こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。
今回ご紹介するのはこの本。
ギタリスト必携、最高のギターバイブルです。
「ギターを弾くの飽きてしまった」
「これ以上うまくなる気がしない」
「何をやったらいいのかわからなくなった」
こういった悩みは、ギタリストにはつきもので、どんなタイミングでも、何回でも訪れるものです。
続けていれば誰しもが一回は悩むことですし、ギターを手放してしまう人も多いでしょう。
しかしそれはとてももったいない。
仕事が忙しい
勉強が忙しい
失恋してしまった
引っ越しをする
など、あなたの人生はとても目まぐるしいものです。
そんな時、ギターがかたわらにあって、それが弾けるということはとてつもない価値をもたらします。
上手いとか下手ではなく、ギターを弾き続けることで、心を豊かにし、人とつながるきっかけとなり、生きるエネルギーとなってくれます。
しかし、ギターに対するネガティブな感情は絶対に沸き起こってきます。
普通の人間なら、それは避けることはできないです。
その感情にうまく対処していく方法さえわかれば、ギターを楽しく弾き続けることができます。
苦しく、悩ましいギターライフ
Rimoは25年ギターを続けていますが、ギターが面白いと感じなくなった回数は数え切れません。
今もなんとか続けてられていますが、一回だけ特に大きな波を経験しました。
技術的な限界を感じ、そこに結婚・引っ越し・多忙な業務・出産と重なり、すっかりギターと疎遠になった時期がありました。
久しぶりにギターを手に取って弾いてみるも、全く思うように弾けなくなってしまいました。
また音楽を聴くことも少なくなり、「ギターはもうやめようかな」と脳裏をよぎりました。
しかし、せっかく続けてきたギター。一生の趣味にしたい。
でもうまく弾けない。何をしたらいいか八方塞がりの状態。
それでも下手くそなりにギターを抱えることはやめず、弦をはじいていました。
正直とても苦しかったです。
そんな中、この本に出会い、とても救われました。
内容は素晴らしいの一言。もっと早く出会いたかった。
過去のRimoと同じように、ギターが上手くならない、ギターをやめたいと悩むギタリスト全ての方の手助けとなると思い、今回ご紹介します。
脅威のロングセラーを誇る極意書
「耳と感性でギターが弾ける本」。
タイトルだけ見ると、
「グルーブを鍛える本かな?」
「耳コピのやり方の本?」
ちょっと想像しづらいですよね。
でも、この本、とてつもない内容が書かれています。
2010年2月に初版が刷られ、2021年5月時点で17版です。
17版も増刷されるなんて、ギターの読みものとしては異例中の異例であるロングセラー。
ただし、読んでみたらそれも納得の内容です。
著者は言わずと知れたスーパーギタリスト
この本はトモ藤田さんによって書かれた本です。
トモ藤田さんはギターの本場アメリカでバークリー音楽大学のギター科で教鞭を執られている、日本
が誇るスーパーギタリストです。
ユーチューブやツイッターでも頻繁に動画やつぶやきをアップされており、多くのギタリストから注目を集め続けています。
Rimoも大好きな、いや大尊敬するギタリストです。
本を開いて中をみてみると、楽譜はおろか、TAB譜も一切ありません。
じゃあ何が書いてるの?
というと、本の帯に書いてあるようにギタリストが「目に頼らず、指癖だけにならず、弾きたい音を自由に弾く」ための極意が、文字と簡単な図だけで、とてもわかりやすい言葉で書かれています。
第1章で「練習の環境を整える」というはなしから始まります。
そして第2章の初めに「練習の準備」。
ギターを弾く環境や練習の準備なんて、はじめたての頃に経験者にちょっと聞いたくらいで、普通はなりゆきで出来上がったものです。
しかしこの本は、そこから見直すことについてとても丁寧に書かれています。
非常に体系的で、ためになる。目からウロコの連続です。
しかも、読みものといっても
適度な文字数、文字の大きさ
読みやすい余白
持ち運びやすい単行本サイズ
ありがたいことにとても読みやすいので、普段本を読まない人でも一気に読めば数時間で読むことができる内容です。
これはトモ藤田さんが意識されたポイントだそうで、何回も手に取って読み返せるように考えられているようです。
そのおかげもあって、Rimoも何回も読み返しています。
パッと開いてパラパラと内容を見るのにとってもよく設計されています。
まさに極意
肝心な内容はというと、非常に基礎的なことです。
「基礎的」であり、「簡単」ということではありません。
「超重要」なことです。
ギターの弾き方にとどまらず、
ひとりの楽器を演奏する人間としての心構え
音楽に対する向き合い方
練習の取り組み方
といった、「さすが音大の先生」という内容が書かれています。
Rimoなんかは
「とりあえずギターが弾けたらかっこいい」
「女の子にモテるかも」
というありきたりで不純な動機でギターを始め、そのまま25年経ったようなものですから、藤田さんのようにプロとしてやっていくための覚悟や本気度の違いはあります。
しかし、「一生涯ギターを続ける」という点では同じで、冒頭でも述べた「飽きた」「面白くない」「やめたい」という感情を対処しながら楽しくギターを続けるには必ず身につけたいことをこの本は教えてくれます。
趣味でギターを弾いているRimoにとって、誰からも教わることもなく完全に欠落していた「ギタリストはどうあるべきか」という内容が、初めから最後までてんこ盛りです。
まさに、極意書です。
ギタリストなら手元に1冊、そういう本です。
とにかくわかりやすい文章
さらにすごいところは、これだけにとどまりません。
文章に無駄がない
とってもわかりやすい言葉
で書かれていることです。
一文たりとも、一文字たりとも読み逃すことができない金言で埋め尽くされています。
読者のことを考えて、練りに練った文章であることがよくわかります。
Rimoもブロガーのはしくれとして、このような内容が濃くて読みやすい文章が書ける藤田さんに、本当に頭が下がります…。
最後に
この本の素晴らしさは、これ以上はいくら時間があっても説明し切れませんので、手に取って読んでみてください。
ギターにつまづいてしまった方はもちろん、これから長くギターを続けていこうと考えている方は、手元に置いていて損はありません。
ふとした瞬間に手に取ってページを開きたくなる本です。
価格は税抜き2000円。格安中華エフェクターより安い値段です。
しかし、この内容を実践できるギタリストは、きっとプライスレスなギター人生を送ることができるでしょう。
今回はここまでとなります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考の記事がいくつかありますのでご紹介させてください。
「心構えは大丈夫、もっとフレーズをひたすら増やしたい!」という方には、こちらもベストセラーの教則本「無窮動」がおすすめ。心を無にして、怒涛のフレーズにただただ立ち向かうための本を紹介したこちらの記事を参考にされてください。
ギター無窮動 挫折の遍歴 それでも弾き続けるために【おすすめ教本】
「もっともっと指が動くようになりたい!何か良い練習方法はないの?」
という方は、プロが実際に行なっている基礎練習をひたすら紹介した教則本がおすすめ。タメシビキ!でおなじみの山口和也さんも参加し、練習方法を紹介しています。内容は中級〜上級者向け。
参考:指が動くようになる!プロ実践のギター上達法51【おすすめ教本】
それでは、Love Guitar!
コメント