こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGT)です。
先日、「ズボラギタリストが超簡単にフレーズ100個覚えられるやり方」と言う記事を投稿いたしましたが、おかげさまで多くの方にご覧いただいております。ありがとうございます。
参考:ズボラギタリストが超簡単にフレーズ100個覚えられるやり方
その記事の中では、
「楽譜やTAB譜よりダイレクトに理解できる、「動く指板図」でブルースフレーズ100個を解説している動画」をご紹介しました。
さらに、手をギターから離すことなく、「脚で早送り/早戻しできるフットスイッチ」を使って操作することで、ズボラギタリストでもギターフレーズが覚えられるようになる。
というものでした。
この動画はフレーズひとつひとつもとても良質なので、きちんとギターを身につけるにはしっかり覚えて損はありません。
しかし、
フレーズ100個というのはやはりボリュームが多い
フレーズを覚えただけでは実践での使い所がイマイチわからない
という問題があり、
「そもそも手をつけられない」
「途中で心が折れる」
「覚えても使えない」
という方がいらっしゃるのではないかと思いました。
ですから、
「ズボラなまま心が折れることなく」
「どんどんギターフレーズをマスターできるようになる方法」
これを、今回のシリーズとして企画しました。
このシリーズのルール
フレーズを100個、しっかりと自分のものにするために、次のようなルールを設けます。
1記事で1フレーズ解説
このギタリストには指板がどう映っているのかを解説
このフレーズはどんな成り立ちになっているのかを解説
もちろんタブ譜も楽譜もナシ、動く指板図で解説
以上を前提に、100個全てを一生忘れない実践フレーズとして吸収し、「ギター脳」を身につけよう!というのがコンセプトで進めてまいります。
それでは、#1のフレーズ、行ってみましょう。
今回は、「曲のオープニングにぴったりなフレーズ」です。
フレーズ解説
まずは#1のフレーズをお聴きください。
(動画は#1の0分15秒から再生されます。)
まさにブルースという感じの渋いフレーズですね。
ソロのド頭でかますとカッコいい!
楽器屋さんの試奏で一発目にこのフレーズをかましたら、一瞬で「おっ、ブルース心のあるギタリストだな」と思ってもらえるでしょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーAのフレーズなので、この人には指板に6弦ルートのAメジャーコードが見えています。
このフレーズとAメジャーコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる6音のうち、4音がAメジャーコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
それと同時に、6弦ルートのAメジャーペンタのボックスが見えています。
この形、知らない方、苦手な方は多いかと思います。日本のほとんどの教材ではあまり触れられていないですし、Rimoも後回しにしてました。
しかし、6弦ルートのメジャーペンタはブルースにおいて超重要なポジションです。5フレットから8フレット付近はギターで最も弾きやすいポジションですので、Aメジャー定番フレーズの多くはこのポジションで演奏されています。
ですから使えるようになればギタリストとして大きくレベルアップできます。
このシリーズを進めていけば嫌というほど出てきますので、たくさんフレーズを覚えていくことで自然と身についていきます。焦る必要はありません。
さて話を戻しましょう。
Aメジャーペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの6音のうち5音がAメジャーペンタに含まれる音です。
Aメジャーのフレーズを組み立てる際には、AメジャーコードやAメジャーペンタの音を中心に音を構成した、ということですね。
どのような音の構成になっているのか
音の構成をさらに詳しく見ていきます。
Aメジャーペンタを中心にフレーズを作っていることは、先ほどの節で理解できたかと思います。
次に、フレーズの響きを考えて見ましょう。
初めの音がA(ルート)
終わりの音もA(ルート)
ルートのAで始まりオクターブ上のAで終わっています。
全体の響きの印象としてはどしっとして落ち着きのある感じ。
なおかつ音階を上昇していることで、エネルギーが湧き上がる感じがします。
先ほど、「ド頭にうってつけのフレーズ」という言い方をしましたが、スタート地点から出発するようなイメージはここいった理由からも説明できます。
ここでの肝はブルーノート
フレーズに出てくる6音のうち1音だけ、AメジャーコードにもAメジャーペンタにも含まれない音があります。3弦5フレットのCです。
これが、このフレーズをブルージーに響かせる最も大事な肝とります。
メジャーペンタトニックには含まれない、「ブルーノート」と言われる音です。
少し理論を勉強した方なら聞いたことがあると思います。
この音を使わずにフレーズを弾くと、単にペンタトニックを上昇したノンジャンルで無難なフレーズになります。
これはこれで美しいですが、ブルーノートを加えることによって、途端にブルースのフレーズになります。
実際に弾き比べると違いがよくわかると思います。
キーAで、3弦5フレット(C) → 6フレット(C#)
この音の連続はブルースフレーズに幾度となく出てきます。
あなたがフレーズを聞いて「ブルージーだ」と感じる理由のほとんどは、この2音の響きです。
この2音の使い方にはいくつかパターンがありますが、初めは
2つを連続させて弾く
間に他の音を入れない
順番も入れ替えない
をとにかく極めてください。
2音セットで、ブルースフレーズとして強烈な説得力を持った響きになります。
メジャーコードのポジションとブルーノートの位置関係を覚え、音を体に馴染ませて、極めたと言えるまで弾きまくって習得してください。
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
6弦ルート(5フレット)のAメジャーコード、Aペンタトニックを想定
ルートであるAから1オクターブ上のAに上昇
ペンタで組み立て、間にブルーノートを1音挟んでいる
このように解釈できます。
ですから、キーがEの時はEメジャー(ルートは6弦開放または12フレット)に、Dの時はDメジャーペンタ(ルートは6弦10フレット)に、と横移動させるだけで同じようにフレーズが弾けます。
もう一度聴いてみよう
もう一度今回のリックを聴いてみましょう。
(動画は#1の0分15秒から再生されます。)
最後に
ということで、今回は#1をご紹介しました。
オープニングにふさわしい、力強くてブルース色たっぷりのフレーズでした。
特に、ブルーノートの絡む部分は弾いていて気持ちがいいので連発しちゃうんじゃないかと思います。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに。
第2回は、今回のブルーノートを使った、ゴージャスなハモリフレーズ。
スケールをなぞっているだけでは決して出てこない、だけど定番のカッコいいフレーズです。
他のフレーズも気になる方は、下のリンクからチェックしてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
コメント