「何か弾いてよ」はまずこう弾く!ギターフレーズ

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

「読むだけ3分でギターフレーズが1つ弾けるようになる」、ズボラギタリストシリーズの41回目です!

だけど難しくて手間のかかる、ギターフレーズの習得。

そんな悩みを解決するのがこのシリーズ。

「指板と音楽理論な結びつき」を図で見える化してお伝えすることで、「音楽理論が苦手!」「忙し過ぎる!」という方でも、通勤・通学のスキマ時間の3分を使って記憶にガッチリと定着できるよう工夫しています。

今回のテーマ「何か弾いてよ」に対応するには

友人
友人

ねぇ、何か弾いてよ

ギタリストにとって最も恐ろしいこの一言。

無茶ぶり、拷問。

しかしギターを弾いている以上、絶対に避けては通れないこのリクエスト。

どう応えるかを常に考えておく必要がある。

その瞬間をうまくものにできるかどうか。

ギタリストとしての品格、プライドが試される…

もちろんリスエストする側はそんな大袈裟に考えているわけではない。手ぶらで間が持たないし暇だから、何か弾いてその時間を埋めておくれ、と言っているにすぎない。

しかし、ギタリストたるもの、ここで「あんさん、すごいやない」と思われたい。そのためにギターを弾いていると言っても過言ではないのだ。

…と言うことで今回は、「何か弾いてよ」に対応できるフレーズの解説をしつつ、「何か弾いてよ」の向き合い方をお話します。

それでは、今回のフレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「『何か弾いてよ』はこう弾く!が分かるフレーズ」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#41のフレーズをお聴きください。

(動画は#41の22:15から再生されます。)

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。

指板がどう映っているのか

コードで確認

キーEのフレーズ、この人には指板に6弦ルートのEmコードが見えています。

Screenshot

このフレーズとEmコードを重ねるとこんな感じ。

Screenshot

フレーズに使われる8音のうち、5音がEmコードに含まれる音になっています。

スケールで確認

同時に、6弦ルートのEmペンタのボックスが見えています。

Screenshot

Emペンタを重ねるとこんな感じ。

Screenshot

フレーズの8音のうち8音全てがEmペンタに含まれる音です。

どのような音の構成になっているのか

このフレーズはとても単純で、

ペンタ上昇ペンタ下降そして締めに6弦開放のルート音、という構成です。特に迷うところはないかと思います。

フレーズの肝は

このフレーズは、「今から私はキーEで演奏します」と言う宣言となるフレーズになります。なおかつブルージーな雰囲気を感じさせる効果もあります。

フリーな演奏において、「演奏の入りの部分」やその後の「演奏の持っていき方」を丁寧に組み立てるのは、想像以上に大切です。

なぜなら音楽って、弾く側と聴く側が共感してはじめて成り立つものですよね。

例えば、会話においても唐突に空飛ぶクジラの話を始めてしまったら「何の話やねん!」となるかと思います。

なので、何か弾いてと言われていきなり自分の手グセフレーズぶちかましたらダメなんです。聴いてる側は何の話やねん、となっちゃいます。そうなるとお互い地獄です。

そうならないために、流れを組み立てみましょう。

「何か弾いて」→「今からキーEで弾きます」→(キーEで演奏)

これは流れとして自然で、相手を置き去りにしませんよね。しかし、「キーE」が何かわかっている人限定になります。

「何か弾いて」→(Eコードをジャランと鳴らす)→(キーEで演奏)

こっちの方がさらにいいですね。聴いてる側が直感的に共感できる状態になります。

そしてさらに、

「何か弾いて」→(今回のフレーズ)→(続けてキーEで演奏)

とすれば、「あんさん、すごいやない」となるわけです。

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#41の22:15から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

6弦ルート(開放)のEmコード、Emペンタトニックを想定

音の構成は、ペンタ上昇、ペンタ下降、最後にルートで締めの全8音

肝は、「今から私はキーEで演奏します」と言う宣言の意味を込めつつ、カッコよく雰囲気をつくることを意識すること。これで次に自分の好きなEのフレーズに繋げていく。

最後に

今回は#41をご紹介しました。

今回のような、自分が弾きたいフレーズを引き立てるフレーズって、実はめちゃくちゃ大事だったりします。脇役がいるから主役が引き立つわけですから。是非とも手の内にしたいフレーズでした。

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。

参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

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