こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
更新が少しあいてしまいました…楽しみにしてくださっている方、本当に申し訳ありません 汗
私事ではありますが、引越しをして暮らしが変わり、基盤が整うのに少し時間をいただいてました…
少しずつペースが掴めてきておりますので、また皆さんが楽しめるRimo blogをお届けして参ります。今後ともよろしくお願いします!
さて、こんな悩みはありませんか?
カッコいいアルペジオフレーズが弾きたい!
同じようなアルペジオフレーズに退屈してる…
あの人のアルペジオフレーズは何であんなにオシャレでかっこいいんだろう?
アルペジオフレーズは、音程差があって響きも美しく、聴く人をグッと惹き寄せる力があります。
でも、単調になりがち。
かといって高難度の大スイープは、練習が大変な割には、とってつけたような「いかにも感」が出てしまう上に、イマイチ使い所が分からないってことはよくあります。
そこで、あるアイデアを入れるだけで、シンプルなアルペジオがオシャレに激変するフレーズ、知りたくないですか?
それが今回ご紹介するフレーズに含まれるエッセンスです。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「定番アルペジオがオシャレな響きに激変するフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#17のフレーズをお聴きください。
(動画は#17の8分0秒から再生されます。)
洗練されつつ包容感のあるフレーズですね。
でもこれ、とっても単純な構成のアルペジオフレーズなんです。
どこに秘密があるんでしょうか?
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーB♭のフレーズ、キーはB♭です。
あまりお目にかからないコード、と感じる方がいるかもしれませんね。B♭って、ギターやベースにとっては演奏しにくいキーですよね。
しかし、トランペットやサックスなどの管楽器と一緒に演奏するときには、キーB♭の曲はたくさんあります。ジャズブルースとか。
そういう場面を想定したのだと思われます。
ギターとベースとで構成されたバンドで演奏するのであれば、このフレーズは最終的には1フレット半音下にずらしてキーAとか、半音上にずらしてB、など他のコードで多く使うことになりそうです。
さて、フレーズ解説に戻りましょう。
このフレーズはB♭と平行調の、Gmを想定していると考えるのがシンプルです。
Gm7のアルペジオをまんま上昇しています。
Gm7のアルペジオは下のようになります。
この形はめちゃくちゃ使えるのでまるっと覚えて損はありません。
このGm7アルペジオの形に、上と下にもう一音ずつアルペジオの構成音を出したものが、今回のフレーズとなります。
フレーズに使われる7音のうち、7音全てがGm7コードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、5弦ルートのB♭メジャーペンタのボックスが見えています。
B♭メジャーペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの7音のうち7音全てがB♭メジャーペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
先にお話ししたように、Gm7のアルペジオを上昇しているフレーズになります。
単純なフレーズなのに、何でこんなにオシャレに聞こえるんでしょう?
これは、ベースの音と別のコードのアルペジオを弾くことで、別の響きを得る、というやり方になります。
ギターに限らずよく使われるテクニックです。
少しだけ理論の話に触れておきます。
わからなければ読み飛ばして構いません。
フレーズの構成音は、
Gm7アルペジオ
7度
ルート
短3度
5度
7度
ルート
短3度
です。
これをBメジャーの上で弾くことで、次のように響きが変わります。
5度
13度
ルート
長3度
5度
13度
ルート
コードで言うなら、B13の7度を抜いた形、といいましょうか…響きは13度が入ったことにより、包容感のある雰囲気になっていますね。
このアイデア、他の組み合わせでも試してみて、響きがどう変わるか遊んでみてください。
フレーズの肝は
シンプルなアルペジオの上昇なので、音符の長さを変えたり、休符を入れてみたりとアレンジし放題です。
とはいえ、一音一音の粒立ちを揃えることを基本として、練習してみてください。
弦から弦への移動が多いので、リズムがよれたり、プチプチっと音が上手く出ないことがなくなるまで、しっかりと弾きこみましょう!
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#17の8分0秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
4弦ルート(7フレット)のGm7コード、B♭メジャーペンタトニックを想定
音の構成は、Gm7アルペジオを、7度から上昇して短3度まで。
まずは一音一音の粒立ちを意識して弾けるように。できるようになったら、幅広いアレンジを。
このように解釈できます。
最後に
今回は#17をご紹介しました。
マイナーセブンスのアルペジオの形は、とても汎用性が高いので、習得してバシバシ使えるようになりたいところ。
ルート音を変えると響きがガラリと変化するので、とても楽しいです。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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