次のマルチエフェクターは、HX Stompが良さそうだな!と今日もペダルボードの妄想に余念がないギタリストは多くいらっしゃると思います。
HX Stompいいですよね!音質は最高ですし、あの操作性やデザインは革新的とも言えます。
しかし、MS50Gにある裏技を使って、HXStompを超えられるなら、やってみたいと思いませんか?
先に言っておくと、音質面はHX Stompにはかないません。なんせ8万円の価格、Helixと同じプロセッサを持つ最強エフェクターですからね…。
ちなみに、筆者(@RimoGT)はこれまでLine6製品を所有したことがあります。POD2、POD HT、M3と新しい世代の商品が出るたびに購入して使ってきました。確かに、Line6は音がいいんですよね。
しかし、「あること」をきっかけに、購入を踏みとどまるようになりました。
そして時を同じくして颯爽と現れた、今回ご紹介する大型新人のZoom MS50Gが発売。
発売から8年たった今でも、多くのギタリストに愛されている素晴らしいエフェクターです。マルチストンプという新たなジャンルを開拓したエフェクターで、今もなお独自の地位を確立しています。
そのことについては、以前の記事でもご紹介させていただきました。
参考:ギター機材オタクがMS50Gが最強マルチエフェクターである理由をまとめる
音質もなかなか捨てたもんじゃありません。筆者のような趣味ギターで使用には十分すぎるくらいいい音が出ます。
そのMS50Gを使って、どうやったらHX Stompを超えられるのか?についてお伝えしていこうと思います。
結論:MS50G 2台
今回の結論は、「MS50Gを2台つなぐ」という方法です。これは筆者が実際にやっている方法です。
2台つなぎにすることで、音質以外でHX Stompを置き去りにすることができます。
詳しく説明していきましょう。
価格は1/4以下!
HX Stompは8万円以上します。中古でも5万円を超える値段が相場でしょう。
アマチュアが買うにはちょっと高くて手が出にくい価格。
8万円。学生の方なら鬼バイト必至でしょうし、結婚されている方なら奥さんに相当に感動的なプレゼンをしないと理解が得られない金額ですよね。
ボードに8万円のエフェクターが入っているなんて、外に持って出たら盗難されないか、壊さないかと気が気でないでしょう。
その点、MS50Gは新品で8300円程度。中古なら7500円が相場といったところです。2台でも2万円切っているので、これなら小遣いからなんとか!という金額だと思います。
同時使用エフェクター数は1.5倍!
HX StompもMS50Gも、同時に使用できるエフェクターの数は最大6個までです。
細かいセッティングを使用とすると、意外とすぐに6個って超えてしまうんですよね。
結局他のエフェクターを足すことになるんです。
そこでMS50G 2台。これだと12個使えることになります。
12台あれば、かなり贅沢に使えます。
ノイズリダクション、ピッチ系1つ、バッファ、ブースター、コンプ、歪み、揺らし系1つ、ディレイ、リバーブ、アンプシミュレータとこれだけ並べて10個です。
6個では収まりきらないことが多いですが、12個で足りないことはほぼないと思います。
ここに歪み系をもう1個足す、揺らし系をもう1個足すなどまだ余裕があります。
電源供給はアダプタいらず 〜筆者を襲った悲劇〜
電源供給。これが1番HXのネックになります。冒頭で話した「あること」です。筆者がLine6を使用しなくなった原因です。
数年前、電源周りをすっきりさせたボードを組もうとしていた時に、筆者はLine 6のM3というマルチストンプを購入しました。揺らし系を担当させようと。
モバイルバッテリーを使ってエフェクターボードを駆動させたくて、試行錯誤していた時期でした。
お手持ちのモバイルバッテリーでエフェクターを駆動させる方法はこちら。
参考:手持ちのモバイルバッテリーでエフェボがワイヤレス、ノイズレスに
ところが、M3には致命的弱点がありました。
通常のエフェクターと、プラスマイナスが反対で、アダプターが専用だったんです。
他のエフェクターはモバイルバッテリーとパワーサプライで駆動することに成功したのに、M3はアダプター。結局コンセントいるんかい!
