真空管入りエフェクターは意味ないの?性能を100%発揮させるおすすめの使い方とは

こんにちは、管理人のRimo(@RimoGT)です。

今回は真空管内蔵エフェクターはあり?なし?というテーマでお話をしていきます。

本物の真空管が内蔵されたエフェクター、聞いだだけでワクワクします。

ギタリストは真空管という言葉に目がありません

最近ではNutubeと言われる真空管と同じ挙動をする電子部品をKorgが開発したそうで、そのNutuneを搭載したエフェクターが発売されて大きな反響を読んでいますね。

今から購入を検討している方もいるのではないでしょうか。

それでは、いってみましょう。

筆者の真空管エフェクター

真空管搭載のエフェクターというのはかなり前からあり、筆者も真空管という言葉にやられてこれまでに5台ほど所有しました。

Flip Metal monster 

Flip Power Drive

Vox Bulldog distortion

Hughes & Kettner Tubeman2

Laney Irt pulse

そして真空管ギターアンプも2台所有しています。

これらの経験から得た、真空管内蔵エフェクターの音に対する結論。

「真空管1本分の仕事をする音」だということです。Laneyだけは2本付いているので2本分ですね。

「え?結局いいの?悪いの?」

と思われた方がいるでしょうから出て詳しく解説していきます。

過度な期待を抱くのはよくない

なぜこのような書き方をしたかというと、真空管内蔵エフェクターが欲しい!と思っている時って、真空管サウンドに過度な期待を抱いてしまいがちだからです。

筆者がそうだったので。

商品広告とかレビューとかを見ていると、「本物の真空管サウンド!」と連呼されるので、真空管アンプの音そのままがコンパクトエフェクターで手に入るような気がしてしまいます

実際のところは

真空管エフェクターはプリ管が1本

例えばマーシャルJCM2000のような大型真空管アンプはプリ管が4本とパワー管が4本、合計8本の真空管が入っています。

同じ音は出ないことが理解いただけるでしょうか。

購買意欲に水をさすような言い方をして申し訳ないです。しかし、誤った期待を持って購入してしまい、「思っていた音が出なかった」といってすぐに手放すのはもったいないです。

「じゃあ買う意味ないのか」というと、そうではありません。

「真空管1本分の仕事をする音」というのは間違いないですから、使い方を理解すればしっかりいい音が出せます

そのコツを次に説明していきます。

こんな効果が得られる

・アタックに張りが出る

・ピッキングレスポンスが良くなる

・程よいコンプレッション感がでる

・音が暖かく艶やかになる

このような効果を狙うのであれば、真空管エフェクターはもってこいです。

あるのとないので全然違います。

ざっくりいうと、真空管が8本あるアンプの「1本目」が担当する役割をエフェクターにさせてやる。これが真空管エフェクターの能力を最大限使い切るための良いやり方です。

クリーントーンの下地を作る、もしくは気持ちオーバードライブさせてやる程度までは、この手のエフェクターの得意とするところだからです。

逆に、このような効果は得にくい

・粘りがあって、噛みつくようなハイゲインディストーション

・深く歪ませても分離感がある

・歪ませても耳障りの良い豊かな倍音

このような効果は、1本の真空管から得られるものではありません。

プリ管4本、パワー管4本、計8本の真空管で8段階の増幅をさせることにより得られる効果です。

しかし、最近の良質なディストーションペダルは、真空管「非搭載」でありながら、素晴らしいトーンを奏でるものがあります。

これは多段階で増幅する回路のなせる効果です。

筆者はここをずっと勘違いしていました。

真空管エフェクターで強い歪みが得られるタイプのものがありますが、

・真空管1本で強く歪ませている

・別のトランジスタ回路で歪みを作っている

このどちらかです。

真空管1本で歪ませるとどうなるか

真空管1本で歪ませると、ブーミーな音抜けの悪い音になってしまいます。人によっては「極太な音」と表現する人もいますが、筆者はあまり好みではないです。

別回路で歪みを作るということは

ゲインをあげてもブーミーにならないペダルは、真空管とは別の回路で歪みを作っています。そのペダルの歪みの特性が本当に自分の好みか?を確かめてみてください。

好みでないなら、そのペダルは強く歪ませすぎず、ブースターとして使うのがいいでしょう

筆者のおすすめの真空管エフェクターの使い方

まず、真空管の有り無しにこだわらず、本当に気に入ったハイゲインなディストーションペダルを使います。

そのエフェクターの前段にツヤを与えるプリ管として真空管エフェクターを足してやる。

もしくは、後段に真空管エフェクターを足して張りを持たせてやる

これが、筆者のおすすめな使い方です。

おすすめ真空管エフェクター

以上を踏まえて、おすすめ真空管エフェクターをご紹介しておきます。

話題性なら間違いなくVOXのNutubeが搭載されたこのモデルでしょう。ブースター的に使ってやることでかなり艶っぽいサウンドが出せます。どちらも素晴らしい艶感を与えてくれますが、VOXアンプの特有の鼻詰まりサウンドが苦手な方は、Slik Driveがいいと思います。

潔くブースターを繋ぐのもあり。すごい太い音になるので、メインの歪はイコライザがしっかりと効くペダルにすれば、思い通りのサウンドが出せるのではないでしょうか。

ド定番のチューブスクリーマーとのコラボモデル。

Nutubeを搭載したことでオリジナルとはかなり違う特性を持った印象を受けますが、踏むだけでかなりリッチなサウンドに変貌します。これがペダルボードに入っているだけで、かなり玄人な感じを受けるのは筆者だけでしょうか?

歪ませたアンプの前段にちょっとゲイン上げ目で繋いでもめちゃめちゃかっこいい音が出ます。

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

理想を言えば、真空管の大型アンプが一番いい音がしますが、日本の住宅事情や移動のことを考えるとなかなか難しいです。

その手助けをしてくれる真空管エフェクターは「アリ」な選択肢です。

ぜひ手に入れてみてください!

ちなみに、大型真空管アンプを家で鳴らすとどんな感じなのか気になる人は記事を書きましたので参考にしてみて下さいね。

参考:家で大型真空管アンプフルテンでブチギレられたので練習用アンプの考察まとめ

またハイゲインディストーションについては、筆者はVerocity一択です!

筆者のVerocity愛について語り、Twitterでも軽くバズった記事もご紹介しておきます。

参考:Verocityのペダルと出会って歪みエフェクター探しの旅が終わった

それでは、Love Guitar!

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