こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。
今回のフレーズは、タイトル通りスキッピングになります。
ストリングスキッピング。ある音を弾いたら隣の弦を飛び越えて次の音を弾く、難易度高めのテクニックですが、派手さと美しさを表現するのにもってこいな技法です。
バカテクギタリストたちは涼しげな顔をしてバシバシとスキッピングを決めてきますよね。
よし、自分もスキッピングの使い手になってやる!
そう思ってスキッピングフレーズをググってみる。
調べても調べても…教科書っぽいフレーズ。自分が弾きたいのはこれじゃない感。
もっと自由にスキッピングを操るためには、フレーズを覚えるのではなく、発想を身につけることが必要になってきます。
今回のスキッピングフレーズを通じて、自分でフレーズを生み出すアイデアの源泉を知っていただければと思います。
それでは、フレーズ解説にいってみましょう。
今回は、「スキッピングを思い通りに弾くために知っておくべき3音のフレーズ」です。
フレーズを聴いてみよう
まずは#32のフレーズをお聴きください。
(動画は#32の16分52秒から再生されます。)
バシバシスキッピング、スリリングでフワッとした響きがカッコいいですね!
指板図で確認
このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。
指板がどう映っているのか
コードで確認
キーEのフレーズ、この人には指板に6弦ルートのEmコードが見えています。
このフレーズとEmコードを重ねるとこんな感じ。
フレーズに使われる7音のうち、5音がEmコードに含まれる音になっています。
スケールで確認
同時に、6弦ルートのEmペンタのボックスが見えています。
Emペンタを重ねるとこんな感じ。
フレーズの7音のうち7音すべてがEmペンタに含まれる音です。
どのような音の構成になっているのか
トリッキーではありますが、構成はシンプル。
同じアイデアで作られたスキッピングフレーズが3つ連続しているだけです。
ひとつめ。1音めと2音めがスキップしてます。
ふたつめ。
3つめ。最後はルート音のミで終わっていて、終止感を出しています。
スキッピングフレーズの醍醐味はなんといっても弦を飛び越えることで生まれる「大きな音程差」ですよね。
大きな音程差は、リスナーの意表を突くことができます。
それを2回、3回とたたみかけることで、聴く人を魅了させちゃいましょう。
フレーズの肝は
スキッピングフレーズを弾くときの基本的なアイデアの軸を挙げてみます。
使う音の「種類」を決める
音の「数」「並び」「リズム」を決める
スキップする「場所」を決める
これらに順番はないです。フレーズを形にしていく上で決まっていくと思います。
今回のフレーズでは、
種類…Emペンタトニックスケール
数…3音×3回
並び…3音を上昇
リズム…16分音符×3つ
スキップする場所…1音めから2音め
となります。
種類というのは
コードトーン
コードトーンのテンション音
スケール
が挙げられます。どんな雰囲気にするかを決めます。
ただし、これを決めるには音楽理論の知識や、音楽的な感性が多少必要になりますので、今回はそこは置いときましょう。
今回覚えておいていただきたいのは、使う音をEmペンタトニックスケールに限定して、スキッピングフレーズを作る、です。
慣れてくれば、ペンタの他のポジションにしてみたり、スキッピングする弦を増やして2本、3本…と飛ばしてみたり。
これだけでも無数にフレーズができると思います。
もう一度聴いてみよう
今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。
(動画は#32の16分52秒から再生されます。)
まとめ
今回のフレーズのまとめです。
このフレーズは、
6弦ルート(12フレット)のEmコード、Emペンタトニックを想定
音の構成は、Emペンタのスキッピングがみっつ。
Emペンタトニックの音を使って、自由にスキッピングさせてみると無限にフレーズが作れる!
このように解釈してみました。
最後に
今回は#32をご紹介しました。
今回のフレーズの肝が理解できたら、別のスケールやコードの音を使ってスキッピングフレーズを作ってみましょう。
目指せスキッピングマスター!
あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。
最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。
参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート
それでは、Love Guitar!
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