こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
「エモいギターが弾きたい!」
ライブでみんなが聴き入ってしまうようなプレイができたなら。
速弾きや激しいリフでオーディエンスを熱狂させるのもいいけど、心にグッとくるフレーズで魅了できるギターも、また憧れます。
じゃあ、そもそも「エモいギタープレイって何?」
そんな疑問も湧いてきます。
ギタープレイがエモいかエモくないか、は個人の感覚によるものではっきりとした決まりはありません。
ここでエモいとは、
興奮や熱狂とは違う、穏やかだけど大きく心を揺さぶられるようなプレイ
っていう感じで定義したいと思います。
そんな「エモ」の作り方が、今回のフレーズに詰まっています。
エモいプレイが、狙ってできる。それが今回のゴール。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「エモさを出すために知っておきたいアレが入ったフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#26のフレーズをお聴きください。
(動画は#26の13分15秒から再生されます。)
出だしから、ハッとするようなエモい響きを持ったフレーズです。
適当に弾いても、中々このフレーズは出てこないのではないかと思います。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーBmのフレーズです。
1、2弦を中心としたフレーズですので、その付近のBm7のコードトーンをみておきましょう。
ルート、短3度、5度、7度の位置を示しています。自信がないな…という方はルートのBだけでも大丈夫。
このフレーズとBmコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる6音のうち、4音がBmコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
Bmペンタも確かめておきましょう。
フレーズ自体は、オーソドックスなBmペンタのボックスを想定して組み立てられていると思います。
Bmペンタをフレーズに重ねるとこんな感じ。
フレーズの6音のうち5音がBmペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
今回のタイトルにある「アレ」とは、「音程」です。
このエモいフレーズの構成の決め手は、「音程」にあります。音の高さの差です。
「インターバル」と言ったりもします。
さまざまな音程を並べることで、音の表情を次々と変えていっているわけです。
かといって複雑なことをしているわけではありません。
「2音ずつのペア」で、音程の個性が違う組み合わせをつなげてドラマを展開しています。
「2音ずつのペア」を攻略できれば、このフレーズをものにするための理解は完了といえるでしょう。
1つめの音程のペア
出だしが超エモいですよね。
まずはこの音程の印象を、知識や先入観をなくして自分で感じ取ってください。
(一応この音程の名前をお伝えしておくと、短6度といったり増5度や♭13といったりします)
2つめの音程ペア
2つめのペアは、パワーコードです。
ロックをやる方は頻繁にパワーコードを弾くことがあると思います。
しかし、初見で「これはパワーコードの響きだ」とわからなかったと思います。
パワーコードは5弦や6弦で弾くことが多いですが、ここでは1弦と2弦ですよね。
音が高くなると印象も変わります。
(ちなみにパワーコードは、5度の音程です)
3つめの音程ペア
3つめもパワーコードの響きです。
ポジションが移動しただけ。
4つめの音程ペア
4つめは、また雰囲気の異なる音程。
1つめでも述べましたが、自分の感じた印象を大切にしてくださいね!
その印象を、最終的に自分が表現したいときにパッと演奏できれは、もう究極の域です。
(この音程は短3度といいます)
締めのペンタ
締めは「音程のペア」では考えず、ロックの定番フレーズのかたまりとして捉えました。
最後の2回チョーキングが手強いですが、それが厳しい場合はス14フレットへのスライドアップでも代用できます。
音のニュアンスは少し変わりますが、それ以上に音痴なチョーキングはフレーズを壊してしまいます。
はじめはスライド、しっかり自信がついたらチョーキング、と段階的に切り替る方が、挫折しにくいはず。
フレーズの肝は
音程ペアのそれぞれの個性を感じながら、響きの違いを楽しんでプレイしてみることが、このフレーズの肝です。
アドリブプレイというと音程差の小さいフレーズを弾きがちですが、今回のような音程ペアを連続でバシバシ決めたら注目されることマチガイナシです。
演奏技術的には、横移動や弦移動をずっと行うことになりますので少々大変です。
「次のペア」を頭に描きながら2音ずつプレイしていくのがコツです。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#26の13分15秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
Bmコード、Bmペンタトニックを想定
4つの「音程のペア」から、締めは定番ロックフレーズ
「音程のペア」の響きの違いを楽しみながらプレイ!が肝
このように解釈できます。
最後に
今回は#26をご紹介しました。
「エモいプレイ」には、音程差を使いこなすことが不可欠です。
さまざまなパターンと組み合わせを習得して、エモいギタリスト目指して頑張りましょう!
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
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参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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