ソエジマトシキのコード進行、オシャレの理由を知ってオシャレギタリストに。

こんにちは、ギタリストのRimo(@RimoGT)です。

オシャレなコード進行。

あなたは無造作に、そこにあったギターを手に取り、ポロンとつま弾く。

たちまちその空気は心地よい浮遊感に包まれ、都会的で穏やかな雰囲気に染まっていく…。

あなたもそんなギターが弾けるようになりたいと思いませんか?

オシャレギタリストの筆頭であるソエジマトシキさんがものすごい勢いで注目を集めていますね。

彼のようなオシャレギターを弾いてみたいギタリストがそれだけ多いということのあらわれでしょう。

さて今回は、そんなソエジマさんの、「ツイートでバズって動画にした」というオシャレコード10選についてです。

これらのコード進行の「オシャレ」を理屈で理解して、より深く自分のものにしちゃいましょう!というのが今回のお話。

バズりまくったコード進行の動画はこれ

【理論不要】弾くだけで上手くなった気になれるハッタリお洒落コード進行10選

動画では「理論不要」という前提で話を進めていらっしゃいますので、理論的な話はさわり程度にとどまっています。

まずは響きに耳を鳴らして弾いてみる、ということを目的とした動画でした。

オシャレの理由を知れば、オシャレになれる

オシャレコード進行を会得する上で、まずは響きになれることはとても重要な過程です。

それを踏まえて、これらのコード進行がなぜオシャレなのかの理屈を知れば、より深く理解して自分のものにできますし、紹介されたコード進行以外にも応用が効きます。

また、進行を覚えるのにも大いに役立ちます。

理屈を知ることはメリットしかありません。

しかし、何か難しそう…と感じる方がいるかも知れません。

基礎的な音楽理論の知識が多少必要となりますが、極力やさしく話していきます。

本当のオシャレギタリストになるためには、「オシャレの法則」を知ることは避けて通れない部分ではありますので、この機会にぜひ覚えてみてください。

それではいってみましょう。

ダイアトニックは知っておくべき

まずは、前提としてダイアトニックコードの理解をすることが前提です。

「何それ?」となった人はまずはダイアトニックコードを学びましょう。

そこが理解するための最低限のラインです。

検索すればたくさんの解説記事が出てきますし、このブログでもダイアトニックについて説明した記事がありますのでまずはそちらをご覧ください。(前半部分がダイアトニックの内容です)

参考:【弾き語り】Yoasobi 夜に駆けるの攻略はコードの2連コンボ!【コード解説】

ダイアトニックは知ってるよ!という方は、先に進んでいきましょう。

「Chill感」の正体とは

動画で紹介された10個のコード進行、どれもChill感たっぷりの響きを持っています。

まずはそのコード進行を見ていきます。

Chill感たっぷりのコード進行10選

  1. |FM7|AM7|
  2. |Fm9|Dm9|
  3. |FM7|E7|
  4. |Dm9|Em9 A7|
  5. |Dm9|Am7 A7|
  6. |FM7 CM7|A♭M7|
  7. |Am9|Cm9 B♭m9|
  8. |FM7 CM7|Am7 C7(♭9)|
  9. |Dm9|E7|Am7|E♭m9|
  10. |CM7|A7(♭13)|Dm9|F/G|

