こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
「読むだけ3分でギターフレーズが1つ弾けるようになる」、ズボラギタリストシリーズの40回目です。
だけど難しくて手間のかかる、ギターフレーズの習得。
そんな悩みを解決するのがこのシリーズ。1回目からかなりの時間が経過していますが…記念すべき40回!
「指板と音楽理論な結びつき」を図で見える化してお伝えすることで、「音楽理論が苦手!」「忙し過ぎる!」という方でも、通勤・通学のスキマ時間の3分を使って記憶にガッチリと定着できるよう工夫された読みモノとなっています。
今回のテーマ
さて今回は、アドリブするときのスケールに対する考え方。
「どんなスケールで弾くか?」
ギタリストを、大きく、深く悩ませる疑問です。
ギターを弾く人なら、大体の人はペンタトニックを覚えて使ってみることからスタートするかと思います。
私もギターを弾き始めた頃、ペンタを使ったギターらしい演奏にとても興奮しました。
しかし時が経つにつれ、ペンタの5つの音だけで表現する難しさ、もどかしさに直面することとなりました。
そして次にやったこと。メジャースケール、マイナースケールを覚えます。その豊かな響きにまた、新鮮さとスケールの持つ万能感というか幅広さに魅了されました。
「これでアドリブは自在に弾ける。」という根拠なき自信に満ち溢れていたことを覚えています…。
しかしそんな薄っぺらな自信もしだいに崩れていきます。8つの音を使いこなすことはとても難しいです。なんかしっくり来ない演奏になる。そして、フレーズの響きがイマイチ平坦な感じだし、さらにはポジション的にもとっても弾きにくい!
「結局、アドリブにはどんなスケールを想定して弾けばいいの?」
このような悩みを長らく抱えていました。同じようにモヤモヤしているギタリストは少なくなのではないでしょうか。
今回はそんな悩みを解消するヒントとなるフレーズかなと思っています。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「アドリブにはペンタで弾くかメジャーで弾くか?その答えは…のフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#40のフレーズをお聴きください。
(動画は#40の21:40から再生されます。)
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーAのフレーズ、この人には指板に5弦ルートのAメジャーコードが見えています。実際はこのようなシェイプで押さえることはないですが、ポジションの把握として描いています。
このフレーズとAメジャーコードを重ねるとこんな感じ。
1弦、6弦は、Aメジャーコードを鳴らす時にこのような押さえ方はしませんが、ポジションとして5フレットにコード音が含まれることは意識します。
フレーズに使われる8音のうち、4音がAメジャーコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、3弦ルートのAメジャーペンタのボックスが見えています。一番オーソドックスなシェイプ。
Aメジャーペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの8音のうち7音がAメジャーペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
このフレーズのスケールは何でしょうか?スケールの知識がある人は、Aメジャースケールじゃない?と思われるかもしれませんが、演奏する上でフレーズとしての短い単位での解釈としては、
という構成で考えた方が、応用が効くと思います。
(2音ではなく1音と言っているのは、ポジションは違えどどちらも音が同じD(レ)だからです)
フレーズの肝は
ペンタのフレーズと言いながら、肝は前節で話した「1音(レ)の装飾」です。ペンタスケールの音ではないこの音が、あるかないかでフレーズの雰囲気がかなり変わります。
フレーズの中では強調し過ぎず、短くさらりとスパイスを効かせるように鳴らしているのがポイントです。
音の感じ方は人それぞれですが、よりポップで垢抜けたカラーになっています。
また、構成音が8つもあるメジャースケールではなく、あくまでペンタが軸と捉えることで、演奏するときにシンプルな思考を保つことができますし、フィンガリングもやりやすいと思います。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#40の21:40から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
最後に
今回は#40をご紹介しました。
装飾した1音以外の音を変えてみることで、音の違いを感じてみてもいいですね。表現の幅が広がり、面白いと思います。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
目次:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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