「ギターは指の筋トレが必要」の本当の意味とおすすめ筋トレグッズ

こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。

演奏する上で、こんな悩みはありませんか?

難しいフレーズが始まると、必ず失敗してしまう。

一人で部屋で練習してる時は弾けるのに、友人の前やライブの時は指が動かない。

こんな方は、力みが原因で弾けていない可能性があります。

ギターの演奏における脱力については賛否あるのですが、筆者は「脱力は必要だ」と考えています。

「脱力なんて必要ない!」という方は、脱力という言葉に対する解釈にズレがあることが多いです。

脱力とは、力をいれずに弾くことではなく、無駄な力を抜いて演奏するという意味です。

そう解釈すれば、特に異論はないと思います。

以前、脱力についての記事を書きました。

ひとつは、脱力に必要な、手の使い方。

もう一つは、腕と手の使い方です。

参考:【ギター】脱力方法はたったこれだけ。つい力んでしまう原因と解決方法 

参考:【ギター】速く弾くのに脱力?意味が分からん!と悩んだときに読む記事

ざっくりいうと、指を自由に動かすためには、指以外の部位を使うのがポイントです。

今回は、指にフォーカスした話です。

それでは、いってみましょう。

結論

結論から申し上げます。

指の力がないと、脱力できない。だから指の筋トレをしましょう。

です。

この記事では、

  1. なぜ脱力に指の力が必要なのかという理由
  2. あなたが指の筋トレが必要かチェック方法
  3. 指の筋肉を鍛える具体的方法について

という流れでお話ししていきます。

「指の筋トレなんかいらないよ、弾きながら鍛えられるよ!」という方も、本当にその通りなのか今すぐチェックできる方法をご紹介していますので、ぜひやってみてください。

なぜ脱力に指の力が必要なのか

「力がいると言ったりいらないと言ったり、いったいどっちやねん!」というツッコミが聞こえてきそうですが、つまりはこういうことです。

弦を押さえるための力が必要。

余裕を持って押さえたい。

力があった方が、力に余裕が生まれる。

余裕があるので、最小限の力で弦を押さえられる。

ちょっと想像してみて欲しい

・弦を押さえるのに必要な力が仮に100とします。そして指の力が100とします。

・すると、毎回100%の力で押さえないといけなくなるので、力を目一杯使って押さえる必要があります。

・そして、何小節も弾いていると、スタミナが消耗してきて、指の力が99、98・・・と徐々に力が落ちてきます。

・そうなると音がならなくなってくるので、別の筋肉を使ってカバーしようとします。

・無意識的に、他の指を動かす筋肉や、手のひらや腕など、より大きな筋肉でカバーしようとします。

・結果、いろんなところに力が入って、スムーズな動きができなくなります。

こんな流れです。

一方、指の筋力が200あったとすると、50%の力で押えることができますから、余計なところに力が入らない、脱力した演奏が可能なわけです。

ギターに筋トレは不要論

というわけで、指に筋力がある方が演奏には有利、ということになってきます。

握力とは違う、弦を押さえるための筋肉です。

現代人は忙しい

この話をすると、「ギターを弾きながら鍛えれば良い」と考える意見をお持ちの方がいらっしゃるはずです。

かつて、筆者もそう考えていました。

ギターを1日に何時間も弾ける人にとっては、不要かも知れません。

しかし、これを読んでいらっしゃる方の中には、ギターを弾く時間がなかなか取れない学生さんや社会人の方も多くいらっしゃると思います。

限られた時間の中で筋力を鍛えるのはとても難しいですし、指の力がないからという理由で演奏が停滞していてはもったいないですよね。

筋力を鍛えるのはギターを持っている時以外に行うことができます。

より効率的に上達するためには、指の筋トレを取り入れることは決して間違っていません。

あなたが指の筋トレが必要かチェックする方法

とはいえ、自分は十分に力があるから大丈夫、という方もいらっしゃると思います。

繰り返しになりますが、ギターを弾くのに必要な筋肉は握力ではなく、弦を押さえるための指の筋肉です。

重要になってくるのは、「4本の指とも弦が押さえられるための筋力があるかどうか」です。

特に、小指の筋肉は、弦を押さえるのに十分な力とスタミナがありますか?

