のっぺりフレーズをたった1音で濃いくちブルース風味に味付けするフレーズ

こんにちは、ギターブロガーのRimo(@RimoGt)です。

アドリブをしようと思っても、自分のフレーズがなかなか雰囲気が出ない、と悩んでいるギタリストは多いです。

とりあえずペンタトニックでアドリブをするんだけど、なんかのっぺりとしたフレーズになっちゃう…

かといってメジャースケール、マイナースケールを弾いても問題は解決せず…。 

Rimoも長らく悩まされてきました。

ギターの単音弾きで雰囲気を出すには、ちゃんとコツを掴まないと、解決の糸口は見えてきません。

ペンタトニックやメジャースケール、マイナースケールというのは、いうならば「ノンジャンル」のスケール。

いくら弾いてもブルースやジャズといったジャンル特有の雰囲気は出ません。

和食ならカツオだし、タイ料理ならナンプラー、といった、風味が必要になってきます。

今回は、フレーズの風味づけを感じられるフレーズです。

それでは、フレーズ解説にいってみましょう。

今回は、「のっぺりフレーズをたった1音で濃いくちブルース風味に味付けするフレーズ」です。

フレーズを聴いてみよう

まずは#33のフレーズをお聴きください。

(動画は#33の17分20秒から再生されます。)

ブルージーな下降フレーズ。

ペンタトニックをなぞるのとは一線を画す、スパイスの効いた響きになってますね!

指板図で確認

このフレーズをあらためて指板図で確認しましょう。

指板がどう映っているのか

コードで確認

キーAのフレーズ、この人には指板に6弦ルートのAmコードが見えていて、このフレーズとAmコードトーンを重ねるとこんな感じ。

細かいことは一旦おいといて、フレーズに使われる9つの音のうち、Amコードに含まれる音は5つあります。

コードトーンを使うと安定した響き、それ以外の音はそれぞれ特徴を持った響きになります。

今回はそのうちのひとつに着目して話をします。詳しくは後ほど…

スケールで確認

同時に、6弦ルートのAmペンタのボックスが見えています。

Amペンタをフレーズと重ねるとこんな感じ。

フレーズの9音のうち7音がAmペンタに含まれる音です。

どのような音の構成になっているのか

少し長いフレーズなので、このままでは実践に使いにくそうです。

3つに分けてみていきましょう。

前半

中盤

後半

と分けて説明します。

前半

ペンタトニック+9thの下降フレーズです。

2音めは9thという役割。

9thはブルース特有の雰囲気を出すような音ではないですが、があった方が少し切れ味が増す感じになり、なおかつ実践的なフレーズです。

中盤

1音めは半音チョーキングしています。

この音が、ブルース風味を一気に出せるブルーノート、「♭5(フラットファイブ)」。

3音めも同じく♭5の音になります。

♭5を2回入れた、この部分がコッテリブルースな箇所になります。

テクニック的には1音めに3弦の半音チョーキングの後、1弦に飛び越える動きが入りますのでなかなか手強いです。

しかし、ここがカッコよくブルースに響くポイントなので練習してものにしましょう!

後半

後半はペンタの下降で、Amのルート音であるAに着地して終止感を出しています。

フレーズの肝は

中盤の♭5でしっかりとブルースな感じを出すところが肝になります。コッテリとブルースを表現しちゃいましょう!

中盤の最後の音から後半に滑らかにプリングで繋いで降りていくと雰囲気が出ます!

もう一度聴いてみよう

今回のフレーズをもう一度聴いてみましょう。

(動画は#33の17分20秒から再生されます。)

まとめ

今回のフレーズのまとめです。

このフレーズは、

Amコードと、6弦ルート(5フレット)のAmペンタトニックを想定

前半、中盤、後半の3つに分けるとそれぞれが実践で使いやすい

フレーズになる肝は♭5。コッテリとブルースを表現しよう

このように解釈できます。

最後に

今回は#33をご紹介しました。

ペンタトニックのフレーズに、♭5を上手に散りばめていくと、フレーズがギターらしく、ブルースらしく変わります。様々な定番フレーズをコピーして、そのさじ加減を体得していきましょう!

あなたのギターの引き出しがひとつ増えたなら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

最後に、「もっとフレーズの引き出しを増やしたい!」という方はこのシリーズの他の記事を覗いてみてください。

参考:【目次】ズボラギタリストがフレーズ100個覚えるためのノート

それでは、Love Guitar!

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