【3分でわかる】自分でギターフレーズを無限に作るための方法

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

おかげさまで、このズボラシリーズも今回で31回目となりました。ありがとうございます!

はじめは、あまり読まれないようなら早々にやめようと実験的にスタートしたたこのシリーズですが、回を重ねるごとにたくさんの方に読んでいただけるようになりました。

感謝感謝です。

それでは、張り切って参りましょう。

さて、あなたは

「フレーズを覚えても覚えても、アドリブに使えるようにならない」「もっと自分の中から湧き上がるようなフレージングがしたい」

「せっかく覚えたフレーズをアドリブで弾いてみても、取ってつけたように聞こえる」

「でも、自分で作ったフレーズはなんかフレーズっぽくない」

という悩みはありませんか?

多くのギタリストが悩み、くじけ、諦めてしまうポイントですよね。

かといって、このままただひたすらにフレーズを覚えることを続けていっていいんだろうか…と不安がよぎります。

でも大丈夫です。

覚えたフレーズを自分のモノにして、さらにはアレンジを加えて、新たなフレーズを生み出すための方法が、ちゃんとあります。

今回はその方法についてブルースフレーズを通じて説明していきます。

フレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「自分でギターフレーズを無限に作るための方法」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#31のフレーズをお聴きください。

(動画は#31の16分21秒から再生されます。)

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。

指板がどう映っているのか

コードで確認

キーAのフレーズ、この人には指板に5弦ルートのAmコードが見えています。

このフレーズとAmコードを重ねるとこんな感じ。

フレーズに使われる9音のうち、5音がAmコードのフォームと重なっていますね。

スケールで確認

同時に、5弦ルートのAmペンタのボックスが見えています。

Amペンタをフレーズと重ねるとこんな感じ。

フレーズの音がすっぽりとAmペンタに含まれています。

(4弦10フレットの音は5弦15フレットと同音なので、ペンタの音です。)

モノにするには、フレーズの構成を知ること

今回は少し長いフレーズですが、このまま丸覚えして使おうとすると、長さが合わなかったり、取ってつけたような不自然な感じがすると思います。

せっかく苦労して覚えたフレーズも使い所がないと、アドリブできるようになりませんよね。

この悩みを解決するためには「フレーズの構成を知ること」が有効です。

フレーズそのものを覚えることも大切ですが、次に活かす・自分のモノにするには、フレーズの向こう側にあるフレーズの構成を知ることが肝になります。

フレーズをそのままコピーすると「パクリ」と言われても仕方ないですが、フレーズの構成ならそのまま使って別のフレーズを生み出せば「オリジナル」です。

フレーズの構成がわかると、バシバシと自分のオリジナルフレーズを作ることができちゃいます!

というわけで今回のフレーズの構成を見ていきます。

ふたつのモチーフで構成されている

フレーズの構成は大きく2つの似たような塊からできているのは聞いた感じでわかると思います。

(ひとつめ)タタタ・ター

(ふたつめ)タタタ・ター

(おわり) ター

ひとつめの「タタタ・ター」と、ふたつめの「タタタ・ター」がモチーフになっていて、使っている音は違うものの、同じリズム、同じスケールで弾いているので、統一感を印象づけることができます。

フレーズの大枠が分かったところで、次にモチーフの部分を分析してみましょう。

「タタタ」の部分

モチーフの先頭の3音は、ペンタトニックの音です。

この部分はペンタトニックスケールの音であれば、他の音に変えてもOK。

ペンタの雰囲気は保たれるので、自由にアレンジできます。

ひとつめとふたつめのリズムや上昇下降など、共通点を持たせると聞いている人にも統一感を認識してもらえます。

「ター」の部分

このフレーズではAmコードのC音を弾いています。

コードの音を弾く、というのがこのフレーズの構成では重要なポイントです。

ベース音がない場合にはコード感を出すことができますし、ベース音がある場合でもコード進行をつかんで弾いていますよ、という安心感を聞いている人に届けることができます。

「ター」の部分をアレンジするなら、Amコードの他の音との入れ替えです。先ほど確認したコードフォームを参考に、音を入れ替えてみてどのように印象が変わるか試してみてください。

ふたつめの「タタタ・ター」

前述したように、ふたつめも構成は同じです。先ほどのタタタ・ターに続けて…

タタタ↓

ター↓

ここは5弦15フレットでもOK。

今回のフレーズは、この後ルート音で締めていますが、ここからさらにペンタの3音+コード音の組み合わせでずっと弾いていられますね。

お笑いが好きな方なら、お笑いコンビ「ハライチ」のノリボケネタを想像していただければ。あんなループ感で変化させ続けられます。

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#31の16分21秒から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

5弦ルート(12フレット)のAmコード、Amペンタトニックを想定

音の構成は、ふたつの「タタタ・ター」のモチーフ。

「タタタ」はペンタ、「ター」はコードトーンで置き換えてアレンジ可能弦ルート(15フレット)のCマイナーペンタトニックを想定

このように解釈できます。

最後に

今回は#31をご紹介しました。

ひとつのフレーズにじっくり向き合うと、何倍も旨みが溢れてくる…を実感いただければ、今回の目標達成です!

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。

参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

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