来ると思います。
歪みだけではなく、空間系やモジュレーション系の音で広がりを作りたくなる。僕にとってそれがフェイザーでした。
ただ、そこで問題が発生しました。
フェイザーって、選択肢がありすぎるんです。
MXR、BOSS、Electro-Harmonix、Strymon…。
価格も5,000円から5万円までピンキリ。
シンプルなものからツマミだらけの多機能タイプまで、「結局どれがいいの?」と頭を抱えました。
さらに言うと、フェイザーの音の違いが文章だけではわかりにくい。
「太い」「自然」「クセがある」など、レビューを読んでも、自分のプレイに合うのかどうか判断できない。
もし、今あなたがそんな迷いの中にいるなら、この文章を読み進めてください。
僕も同じだったからこそ、迷い続けた僕がなぜPhase 90に決めたのか、どう音楽が変わったのかを正直にお伝えしたいと思います。
(記事執筆:Rimo (@RimoGt))
2. フェイザーを探した理由──ヴァン・ヘイレンの音を求めて
僕がフェイザーを探し始めたきっかけはヴァン・ヘイレンの音です。
「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love」「Atomic Punk」など、彼のギターから聞こえてくる独特な揺らぎ。
あのサウンドに憧れてギターを始めたと言っても過言ではありません。
エディの音って、ただ歪んでいるだけじゃない。
音の中にうねりがあって、広がりがあって、でも芯が通っている。
自分で歪みを作ることはできても、あの質感がどうしても出せない。
そこに必要だったのがフェイザーだったんです。
だからこそ、絶対に失敗したくないという思いが強く、選ぶのに時間がかかりました。例の如くYoutube、サウンドハウス、デジマートの無限ループ。
3. なぜMXR Phase 90を選んだのか?──迷いから抜け出せた3つの理由
■ ① 圧倒的な「王道感」──まずこれを選べば間違いないという安心
調べれば調べるほど、「とりあえずPhase 90でいい」という声が目に入りました。
最初は「本当かな?」と疑っていましたが、使ってみて思ったのは、
「これが基準の音」という安心感です。
フェイザーって、いかにも「かけてます!」と主張するものから、さりげなく立体感を与えるものまでありますが、
Phase 90はそのちょうど真ん中。
「これがフェイザーの音だ」とはっきり思えるサウンドです。
もし最初にクセの強いフェイザーを買っていたら、他のペダルを知るたびに「やっぱりPhase 90も気になるな…」と悩み続けていたと思います。
だからこそ、一度Phase 90で自分の基準を持つことが、すごく重要でした。
■ ② シンプルな操作で「迷わず音になる」
Phase 90の魅力の一つが、Speedノブ一つだけという究極のシンプルさ。
ほかのフェイザーは「ステージ数」「ディプス」「フィードバック」などツマミが多く、
「そもそもどう回せばヴァン・ヘイレンの音になるの?」と迷ってばかり。
でもPhase 90は違いました。
ノブを回せば、音が変わる。それだけ。
「使いこなす」のではなく、踏んだら即使える。
これって、音楽に集中するためにはとても大事なことでした。
いじるたびに音が決まらないエフェクターでは、音作りに時間を奪われてしまう。
Phase 90は踏むだけで音になるから、ギターに集中できます。
■ ③ 無理のない価格と安心感のバランス
そして最後は価格とクオリティのバランス。
新品で15,000円前後、中古なら1万円ほどで手に入る。
「ヴァン・ヘイレンの音に近づける」ことを考えたとき、この価格で得られるなら十分。
逆に5,000円クラスの安価なフェイザーを買って失敗するくらいなら、
最初からPhase 90を選んでおいた方が、時間もお金も無駄にならないと今は断言できます。
4. 実際に使ってわかった「Phase 90」の魅力
■ 歪みにかけたときの音の広がり
まず、歪みにフェイザーをかけたときの立体感は圧倒的。
単なる歪んだギターが、奥行きのある、空間に響く音に変わる。
ヴァン・ヘイレンの音を真似るだけでなく、自分の音にも存在感が加わるんです。
■ クリーンとの相性も抜群
「フェイザー=歪み」と思いがちですが、クリーントーンでも最高でした。
例えばカッティングに薄くかけると、ただのコードがどこか艶やかに、リッチに響く。
「音に表情がつく」とでも言うべき感覚です。
5. 他ペダルと比べてPhase 90の「ちょうど良さ」
■ Small Stoneとの違い
Small Stoneも有名ですが、あちらは揺れが深く、クセが強め。
ロック寄りで使うには少しキャラが立ちすぎることもありました。
Phase 90のほうがジャンル問わず使いやすいです。
■ BOSS PH-3との違い
長らく所有していましたが、最終的に売却したフェイザー。
PH-3は多機能ですが、僕にとってはそれが逆に「どれが正解か」を探すのが面倒に感じました。
Phase 90はシンプルに「踏んだら音が完成している」。これが一番ありがたかったです。
■ 高級機(Zelzahなど)
Zelzahのような高級機は素晴らしいですが、まずフェイザーを導入する人にはオーバースペック。
Phase 90は「まずフェイザーを使いたい」を叶えるベストな選択でした。
6. まとめ──迷っているあなたに伝えたい
今、もしフェイザー選びで迷っているなら、Phase 90を一度踏んでみてください。
- ヴァン・ヘイレンの音に一気に近づく。
- クリーンも歪みも一歩上の音になる。
- 迷わず使えるシンプルさ。
僕も迷って、いろんなペダルを調べたからこそ言えます。
「これでよかった」と思える一台になるはずです。
迷う時間を減らして、あなたもギターをもっと楽しみましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、Love Guitar!
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