小指の筋肉は日常生活ではなかなか鍛えられません。

また、ギターを弾くことで鍛えるといっても、4本の指が均等に押さえられるように鍛えようとすると、意識しなければなかなかできるものではなく、どうしても弱い指は弱いままになります。

あなたが筋トレが必要かどうか、今すぐチェックできる簡単な方法をお伝えしますので、「弾いて鍛える派」の方もチェックしてみてください。

今すぐできる指の筋力チェック

まず、用意するのはお手持ちのスマホです。

人差し指と親指の2本でスマホの縁を写真のように持ちます。この時の力加減を覚えておいてください。

(写真は、リモコンで代用しています。スマホを持った写真はスマホで撮影できないので・・・。)

次に、人差し指の代わりに中指、薬指、小指と持ち替えてみてください。

注意ポイントとしては、押さえるときその指は伸ばさない。1本の弦を押さえる時のように曲げて支えてみてください。

下の写真左はNG、右がOK。(上から見ています)

その時、中指、薬指、小指の順でスマホの重みがだんだん増していったのがわかると思います。

特に小指の時は結構重いと感じたのではないでしょうか。

もしかしたら、支えきれなかったかも知れません。

これが、4本指の筋力の差です。

スマホを持てない指があるのであれば、その指は鍛える価値ありです。

というより、力が足りていません。筋トレが必要です。

4本とも、均一の力でしっかりと押さえるには、弱い指を重点的に鍛えましょう。

指の筋肉を鍛える具体的方法

指のトレーニングの具体的方法をご紹介します。

楽器奏者のためのトレーニング機器を用いた方法です。

楽器屋さんなどで、ハンドグリップのような機器をみたことがある方も多いのではないでしょうか。

でも、正直効果あるの?と半信半疑な方もいらっしゃると思います。

1番売れ筋の、ダダリオをまずご紹介します。

アマゾンレビュー4000件越えで、評価4.3のロングセラー。このレビューを読んでみてください。

レビューのほとんどが使ってよかった、すぐに効果が出た、という感想をお持ちです。

ピアノや、管楽器の演奏者も使用されているみたいですね。

これなら、ポケットに忍ばせておけば通勤通学の電車の中でも、休憩時間でも、いつでも鍛えられます。

隙間時間を利用して、日に日にギターが上達することができます。

帰ってからギターを弾くのが楽しみでたまらない気分にさせてくれます。

「ギターに指の筋トレなんかいらない!」といっている人に、密かに差をつけられる強力な武器になりますね。

レビュー件数4000件というのが正直驚きでした。もしかしたら、筋トレ不要論を唱えていたライバルはこっそり買ってやっているのかも・・・。

ちなみに、Rimoもダダリオのやつを持ってます。

お値段が抑えられた、中国製のものもあります。

使ってみた感想

正直、Rumiは長らく筋トレに関しては懐疑的で、「弾きながら鍛えられる」と思っている人でした。

しかし、いつまでたっても弾けないフレーズというのが存在して、どれだけ反復練習をしたところで弾けるようにはなりませんでした。特に小指。

あらゆる手を尽くしましたが、一向に弾けない。「それって筋力が足りてないからでは?」とようやく疑うようになったのがギター歴20年超えてからですからね…汗

さすがに一回試してみてもいいかと思い、やってみました。

そしたらこのザマですよ↓

偉そうに語ってきましたが、これが現実でした。ここまで力がない自分にびっくりしました。

そりゃあ弾けなくて当たり前です。そもそも押さえられてなかったんですからね。

しかし、それがわかっただけでも心がスッキリしました。

そこから毎日、ニギニギしました。カバンの中に忍ばせて、通勤途中とか仕事の合間に。

今ではしっかりと握る力もつきました。もちろん、弦をしっかり押さえる力もつき、プチプチなっていた状態から抜け出すことができました。

力がついたからといって、指が自由に動くかというとそれはまた別の話ですが、最低条件としてちゃんと弦を押さえる力が必要です。つくづく実感しました…。

最後に

今回は、脱力のためには指の筋力が必要、というお話をさせていただきました。

あなたが今練習している曲、弦がうまく押さえられずプチプチとなってしまってストレスを感じている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

ギターの演奏も、体を使って行います。筋力は基礎中の基礎です。

継続的に鍛えることで、数週間後、数ヶ月後には大きなスキルの差となってくれるはずです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

筋力は十分ある、それでも演奏中についつい力みが出てしまう、そんな方もいらっしゃると思います。

もしかして、指にばかり意識がいっていませんか?人間は手先は器用ですが、力がありません。だから、指だけで弾こうとすると手が硬くなってしまいます。

ちょっとした意識で、指をリラックスさせることができます。そのことについての記事も参考にされてください。

参考:【ギター】脱力方法はたったこれだけ。つい力んでしまう原因と解決方法 

それでは、Love Guitar!

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