こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
アドリブをしたいと思ったら、まず覚えるのがペンタトニックスケールですよね!
ペンタスケールを覚えると、簡単にアドリブができるようになります。
でも、しばらくすると次のような状態に陥ることがあります。
ペンタでのアドリブばできるようになったけど、マンネリ化してきた
自分がペンタフレーズを弾いても、なんだか平凡で色気がない
ついつい焦って音を詰め込むけど、うるさくなるばかりで抑揚がない
ペンタの使い手たちとどこが違うんだろう…?
そんな悩みを抱えていませんか?
Rimoも長らくそんな悩みを抱え続けていました。
そこで、もっともっとフレーズを覚えなくちゃ!と躍起になってフレーズを覚えようとするものの、それがなかなか上手く使いこなせず取ってつけたような演奏になってしまいます。
多くのギタリストたちを悩ませるこの問題には、根本的な原因がありました。
もちろん、音楽理論の理解も大きな助けとなりますが、それだけでは何か不十分だとモヤモヤと眠れぬ夜を過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、その原因と解決方法について、簡単フレーズを通じて説明していきます。
今回の記事を読めば、
平凡なペンタ一発でのフレーズから卒業できる
新しいフレーズをがむしゃらに覚えなくても、無限にフレーズを作ることができる
これまでに覚えたフレーズを、もっと色鮮やかにアレンジできる
といったコツや考え方が理解できるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください!
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「ペンタ一発から卒業!フレーズの生み出し方がわかるフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#35のフレーズをお聴きください。
(動画は#35の18分34秒から再生されます。)
ペンタ中心の渋いフレーズですね。
でも、今まで通りこれをそのまま覚えていては非効率ですし、実際のプレイではなかなか使えるようにはなりません。
フレーズを詳しく確認しながら、フレーズを無限に生み出せるコツへと繋げていきましょう。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーC#mのフレーズ、この人には指板に6弦ルートのC#mコードが見えています。
このフレーズとC#mコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる7音のうち、4音がC#mコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、6弦ルートのC#mペンタのボックスが見えています。
C#mペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの7音のうち6音がC#mペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
このフレーズの構成は、
C#mのコード音 + テンション音
の2つに分けて考えるとフレーズの成り立ちが理解しやすいです。
下図の青丸のついた3つの音がC#mのコードトーンで、フレーズの中心となる音です。
この3つの音だけで演奏すると、コード感を感じさせる演奏になるわけですが、それだけではフレーズとしてはありきたりというか、伴奏っぽくなってしまいますよね。
ですので、そこにテンション音を付け加えてフレーズらしく肉付けをしているわけです。
このように「コードの音に肉付けしてフレーズを作る」と考えると、仮にすべてペンタの音を使ってフレージングしたとしても、いわゆる「ペンタ一発」とは異なる発想でフレージングしたことになります。
結果は同じでも、フレーズを作るプロセスが違うので、響きが変わってくると思います。
フレーズの肝は
前述したように、コードの音だけで弾くと伴奏っぽくなってしまうので、そこからの肉付けが肝になります。
今回のフレーズでは、間にC#mコード以外の音を入れてフレーズを作っていきます。
ここでは下図の青丸で囲んだ3音を肉付けしていると考えます。
これらは「結果的に」ペンタの音やマイナースケールの音を選んでいますが、極端な言い方をすればこれらは「コードの音の近くの音程であればなんでもいい」です。
それくらいのイメージを持ちつつ、自分の表現したいニュアンスと合致する音を選んであげれば良いです。
そう考えると無限にパターンが作れます。
色々パターンを作って弾いてみてください。フレーズとしてちゃんと成立しているのがお分かり頂けると思います。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#35の18分34秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
ルートが6弦9フレット(4弦11フレット)のC#mコード、C#mペンタトニックを想定
C#mコードの音を中心にしたフレーズ
フレーズの肝は、コードの音にその近くの音を入れてフレーズを作る
このように解釈できます。
最後に
今回は#35をご紹介しました。
アドリブを始めたての頃は、とにかくペンタ一発でフレーズを成立させようとしてしまいます。そこから発想を変えるだけで、色んな雰囲気を持ったフレーズを作ることができるようになると思います。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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