こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
ギターを弾いていて、こんなことを感じることはありませんか?
なんだかメロディに華がない
感情込めてるつもりなのに、のっぺりしている気がする
「ギターはニュアンスが大切!」とか、「ギターは顔で弾け!」とかよく言われますが、それ以前に、なんだか自分のメロディに心揺さぶるものがないなと感じることはありませんか。
それって、弾き方や顔の作り方の問題ではないのかもしれません。もっと意識すべきアイディアがあります。
逆にそこを意識すれば、ニュアンスや顔の表情は後から自然についてきます。今回は、そのアイディアを紹介します。
それでは、フレーズ解説にいきましょう。
今回は、「ギターは顔で弾け?恥をかく前に知っておくべきフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#15のフレーズをお聴きください。
(動画は#15の6分53秒から再生されます。)
哀愁漂うフレーズですね。シンプルながらもとても力強く、感情が揺さぶられる響きがあります。
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーBmのフレーズ、この人には指板に4弦ルートのBmコードが見えています。
このフレーズとBmコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる4音のうち、3音がBmコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、4弦ルートのBmペンタのボックスが見えています。
Bmペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの4音のうち4音全てがBmペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
前半はDとEの2音を使ったシンプルなメロディ。
テクニック的な難しさはありませんが、少ない音数でメロディを成立させるのは案外難しいです。
Bの短3度であるDの響きを中心に、動きをつけています。
後半は、Bmのアルペジオ。
1弦から3弦を使ったオーソドックスなマイナーアルペジオです。
2弦12フレットがルート音のBです。
フレーズの肝は
フレーズの肝は、後半のBmマイナーアルペジオです。
フレーズの締めにアルペジオを入れることで、強い感情を美しく表現しています。
前半の、シンプルで音程差が少ないメロディ。そこからのギャップが効いています。
アルペジオで締める。
こう言ってしまうと変哲もないアイディアですが、実際にフレーズにしてみるととても美しく印象的なフレーズを作ることができます。
ニュアンスを付けなくても、顔で弾かなくても、情緒を感じませんか?
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#15の6分53秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
4弦ルート(9フレット)のBmコード、Bmペンタトニックを想定
前半に音程差少なめのシンプルなメロディ。からの後半アルペジオで締める。
フレーズをアルペジオで締めるのが肝。フレーズが美しく印象的に。
このように解釈できます。
最後に
今回は#15をご紹介しました。
「ギタリストは顔で弾け!」とか、「チョーキングに感情をこめろ!」とかよく言われますが、メロディでも感情を表現することができる、というアイディアのご紹介でした。
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
参考:わかったようでわからない、ミクソリディアンを理解するためのフレーズ
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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