そのChill感の正体はズバリ、

ノン・ダイアトニックコード

にあります。

すなわち、「ダイアトニックじゃないコード」です。

このダイアトニックじゃないコードが、Chill感を演出しています。

ネオソウルの肝となる3つ

今回紹介されたコード進行のノン・ダイアトニックの手法は3つあります。

  1. 同主調の借用和音
  2. ドミナントモーション
  3. 半音上のマイナーコード 

ちょっと堅苦しい言葉が並びましたが、これら3つがChill感の正体であり、ネオソウルではこれでもか!というくらい多用されるコード進行です。

これら3つの手法を使わず、ダイアトニックコードだけをどれだけ弾いたとしても、Chill感は全く出ません。

カツオも昆布も使わずに和食を作ろうとしているようなものです。

しかし、上の3つを織り交ぜるだけで、あら不思議!瞬く間にChill感が滲み出てきます。

特に1つ目の「同主調の借用和音」はネオソウルの鉄板パターンですので、連発しまくることでチルッチルな雰囲気になります。

その1 名前は複雑でも理屈はとってもシンプル 同主調の借用和音

まずは1つ目の「同主調の借用和音」から。

簡単に言うと、

キーCなら

・Cメジャーのダイアトニックコード

・Cマイナーのダイアトニックコード

これらのコードを進行の中で「両方使う」

ということです。

メジャーとマイナー両方のダイアトニックを用いることで、メジャーキーの明るい雰囲気と、マイナーキーの暗い雰囲気が混在して、浮遊感のある響きになります。

そこに、7thや9thのテンションを加えることで、ネオソウルらしい洗礼された都会的な雰囲気になるということです。

これだけ。とってもシンプル。

実はあなたも弾いている

ギタリストになじみの深いブルースでも、近い手法が取られています。

A7 D7 E7の各セブンスコードで、メジャー3rdとマイナー3rdを使って弾きますよね。

そうすることで明るさと暗さをあわせ持ったブルース特有の響きになります。

あれと近い感覚です。

実はロックでも「同主調の借用和音」は至るところで使われています。

だからあなたも知らない間にこのアプローチはこれまでに弾いているはずです。

ロックもネオソウルも、ともにブルースから派生した音楽なので、コード進行のルーツは同じなんですね。

すごく興味深いです。

その2 ジャズでもYoasobiでも多用される ドミナントモーション

2つ目の「ドミナントモーション」については、ジャズで多用される進行です。

ポップスでもたびたび登場します。

ドミナントモーションついては、こちらも冒頭に紹介した、Yoasobiの「夜に駆ける」の解説記事で学べますので、参考にされてください。

動画の中の⑧のコード進行が「夜に駆ける」の進行です。

参考:【弾き語り】Yoasobi 夜に駆けるの攻略はコードの2連コンボ!【コード解説】

その3 Chill感のちょっとしたスパイス 半音上のマイナーコード

3つ目の「半音上のマイナーコード 」も、ネオソウルではよく出てきます。

半音上から

マイナーコードを 

コード丸ごと使う

というのが特徴で、いきなりキーから外れハッとするような不安定な響きを聴かせておいて、次に調整のとれたコードに平行移動することで緊張と緩和を楽しむ進行となっています。

別のジャンルでの似たアプローチ

ロックにおいて、スライドダウンして狙った音に着地するテクニックはよく使われますし、ジャズでもクロマチックアプローチという半音階を使って着地する手法があります。

それと似た発想と考えると理解しやすいと思います。

まとめ

以上、3つの手法を、あらためて10個のコード進行にみてみましょう。

同主調の借用和音は赤ドミナントモーションは青半音上のマイナーコードを緑にしてみるとこうなります。

  1. |FM7|AM7
  2. |Fm9|Dm9
  3. |FM7|E7※1
  4. |Dm9|Em9 A7※2
  5. |Dm9|Am7 A7
  6. |FM7 CM7|A♭M7
  7. |Am9|Cm9 B♭m9
  8. |FM7 E7|Am7 C7(♭9)
  9. |Dm9|E7|Am7|E♭m9
  10. |CM7|A7(♭13)|Dm9|F/G

こうやって整理してみると、難解そうだったコード進行も、とてもシンプルに見えてきませんか?

ポイントは、ダイアトニックなのかノン・ダイアトニックなのかと、3つの手法のどれが使われているか、です。

これが理解できた今なら、あなたも自分でチルッチルなコード進行も作れるはず!

(※1 正しくはA7からFではなく、 Dmがドミナントモーションと呼べる進行ですが、FM7はサブドミナントの代理コードであるDm7と似た構成音であることから、ドミナントモーションに近い進行と今回は便宜上解釈しています。)

(※2 動画内でも触れているように、EmはダイアトニックではEm9ではなくEm(♭9)です。これも9thを用いることでネオソウルらしい響きになるテクニックです。)

最後に

ギターをある程度弾けて、理論も勉強した、という方も、コード理論に関してはダイアトニックコードを覚えたくらいで止まっている方は案外多いのではないでしょうか?

実はそれはとてももったいないことで、その先に本当の面白さが潜んでいます。

ノン・ダイアトニックコードの使い方こそが、ジャンルを色濃く出すための手法なのです。

文中にも例に挙げた、

ブルースのセブンスコードのみの進行

ジャズのドミナントモーションだらけの進行

ネオソウルの同主調の借用和音だらけの進行

これら全て、ノン・ダイアトニックコードのコード進行です。

もちろんポップスも、曲をグッと引き立てるところにはノン・ダイアトニックコードが使われています。

「理論を勉強したけど実際の演奏にはイマイチ役に立ってないな」と感じている方は、ノン・ダイアトニックコードについての知識を増やしてみてください。

そうすれば、音楽理論が実践に使える理論に一気に化けます。演奏の質が上がりますし、よりいっそう音楽が楽しくなるはずです。

もちろん、ネオソウルやソエジマさんの動画の理解がより深いものとなること間違いなしです。

歌野さんと一緒に、「クゥーッ!」と言えるようになります!

今回はここまでになります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最後に、理論を勉強してみようかな、と思った方へ。

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それでは、Love Guitar!

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