
こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
ズボラギタリストがギターフレーズを100個覚えられるために、楽譜やTAB譜よりダイレクトに理解できる、「『動く指板』でギターフレーズ100個を解説している動画」を使って、フレーズを解説していきます。
フレーズをただ覚えてなぞるだけではなく、「フレーズを言葉のように理解する」ためのギター脳をつくっていきましょう!
フレーズが覚えられない…
覚えても忘れちゃう…
それは、フレーズの意味を理解していないから。
外国語と同じで、フレーズも無理矢理詰め込んだところですぐに忘れますし、使い方もイマイチよくわからないままです。
かといって100個も200個も、血肉となるまで弾き込めるほど、現代人には時間はありません。
ですから、フレーズを弾く際には、
「指板がどう映っているのか」
「構成や音にどんな意味があるのか」
「プレイの肝はどこか」
ということを理解する、ギター脳という考え方を身につけていきましょう。
圧倒的に短い時間で、圧倒的に忘れなくなる考え方。
フレーズを通じて、ぜひ習得してくださいね。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「終わりよければすべてよし!フレーズをきっちり締めるフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#4のフレーズをお聴きください。
(動画は#4の1分47秒から再生されます。)
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーはA。このフレーズで、この人には指板に4弦ルートのAマイナーのコードトーンが見えています。
4弦ルート!と言われるとなかなか馴染みがないという方もいるかもしれませんね。
6弦ルート、5弦ルートのコードを覚えたら、4弦ルートのメジャーコード、マイナーコードを覚えるのが次のステップです。
ただし、一気に覚えなくても大丈夫。コードをそのまま弾ける必要もありません。
フレーズを弾くときにこの形がイメージできればOK。形が浮かんでくるのがゴールです。
このフレーズとAマイナーコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる5音のうち、左図2音+右図2音=4音がAm7コードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、6弦ルートのAマイナーペンタのボックスが見えています。
9フレットに一音はみ出ていますが、青丸同士が同じ音程(E)です。

フレーズを重ねるとこんな感じ。

フレーズの5音のうち5音全てがAマイナーペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
このフレーズの骨は「Am7アルペジオの下降」です。
3弦9フレットG (7度)
3弦5フレットC (3度)
4弦7フレットA (ルート)

音階的には、G音の前後にペンタトニックの経過音を入れて、装飾しています。
また技術的には、スライドを入れて動きをつけている、という風に解釈できます。
マイナーセブンス特有の泥臭くダークな雰囲気を作りながら、最後はルートのAで締めることでしっかりとした終止感が得られています。
このフレーズの意味合いを例えて言うなら、
「〜でした。」
「〜なんだよね。」
という、言葉の語尾に頻繁に使われるようなフレーズ。
手癖フレーズがらこのフレーズにつなぐだけで、聴いてる側がハッキリとフレーズの終わりなんだなと理解できる、とっても使い勝手の良いフレーズですね。
フレーズの肝は
スライドによる表現で動きをつける
スライドアップ、スライドダウンがフレーズの肝となります。
速くスライドする、ゆっくりスライドする、スライドの仕方を変えるとフレーズの表情が変わります。
早くスライドして疾走感を出したり、遅らせてタメをつくったりと、コントロールすれば引き出しをたくさん増やすことができますね。
ハンマリングやプリングにしてもOK。
ブルースギターの伝家の宝刀 クォーターチョーキング
次に、3弦5フレットのクォーターチョーキング。

半音まで上げず、ちょこっとベンドするのがブルース魂。このさじ加減は何度も聞いてマスターしましょう。
何度も使いたくなるフレーズなので、バリエーションを増やしておけば何回でも使えますよ。
もう一つ、スライドアップした後の2弦8フレットを鳴らす時に、3弦9フレットも鳴らしっぱなしにしてコードを響かせるのもオシャレ。

難しければそれぞれを単音で鳴らしても問題ないです。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#4の1分47秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
6弦ルート(5フレット)のAマイナーコード、Aマイナーペンタトニックを想定。
Am7のアルペジオ 7度、3度、ルートの下降が骨。間にスライドのフレーズを入れて動きを出している。
言葉の語尾に「〜なんだよね。」というように、フレーズの締めに使えば強い終止感が出せる。
スライド部分にバリエーションを持たせれば何回でも使える。
このように解釈できます。
最後に
今回は#4をご紹介しました。
ギタリストはついついフレーズが長くなってしまいがち。
「ギターは吹奏楽器と違って息継ぎがないから長く弾けてしまう」とよく言われますが、もう一つ「締めるフレーズを知らないからフレーズを区切れない」というのも無視できない理由です。
言葉の語尾に、決まりきった言い回しがあるように、フレーズにもお決まりの形があります。
手癖フレーズを弾くと、ダラダラと弾いてしまってなんだか締まりがないと困っている方は、このフレーズを最後に入れるだけでバシッと区切りをつけることができます。
今回はこれで締めたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
次回もお楽しみに。
最後に、このシリーズのリンクです。順番にご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
目次:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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