それでも諦めなかった筆者は、いろいろと調べてプラスマイナスを反転させる端子を繋ぐ方法というのを見つけました。ああ、これでモバイルバッテリー駆動の夢のボードが完成する・・・と思った矢先、悲劇が待っていました。
パチッ。
火花が飛ぶ音がしました。それ以降M3が目を覚ますことはありませんでした。
はっきりした原因はわかりませんが、入力端子とプラグにガタが微妙にあってグラグラしていたので、ショートしたんじゃないかなと思います。
今までセッティングしたメモリーがあの一瞬で全て吹き飛んだショックは計り知れません。
頭が真っ白になり、3日3晩寝込みました・・・。
HX Stompも専用アダプタ付属で、プラスマイナスが逆です。パワーサプライからの電源供給はできません。同じことをすると同じ惨劇が起こる可能性大です。
8万円のHX Stompに同じことが起こったら・・・そう考えたら買うことはできませんでした。MS50Gなら、データが飛ぶというのはショックですが、2台なら1台壊れてもダメージも半分。それに8000円程度なら、寝込む時間も少なくて済むでしょう。
まあ、これは自己責任の範囲ですのでメーカーに落ち度はありませんが、できればパワーサプライで動く仕様にして欲しいですね。HX Stompは最大消費電力量が3000mAですから、難しそうですが。
追記:HX Stompは一般的なエフェクターと同じ、センターマイナスの仕様です。消費電流が不足していなければ、パワーサプライでも駆動可能なようです。(お読みいただいた方からご指摘いただきました。ありがとうございました。)
HXstompは最大消費電力量は3000mA、MS50Gは500mAとなっています。
ボスコンサイズならではの取り回しの良さ
電源アダプタが必要なHX Stompと、電池でもパワーサプライでも電源供給できるMS50G。HX StompとMS50G 2台では、占有面積こそ変わりませんが、MS50G2台あるということは、配置の自由度があります。隣同士に並べる必要はありません。
ボスコンサイズなので、好きなところに1台ずつ置くことができます。
センドリターン端子不要!
HX Stompにはセンドリターン端子がついていますので、歪み系だけ自分の持っているお気に入りのエフェクター に接続したり、残響系だけアンプの後ろに繋いだりできるという驚異の機能を持っています。この機能を使いたいギタリストは多いのではないでしょうか。
筆者はこの機能があるということで、購入にかなり心が揺らぎました。
しかし、MS50Gを2台持つ、という選択肢を思いついて悩みが全くもって解消されました。
使い方の例
筆者はこんなパッチをメインにしています。
MS50G 1台目
ノイズリダクション、オクターバー、ブースター(かけっぱなし)、ブースター(ソロ用)
真ん中のエフェクター
オーバードライブ、ディストーション
MS50G 2台目
コーラス、アンプシミュレート、ディレイ、ディレイ(揺れ系)、リバーブ
MS50Gは、画面上に表示されている1つのエフェクターしか足で切り換えができないという弱点がありますが、曲中にON OFFするのって、基本的にはソロの時ブースター、2台目のコーラス。曲によってはオクターバー。
筆者はシューゲイザーではないので、エフェクターの操作はそれで事足ります。
ブースターとコーラスを表示させておくだけで切り替え対応できます。
一気に音色を変えたいときは、踏むとパッチが切り替わるモードもついています。
まとめ
お疲れさまでした。ここまで読んでいただきありがとうございます。
MS50を2台買えば、2万円以下でここまで8万円のHX Stompを凌駕するエフェクターに大化けします。
アマチュアが扱うのであれば利便性やコスパ的に非常にいい選択肢であることはご理解いただけたのではないでしょうか。
MS50G2台繋ぎ、本当におすすめです。皆さんの参考になれば幸いです。
他のギタリストのMS−50Gのレビューも気になる!という方は、サウンドハウスさんに80件以上のレビューがありますので、チェックしてみるのがお勧めです。
今回の記事を読んで、MS50Gの2台体制でいこうかな?と考えている人は歪み系エフェクターだけは別で繋ぐ人が多いと思います。歪系エフェクター選びのコツを紹介した記事もありますので、併せてご覧ください。
参考:ポチる前に見て欲しいディストーションエフェクターの選び方
参考:オーバードライブ難民にならないための基礎知識 おすすめも
また、エフェクターボードを組む際のコツを紹介した記事がありますのでそちらも参考にされてください。
それでは、Love Guitar!
コメント
HXstompは大多数のエフェクター同様にセンターマイナス電源なので電圧電流が足りればパワーサプライで使用できますが?
とも様
Rimo Blogをお読みいただき、ありがとうございます。
とも様にご指摘いただいた通り、HXstompはセンターマイナス仕様でした。
文章の方は加筆修正を行いました。
私の確認不足により、誤った情報を公開しておりましたことを、お詫び申し上げます。
またご指摘のメッセージを送信いただき、本当にありがとうございました。
継続して内容の改善に努めてまいりますので、今後ともRimo Blogをよろしく申し上げます。