ギター初心者から中級者へのコツ満載の、たった15音のペンタフレーズ

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

「初心者から早く抜け出したい!」

ギターを弾いていて、誰しもがそう思うもの。

特にアドリブを始めてしばらく経った頃は心ウキウキ状態なのに、だんだんと上達の実感が湧かなくなり、いくら伴奏にあわせてアドリブ練習を重ねても初心者から抜け出せる感じがしなくなります。

「どうやったら上手くなるんだろう…」

と悩みは深くなるばかり。

初心者を抜け出すには、闇雲にフレーズを覚えたり、練習時間を重ねるだけでは不十分です。

考え方やコツを掴んでいくことで次のステージへと上がることができるようになります。

逆に、考え方やコツさえ身につければ、一気に初心者から中級者にブレークスルーすることができます。

今回はそのヒントが詰まったフレーズのご紹介です。

それでは、フレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「ギター初心者から中級者へのコツ満載の、たった15音のペンタフレーズ」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#30のフレーズをお聴きください。

(動画は#30の15分43秒から再生されます。)

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。

指板がどう映っているのか

コードで確認

キーEmのフレーズ、指板に5弦ルートのEmコード(赤丸)と、6弦ルートのEm(青丸)をイメージしてください。

青丸の6弦ルートのEmは、5弦と4弦はが画像の中に入り切ってませんが、14フレットを押さえるおなじみのバレーコードです。

今回のフレーズとEmコードを重ねるとこんな感じ。

コードトーンがいわばフレーズの”骨組み”になっているので、ポジションのイメージを掴んでくださいね。

スケールで確認

2つのペンタをイメージする

同時に、2つのEmペンタのボックスが見えています。

このポジションは覚えていない方もいるかもしれませんが、初心者を抜け出すための大きなステップとなる知識ですので、徐々に覚えていきましょう。

Emペンタを重ねるとこんな感じ。

このイメージを持ってフレーズをとらえることは、アドリブをする上で非常に汎用性の高い強力な武器となります。

慣れないポジションを同時に2つもイメージするのは初めは大変ですが、意識しながら何度も見ていくことで、闇雲にフレーズをまる覚えするより何倍もギタリストとして大きく飛躍できますので、ぜひトライして下さい。

ペンタ以外の音のとらえ方

先の図で、今回のフレーズはペンタと重なっている音とそうでない音があるのが分かります。

ペンタ以外の音をどうとらえれば良いでしょうか?

メジャースケール?マイナースケール?

ちょっと待った。そう考える前に、今回は少し発想を変えてみましょう。

さまざまなスケールをあてはめてポジションを把握してもいいのですが、ブルースやロックの核は何と言ってもペンタ。

ペンタに重みを感じるために、ここではあえてペンタ以外の音は「装飾音」という表現にとどめておきます。

少し極端な言い方をすれば、ブルースやロックでは、ペンタ以外の7つの音階は全て「装飾音」。

まずはペンタを骨組みとしてフレーズがイメージできて、次にそれぞれの「装飾音」がペンタと絡みあうことでどのようにサウンドするのか、耳で感じていくことをここでは提案したいと思います。

多くのスケールを無理やり覚るよりも、演奏において役立つ考え方です。

どのような音の構成になっているのか

前述のとおり、「ペンタの音」と「装飾音」の2つに分けて考えていきます。

そうすることで、ブルースやロックの骨の部分と色艶の部分のバランス感覚が養うことができます。

順に見ていきましょう。

1音目

まず1音目。

ポジションはペンタではない音になりますが、1音チョーキングすることで色艶をつけつつ、ペンタの音に上昇しています。

2〜4音目

次に、ペンタ(B音)→装飾音(C#音)→ペンタ(B音)と、同じペンタ音の間に装飾音を挟んでいます。

ちなみにC#音はEmドリアンスケールの音です。名前は覚えなくても良いので、この独特な雰囲気を感じてください。

5〜10音目

ペンタ中心の下降。

2弦7フレットのF#音だけがペンタではない音です。ペンタの間に入れ込んで、装飾の役割を果たしています。

このF#音を入れずに下降してみて、響きの違いを比べて確かめてみて下さい。

(ちなみにこの音はマイナースケールの2度の音です。)

11〜15音目

先程の3弦9フレットのペンタ音(E音)から、

装飾音(F#音)→ペンタ(G音)→装飾音(F#音)→ペンタ(E音)

とフレーズを締めています。

F#音はさきほども出てきたマイナースケールの2度の音。違う弦で弾いただけです。

ペンタの間に挟むことで、滑らかで洗練された雰囲気になりますね。

以上、ペンタと装飾音に分けてフレーズを考えることで、フレーズ全体のブルース・ロックっぽい骨組みと、色艶の部分のバランス感覚が感じ取れたのではないかと思います。

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#30の15分43秒から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

2つのポジションのEmコード、Emペンタトニックを想定

ペンタと装飾音、2つに分けて音の構成を考える。

このように解釈できます。

最後に

今回は#30をご紹介しました。

Rimoは昔フレーズを解釈するのに、全ての音をマイナースケール、メジャースケールなどきっちりと音を当てはめて理解しようとしていました。

しかし、ロックやブルースはペンタが基本の音楽ですので、それを飛び越してマイナースケールやメジャースケールで演奏してしまうと、ブルースらしさやロックらしさが削ぎ落とされた演奏に陥ってしまいました。

「ブルースやロックはペンタ!」

このことを、少しでも感じていただければと思います。

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

次回:【3分でわかる】自分でギターフレーズを無限に作るための方法

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてくださいね。

前回:鬼のような説得力をもつペンタ上昇速弾きフレーズ

目次:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

プロフィール
このブログを運営している人
Rimo

ギターコンテンツクリエイター。
ギターブログ運営、ギターのある風景写真撮影、ギターAIイラストレーションなどを手がける、二児のパパ。
このブログでは、『「知る」は『創る』につながってく。」をコンセプトにギター情報を発信しています。「ギターがあって、暮らしは楽しい」を感じていただき、少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。

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