こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
「読むだけ3分でギターフレーズが1つ弾けるようになる」、ズボラギタリストシリーズの36回目です!
ギターを自由に弾くために、絶対に必要だけど難しくて手間のかかる、ギターフレーズの習得。
そんな悩みを解決するのがこのシリーズ。
「指板と音楽理論な結びつき」を図で見える化してお伝えすることで、「音楽理論が苦手!」「でも忙し過ぎる!」という方でも、通勤・通学のスキマ時間の3分を使って記憶にガッチリと定着できるよう工夫しています。
それでは、今回のフレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「超簡単にポリフィアみたいな技巧派っぽく聴かせるフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#36のフレーズをお聴きください。
(動画は#36の19分13秒から再生されます。)
湧き上がるような力強さもあり、メカニカルながらトリッキーなかっこいいフレーズですね。
次に、指板で詳しくみていきましょう。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーEのフレーズ、この人には指板に4弦ルートのEmコードと、3弦ルートのEmコードが見えています。
(図)
このフレーズとEmコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる6音のうち、3音がEmコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、6弦ルートのEマイナーペンタのボックスが見えています。
Eメジャーペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの6音のうち6音がEマイナーペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
解釈はいくつかありそうですが、今回は
- はじめの1音 ルート音
- 3音 上昇 (1回目)
- 3音 上昇 (2回目)
- 終わりの1音 ルート音のオクターブ上
このように4つに分けて考えてみることにします。
はじめの1音 ルート音
出だしの音は、ルート音のEから。KeyがEであることの宣言のような位置付けですね。
3音 上昇 (1回目)
フレーズの中核である3音フレーズです。
ペンタトニックスケールの音を順に上昇しています。スライドアップでニュアンスを入れながら上昇。
3音 上昇(2回目)
2回目の上昇フレーズです。
ぱっと見、1回目と違うフレーズのようですが、実は音階は同じです。3音目が異なるポジションで弾いています。
終わりの1音 ルート音のオクターブ上
フレーズ最後は、オクターブ上のルート音です。このフレーズを締めています。
フレーズの肝は
フレーズの肝は、Polyphiaっぽい技巧派の雰囲気をいかに狙って出せるか、にあります。
肝となる部分は3音フレーズの2回の繰り返しの部分…ということになるのですが、ポイントは2つ。
1つめは前節でお伝えしたように、同じ音を違うポジションで弾いているところです。
なんでわざわざ同じ音を違うポジションで弾くのか。この奏者の方は運指を優先させたことが主な理由のようですが、Polyphiaっぽくするなら、同じ音程を異なるポジションで鳴らすことで異なる音色のニュアンスになることを意識できればクールなフレーズになります。
2つめは、ポリリズム。
フレーズは8音の構成ではあるのですが、4音+4音のペンタ上昇が2つと解釈するより、前節のように1音+3音×2回+1音、と捉える方がより数学的、マスロック的で今風になると思います。
他のフレーズを作る上でも、シンプルなフレーズをポリリズムっぽく組み合わせて複雑に聴こえるような技巧は、トレンドに乗ったアイディアではないでしょうか。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#36の19分13秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
6弦ルート(12フレット)のEmコード、Eマイナーペンタトニックを想定
音の構成は、ルート1音、3音×2回、ルート1音
フレーズの肝は、同音異弦・ポリリズムの現代アプローチでPolyphiaっぽく。
このように解釈できます。
最後に
今回は#36をご紹介しました。そこそこ速いフレーズですし、運指も忙しいのですがさらりと弾けると周りから一目置かれる、現代風なとてもかっこいいフレーズと思います!
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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