皆様こんにちは。ギターブロガーのRimo(@RimoGT)です。
早速ですが、今回はキコルーレイロのピックの持ち方をご紹介します。
キコルーレイロといえばなんといっても、美しく、そして激しい人間離れした超絶技巧プレイが魅力。
指板の上を縦横無尽に駆け巡るフィンガリングと、粒の揃った正確無比なピッキング、まさに超人です。
そんなキコルーレイロは、自らのYouTubeチャンネルを開設していて、自分のプレーについて解説する動画を何本もあげています。その中で、ご自身のピックの持ち方について触れている動画がありました。
彼のピッキングを真似ることで少しでも彼に近づけるなら、参考にしない手はありません。
が、見た瞬間、冗談じゃないのかと思うほど個性的なピックの持ち方でした。
でもあら不思議、真似してみるとそっくりなサウンドが出せました!(あくまで音色の話です)
と言うことで、さっそくその持ち方を実際の動画でご確認ください。
(なお、この動画は英語のみとなっていますが、後の本文を読めば内容がわかるように解説をしていきます。)
その動画がこちら
(持ち方を見せるシーンは3分13秒からです。)
オープンバンドがキコ流
彼は動画の序盤で、「ピックを持つ手はクローズハンドかオープンハンドか」について語っています。
要は、ピックを握る際に、中指、薬指、小指をグーにするかパーにするかについてです。
「自分はオープンハンドのスタイルだが、あなたは自分が弾きやすい方を選べば良い」と回答しています。
ただし、いずれにしても「右手リラックスしてピックを握ることが重要」だとも言っています。
オープンハンドで演奏する理由として、
ハイブリットピッキングをするとき
タッピングをするとき
弦を指でミュートするとき
このような場面でオープンハンドの方が有利だと彼は考えているそうです。
握り方が超個性的
続いて本題のピックの持ち方についてです。
いやほんとに個性的です。
おでこに貼り付ける!(サムネイルのやつです)
…という彼のジョークもありつつ。
その後「これが私の握り方だ」とピックを握ってみせたとき、またジョークをかましてるのかと思いましたよ。ご自身でも、「変な持ち方なのはわかってるよ」と言います。
これまで様々なギタリストのピックの持ち方を見てきましたが、このパターンは初めてです。
言葉で説明するのは非常に難しい持ち方ですが、試しにRimoもまねてやってみました。
こんな感じ。
「これでまともに弾けんのか…」と疑いたくなる奇抜な持ち方はありますが、もちろんこの持ち方にはちゃんとした理由があってのことです。
次のように説明しています。
キコ流の握り方のワケ
「この持ち方でピッキングをすると、ピックを弦に平行にヒットできるから」だそうです。
「ピックが弦に平行にヒットすると、クリアな音が出せる」とキコは語ります。
この握り方で弾いてみると、確かに平行にヒットするし、動画と同じようにクリアなサウンドになります。
一方、一般的なピックの持ち方は弦を斜めにヒットします。
斜めにヒットした際にはひっかき音が発生します。カッカッと高音成分が混ざった音。
歪み量が多くなるとより顕著に鳴ります。それを避けるために、この持ち方を採用しているそうです。
どちらが正しいということはない
例えばポールギルバートは斜めに当てます。フルピッキング時の「ひっかき音」が歪み音と合わさってパワフルに聞こえるし、彼のサウンドの個性と言えます。
Rimoは個人的にこの「ひっかき音」が心地よく感じるので、音色に混ざっても逆にOKだと考えています。
キコの目指す音は、クリアな音だったということですね。
少しこの持ち方をトライしてみましたが、確かに音はクリアになります。本気でキコと同じサウンドを目指す方は非常に有効だと思います。
しかし、一般的なピックの持ち方とはかなり勝手が違いますので、練習はたくさん必要になりそうですね。
この掟破りとも言えるピッキングスタイルに変えられるのは、相当勇気がいると思います。
理想のサウンドを追求してこの握り方にたどり着くキコは、やはり天才です。
最後に
この動画を見て、実際にピッキングをまねてみた感想は、
キコのサウンドはピックの持ち方に秘密があった!
慣れない持ち方なので弾きにくさはありましたが、確かにピックと弦が平行にヒットします。
そして音もクリアになり、キコのサウンドにぐっと近づくのは間違いないです。
あのサウンドを出したい!と思っている方は必須のテクニックではないでしょうか。ぜひチャレンジしてみて下さい!
今回の記事は以上となります。お疲れ様でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
キコルーレイロのプレイについての関連記事がありますので、興味のある方は併せてご覧ください。
参考:キコルーレイロの基礎練習 天才のやり方はほんの少し違った【ギター】
また、キコとは対照的に斜めに当てるポールギルバートのピッキングについての記事も参考にされてください。
参考:ポールギルバート直伝!ピックの角度は○度で弾け!オルタネイトの極意
ご自身のテクニックの研究に少しでもお役に立てば幸いです。
「フレーズの引き出しがなかなか増えない」とお悩みの方は、たった3分で一生忘れないフレーズにするシリーズ、「ズボラギターノート」を参考にされてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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